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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

観音経(かんのんきょう)18

{ 内容 }
無尽意菩薩の質問に対する仏陀の答え
(観音様の名を唱えることにより,七難の一つを逃れられる話)

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~現代字体~

妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品 第二十五
【ミョウホウレンゲキョウ カンゼオンボサツ フモンボン ダイニジュウゴ】

●原文
欲来悩人
【●ゲンブン
ヨク ライ ノウ ニン】

●書き下し文
来たりて人を悩まさんと欲するに
【●かきくだしブン
きたり て ひと を なやま さ ん と ほっする に】

●訳
(夜叉や羅刹が) 人を苦しめ悩まそうとしても、
【●ヤク
(ヤシャ や ラセツが) ひと を くるしめ なやまそう と しても】

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~正字体(セイジタイ)~

妙法蓮華經 觀世音菩薩 普門品 第二十五
【ミョウホウレンゲキョウ カンゼオンボサツ フモンボン ダイニジュウゴ】

●原文
欲來惱人
【●ゲンブン
ヨク ライ ノウ ニン】

●書き下し文
來たりて人を惱まさんと欲するに
【●かきくだしブン
きたり て ひと を なやま さ ん と ほっする に】

●訳
(夜叉や羅刹が) 人を苦しめ惱まそうとしても、
【●ヤク
(ヤシャ や ラセツが) ひと を くるしめ なやまそう と しても】

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≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社
・『もりの学校』

(アクセス日:2017/9/10)

 
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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ)62

{ ポイント }
天武天皇の国づくり

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●原文
敷英風
【●ゲンブン
フ エイ フウ】

●書き下し文 1
英風を敷き
【●かきくだしブン 1
エイフウ を しき】

●書き下し文 2
英しき風を敷き
【●かきくだしブン 2
うつくしき すがた を しき】
(「敷」:行き渡らせる.
「英」:美しい.
「風」:柄.気風.)

●訳
(天武天皇は、)美しい国柄を行き渡らせ、
【●ヤク
てんむてんのう は うつくしい くにがら を ゆきわたらせ】
(「国柄」:国の性質.)

●古事記傳(本居宣長)より
敷英-風
英風を敷きて
英風は英聖の風教なり。
【●ふることふみ つたへ(もとおり のりなが)より
フ エイ フウ
エイ フウ を しき て
エイ フウ は エイ セイ の フウキョウ なり】

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●「敷」(部首)・・・
攵(ぼくづくり)

●「敷」(読み)・・・

し(く)

●「敷」(意味)・・・
敷(し)く。広げる。
敷(し)く。隅々(すみずみ)まで行き渡らせる。

 
●「敷」(漢字の成り立ち)・・・

・「旉」・・・
「草の芽」の形 +
「田畑」の形 +
「右手」の形

「稲の苗をしきならべる」の意味

・「攵」・・・
「卜」:「ボクッという音を表す擬声語」+
「又」:「右手」の形

「たたく」「軽くたたく」の意味

・「旉」+「攵」

「敷(し)く」「行(ゆ)き渡らせる」の意味。

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●「英」(読み)・・・
エイ
はな
ひい(でる)

●「英」(意味)・・・
美しい。
英(ひい)でている。優(すぐ)れている。

 
●「英」(漢字の成り立ち)・・・

「艸」:「並び生えている草」の形.
「央」:「首かせを付けられた人」の形.

上記の漢字の成り立ちに関係なく,同音の「景(エイ)」と同じ意味の「高まる光」という意味を持つようになった。

(意味)「光り輝く花」

(意味)「美しい。」
(意味)「英(ひい)でている。優(すぐ)れている。」

 
●「風」(部首)・・・
風(かぜ)

●「風」(読み)・・・
フウ
かぜ
すがた

●「風」(意味)・・・
風。空気の流れ。
姿。様子。有様。
世の中の動き。

 
●「風」(漢字の成り立ち)・・・

「風を孕(はら)む帆(ホ)」の形 +
「風雲に乗る龍(たつ)」の形

①(意味)「風」→(転じて)→(意味)「空気の流れ」
②(意味)「姿」→(転じて)→(意味)「様子」「有様」
→(転じて)→(意味)「世の中の動き」

 
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/9/10)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/9/10)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第137回)

(アクセス日:2017/9/10)
・語源事典
https://okjiten.jp/index.html
(アクセス日:2017/9/10)

 
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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

無量義経(ムリョウギキョウ)25

{ 内容 }
菩薩の人々に対する行為

{ ポイント }
・菩薩は,人々に少しずつ教えを学ばせて実践させる.
・易しい教えから入り,本格的な教えへと導く.

無量義經德行品第一 (正字体)
無量義経徳行品第一 (現代字体)
【ムリョウギキョウ トクギョウホン ダイイチ】

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●原文
除世惱熱 (正字体)
除世悩熱 (現代字体)
【●ゲンブン
ジョ セ ノウ ネツ】

●書き下し文
世の惱熱を除き (正字体)
世の悩熱を除き (現代字体)
【●かきくだしブン
よ の ノウネツ を のぞき】

●意訳
世の人々の悩みを一つずつ取り除き、

 
●原文
致法清涼
【●ゲンブン
チ ホウ ショウ リョウ】

●書き下し文
法の清涼を致す
【●かきくだしブン
のり の ショウリョウ を いたす】

●訳
また菩薩は人々に教えを説き、心が清く涼しくなる喜びを味わわせる。

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●解説・・・
・菩薩(ぼさつ)・・・
今、修行中の人。
悟りへ向けての修行中の人。

 
≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社
・『もりの学校』

(アクセス日:2017/9/8)

 
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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ)61

{ ポイント }
天武天皇は民衆に良き風習を奨励した。

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●原文
以奬俗
【●ゲンブン
イ ショウ ゾク】

●書き下し文
以て俗を奬め
【●かきくだしブン
もて ならはし を すすめ】

●訳
良き慣習や良き風俗を奨励し、
(慣習:普段の生活に密着した決まり事.
風俗:普段の生活に密着していない,古くから存在する行事,決まり事,行為.)

●古事記傳(本居宣長)より
以奨俗
以て俗を奨め
奨レ俗(俗ヲ奨メ)とは、勤め導きて風俗をよくなすをいふ。
【●ふることふみ つたへ(もとおり のりなが)より
イ ショウ ゾク
もて ゾク を すすめ
ショウ ゾク (ゾク を すすめ) とは、つとめ みちびき て フウゾク を よく なす を いふ】

●解説
外来文化を重んじた天智天皇と暗に比較して、
伝統文化を重んじた天武天皇を褒(ほ)め称えている。

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《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/9/7)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/9/7)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第137回)

(アクセス日:2017/9/7)

 
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言の葉【ことのは】

數の讀み方 (古典)

●1~9
1 ひ
2 ふ
3 み
4 よ
5 い
6 む
7 な
8 や
9 こ

 
●1~9(俗読み)
1 ひい
2 ふう
3 みい
4 よう
5 いつ
6 むう
7 なな
8 やあ
9 ここ

 
●10~90
10 と
20 ふ そ,はた
30 み そ
40 よ そ
50 い そ
60 む そ
70 な そ,なな そ
80 や そ
90 こ そ,ここのそ

(「そ」は十の意.)

 
●100~900
100   もも
200 ふ もも,ふたもも
300 み もも
400 よ もも,よ  ほ(よお)
500 い もも,い  ほ(いお)
500      いつ ほ(いつお)
600 む もも む  ほ(むお)
700 な もも,なな ほ(ななお)
800 や もも,や  ほ(やお)
900 こ もも,ここのほ(ここのお)

(「もも」,「ほ」は百の意.)

 
●11,12など・・・
11 と あまり ひ,とを あまり ひ
12 と あまり ふ,とを あまり ふ
13 と あまり み,とを あまり み
21 ふそ あまり ひ,はた あまり ひ(はたまりひ)
22 ふそ あまり ふ,はた あまり ふ(はたまりふ)
31 みそ あまり ひ(みそまりひ)
32 みそ あまり ふ(みそまりふ)
141 もも あまり よそ あまり ひ

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≪参考文献等≫
・中村幸弘 (2007)『ベネッセ全訳古語辞典』ベネッセコーポレーション
・源氏物語イラスト訳で古文の偏差値20upする勉強法
https://ameblo.jp/aiaia18/entry-12195583167.html
(アクセス日:2017/9/7)

 
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孫子韓非子君主論戰爭論ショーペンハウアーセネカ兵法

孫子(そんし)22

{ キーワード }
誘い

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~現代言葉~

●原文
利而誘之
【●ゲンブン
リ ジ ユウ シ】

●書き下し文
利にして之を誘ひ
【●かきくだしブン
リ に して これ を さそひ】
(に:形容動詞ナリ活用型の活用.断定の助動詞「なり」の連用形.直前語は連体形.
して:接続助詞.「~の状態で・~で」の意.直前語は連用形.)

●直訳
有利である状態で、敵を誘い、

●訳
偽りによって、敵に有利と思わせて、敵を誘い出し、

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~大和言(やまとこと)~

●原文
利而誘之
【●もとあや
リ ジ ユウ シ】

●書き下し
利ひにして之お誘ひ
【●かきくたし
もひ に して これ お さそひ】

 
●「利(も)ひ」の語源・・・
「利(も)ふ・儲(も)ふ」か名詞に化く
【●「もひ」の こともと・・・
「もふ・もふ」か な こと に はく】

●「もふ」に当つる漢語・・・
燃ふ,萌ふ,茂ふ,利ふ,儲ふ
【●もふ に あつる からかた・・・
もふ,もふ,もふ,もふ,もふ】

●「もふ」の意・・・
上がる(燃ふ),勢い付く(萌ふ,茂ふ),栄える,優れる(利ふ,儲ふ)
【●もふ の こころ・・・
あがる(もふ),いきおいづく(もふ,もふ),さかえる,すぐれる(もふ,もふ)】

●「もふ」の語根の心・・・
正の方向に離れる

(「もふ」の意)

上がる →(+α)→ 勢い付く →(+α)→ 栄える→(+α)→ 優れる
【●もふ の ことね の うら・・・
セイ の ホウコウ に はなれる

(「もふ」の こころ)

あがる →(+α)→ いきおいづく →(+α)→ さかえる→(+α)→ すぐれる】

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≪参考文献≫
・金谷治 (2000)『新訂 孫子』岩波文庫
・前田富祺 (監修) (2005)『日本語源大辞典』小学館
・やまとことばのみちのく

(アクセス日:2017/9/6)

 
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文花【あやはな】(文学)

源氏物語 若菜 (わかな) 21

{ ポイント }
朱雀院が娘(女三の宮)の事を気に掛ける。

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●原文
またこの宮の御裳着のことを思しいそがせたまふ。
【また この みや の をんもぎ の こと を おぼしいそが せ たまふ】

●原文(漢字を付加)
またこの宮の御裳着の事を思し急がせ給ふ。

●直訳
またこの宮の御裳着の事を心の中で準備なさる。

●意訳
またこの女三の宮の裳着のことを心積もりなさる。

●品詞分解
「おぼしいそが」:「思ひ急ぐ(おもひいそぐ)」の尊敬語である「思し急ぐ(おぼしいそぐ)」の未然形.
「せ」:尊敬の助動詞「す」の連用形.直前語は未然形.
「たまふ」:尊敬の補助動詞「たまふ」の連体形.直前語は連用形.

●解説
・裳着(もぎ)・・・
女子の成人式。
13歳で行う。
これを済ませて後,結婚という段取りが一般的だった。

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●「おもひ」が付く動詞

思ひ急ぐ【おもひ いそぐ】
[直訳] 心の中で準備する。心の中で予定を立てる。

[訳] 心の中でこうしようと考える。心積もりをする。

思ひ準ふ【おもひ なずらふ】
[訳] 心の中で比べる。

思ひ消つ【おもひ けつ】
[直訳] 心の中で消す。

[訳] 無理に忘れる。忘れようと努める。

思ひ沈む【おもひ しづむ】
[直訳] 心の中で沈む。

[訳] 物思いに沈む。

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≪参考文献等≫
・山岸徳平(校注)(2010)『源氏物語』岩波書店
・『源氏物語』を読む
hal.la.coocan.jp/genji/34wajo.html
(アクセス日:2017/9/5)

 
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言の葉【ことのは】

連用修飾語とは (国語文法)

{ ポイント }
用言に連なる修飾語

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●連用修飾語とは・・・
用言に連(つら)なる修飾語。
(換言すると…) 用言を含む文節係る修飾語。
(換言すると…) 用言を修飾する文節。

●用言とは・・・
「動詞」「形容詞」「形容動詞」のこと。
単独で述語になることができる単語
自立語で、活用する。

●動詞とは・・・
物事の動作・作用・存在を表す単語。
主語が「どうする」という述語になる。
最後が「ウ」段の言葉で終わる。

●動詞を使った例文・・・
「彼は ゆっくりと 話した。」
「話した」は、述語であり、ウ段の言葉で終わる文節だから動詞である。
「ゆっくりと」は「話した」に係る。
換言すると、「ゆっくりと」は「話した」を修飾する。
よって、「ゆっくりと」は連用修飾語である。

●形容詞とは・・・
物事の性質・状態・様子を表す単語。
最後が「い」で終わる。

●形容詞を使った例文・・・
「家の 庭は 緑色で すがすがしい。」
「すがすがしい」は、物の様子を表す単語で、「い」で終わるから形容詞である。
「緑色で」は「すがすがしい」に係る。
換言すると、「緑色で」は「すがすがしい」を修飾する。
よって、「緑色で」は連用修飾語である。

●形容動詞とは・・・
物事の性質・状態・様子を表す単語。
最後が「~な」「~だ」で終わる。

●形容動詞を使った例文・・・
「常に トップで 走るなんて、 彼は とても 優秀だ。」
「優秀だ」は、人の性質を表す単語で、「だ」で終わるから形容動詞である。
「とても」は「優秀だ」に係る。
換言すると、「とても」は「優秀だ」を修飾する。
よって、「とても」は連用修飾語である。

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~「連」という漢字~

 
●「連」(読み)・・・
つら(なる)
レン

 
●「連」(意味)・・・
連(つら)なる。引き続く。

 
●「連」(漢字の成り立ち)・・・

① (「辶」(しんにょう)の成り立ち)
「止」「立ち止まる足」の形
「彳」:「十字路」の形

(意味)
「行く」

② (「車」の成り立ち)
「車」:「二つの車輪が付いた箱車(はこぐるま)」の形

① + ②
「二つの車輪が付いた箱車(はこぐるま)を引いて道を行くさま」

「箱車を引いて道を行くには、二つの車輪がしっかりと連なって(つながって)いなければならない。」

(「連」の意味)
連(つら)なる。引き続く。
二つの物が何らかの関係で繋(つな)がる。

 
●「連」(漢字のイメージ)
「二つの車輪が付いた箱車(はこぐるま)を人が引いて、行き来するイメージ」

「二つの物が何らかの関係で繋(つな)がりながら、物事が進むイメージ」

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≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・国語の文法 > 文法の基礎
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・語源事典
https://okjiten.jp/index.html
(アクセス日:2017/9/4)

 
≪関連記事≫
修飾語とは (国語文法)
述語とは (国語文法)
主語とは (国語文法)
文節とは(国語文法)
「係り受け」とは (国語文法)

 
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言の葉【ことのは】

修飾語とは (国語文法)

{ ポイント }
修飾 = 何かを加えて文節を飾(かざ)る

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●修飾語とは・・・

他の文節を修(かざ)る語。
他の文節に係る文節。
(換言すると…)他の文節を詳しく説明する文節。
(換言すると…)被修飾語を詳しく説明する文節。

( 他の文節 = 被修飾語
修(かざ)る = 飾(かざ)る = 詳しく説明する )

 
●被修飾語とは・・・

他の文節に修(かざ)られる語。
他の文節を受ける文節。
(換言すると…)他の文節によって、詳しく説明される文節。
(換言すると…)修飾語によって、詳しく説明される文節。

( 他の文節 = 被修飾語
修(かざ)られる = 飾(かざ)られる = 詳しく説明される
「被」:受身をあらわす助字。 )

 
●例文 1・・・

「今日、学校を 休んだ。」

「休んだ」が述語

「今日は 休んだ」で、
二つの文節が意味の上で結びついているから、
「今日」は「休んだ」に係る。
よって、
「今日」が修飾語。
「休んだ」が被修飾語。

「学校を 休んだ」で、
二つの文節が意味の上で結びついているから、
「学校を」は「休んだ」に係る。
よって、
「学校を」が修飾語。
「休んだ」が被修飾語。

 
●例文 2・・・

「彼は 海に 行きます。」

「行きます」が述語。
「彼は」が主語

「海に 行きます」で、
二つの文節が意味の上で結びついているから、
「海に」は「行きます」に係る。
よって、
「海に」が修飾語。
「行きます」が被修飾語。

「海に」という修飾語が、
「行きます」という被修飾語を詳しく説明している。)

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~「修」という漢字~

●修(読み)・・・
① おさ(める)
② かざ(る)
③ シュウ

●修(意味)・・・
① 修(おさ)める。形を整える。
② 修(かざ)る。飾(かざ)る。

 
●修(漢字の成り立ち)・・・

(一)
「亻」:「横から見た人」の形
「|」:水の省略形
「卜」:「ボクッという音を表す擬声語」
「又」:右手の形

「ひとの背に水を流して手で洗うさま」

「洗い清める」

(二)
「彡」:「豊かで艶(つや)やかな髪」の形

(一) + (二)

「洗い清めて、整えたり、飾ったりする」

(「修」の意味)
① 修(おさ)める。形を整える。
② 修(かざ)る。飾(かざ)る。

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~「飾」という漢字~

●飾(読み)・・・
かざ(る)
ショク

●飾(意味)・・・
飾(かざ)る。手を加えて美しくみせる。

 
●飾(漢字の成り立ち)・・・
「食」:「食器に食べ物を盛りそれにふたをした」形
「人」:「人」のかたち
「巾」:「頭に巻く布きれに紐(ひも)をつけ、帯に差し込む」形

「食べ物をきれいに盛るように
家の中を布で飾って美しくみせる」

(「飾」の意味)
飾(かざ)る。手を加えて美しくみせる。

 
≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・国語の文法 > 文法の基礎 > 文節の働き(2)修飾語
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・語源事典
https://okjiten.jp/index.html
(アクセス日:2017/9/4)

 
≪関連記事≫
述語とは (国語文法)
主語とは (国語文法)
文節とは(国語文法)
単語とは(国語文法)
「係り受け」とは (国語文法)

 
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言の葉【ことのは】

「述語」とは (国語文法)

{ ポイント }
「どうする」「どんなだ」

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●述語とは・・・
・文節の働きの一つ。
・「どうする」「どんなだ」にあたる文節。
・主語の動作や状態を表す。

●主語と述語の関係・・・
・係り受けの関係である。すなわち、
主語の文節は述語の文節に係り、
述語の文節は主語の文節を受ける。
・主語と述語の関係は、文を作る上で最も重要な部分である。
換言すると、
主語と述語の関係は、文の基礎構造である。

●述語の特徴・・・
文の最後にある。

●述語の特徴を生かした、主語の見つけ方・・・
1.文を文節に区切る。
2.述語を見つける。
(文の最後にある.)
3.その述語と意味の上でつながる(主語と述語の関係にある)
「誰が」「何が」にあたる文節を見つける。

●日本語と英語の比較・・・
日本語では、述語が文の最後にある。
英語では、述語が主語の直後にある。

●主語と述語の基本形・・・
「誰が どうする。」(動作を表す述語)
(例) 「私が投げる。」
「誰が どんなだ。」(状態を表す述語)
(例) 「彼女は綺麗だ。」
「誰が なんだ。」(状態を表す述語)
(例) 「彼は消防士だ。」
「誰が いる。」(状態を表す述語)
(例) 「妻が家にいる。」

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~「動作」と「状態」について~

●「動作」とは・・・
体を動かすこと。
何かをすること。

●文の中の「動作」を表す文節・・・
「どうする」にあたる文節が、
「動作」を表す文節。

●「動作」の特徴・・・
・「その動きをすぐに止めたりすぐ始めることが出来る」
・(少し具体的に言うと…)「その動きを3秒後に止めたり3秒後に始めることが出来る」

●「動作」と「状態」の比較・・・
「動作」は急激に変化できる。
「状態」は急激に変化しない。

●動物の動作を表す文節の例・・・
両腕を振れ。
(動作を表す文節は「振れ」)
目を閉じろ。
(動作を表す文節は「閉じろ」)

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●「状態」とは・・・
・(短く言うと…)人の、ある時点の有様(ありさま)。
・(詳細に言うと…)時間とともに変化する
人や物の
ある時点における
有様(ありさま)や性質。
・(換言すると…)移り変わる
人や物の
ある時点における
有様(ありさま)や性質。

●文の中の「状態」を表す文節・・・
「どんなだ」にあたる文節が、
「状態」を表す文節。

●「状態」の特徴・・・
・「急にその有様(ありさま)と正反対にならない。急にその有様にはならない。」
・(少し具体的に言うと…)「その有様から3秒後にその有様と正反対にはならない。」

●「状態」と「動作」の比較・・・
「状態」は急激に変化しない。
「動作」は急激に変化できる。

●動物の状態を表す文節の例・・・
彼は忙しい。
(状態を表す文節は「忙しい」)
顔色が悪い。
(状態を表す文節は「悪い」)

●物の状態を表す文節の例・・・
リンゴが美味しい。
(状態を表す文節は「美味しい」)

 
≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・国語の文法 > 文法の基礎 > 文節の働き(1)主語・述語
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/9/4)

 
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