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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

觀音經 二二

妙法蓮華經
觀世音菩薩
普門品
第二十五
【たへ のり はす はな かたり
よ の こへ を みる ボサツ
あまねき かど の しな
め ふと い】

妙法蓮華經
觀世音菩薩
普門品
第二十五
【ミョウ ホウ レン ゲ キョウ
カン ゼ オン ボサツ
フ モン ボン
ダイ ニジュウ ゴ】

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●原文‥‥
杻械枷鎖
檢繫其身
【●もと あや‥‥
チュウ カイ カー サー
ケン ゲー ゴー シン】

 
●書き下し‥‥
杻械枷鎖によりて
其の身を檢繫せらるとも
【●かき くだし‥‥
チュウ カイ カ サ に より て
そ の み を ケンゲ せ らる とも】

 
●譯き‥‥
手枷、足枷、首枷、鎖によって、
其の身を繫がれることがあっても、
【●とき‥‥
てかせ、あしかせ、くびかせ、くさり に よって、
その み を つなが れる こと が あっ て も、】

 
●說き【とき】‥‥
「杻」:木製の手枷
【「チュウ」:モク セイ の て かせ】
「械」:木製の足枷
【「カイ」:モク セイ の あし かせ】
「枷」:木製の首枷
【「カ」:モク セイ の くび かせ】
「鎖」:足に繋ぐ鎖
【「サ」:あし に つなぐ くさり】

「檢繫せ」:「檢繫す」の未だ然らざるの形。
「らる」:受身の動き助け詞「らる」の終はり止めの形。
「とも」:仮定まり逆接ぎの接ぎ助け詞「とも」。直前語は終はり止めの形。
【「ケンゲせ」:「ケンゲす」の いまだ さら ざる の かた。
「らる」:うけみ の うごき たすけ こと「らる」の をはり とめ の かた。
「とも」:かり さだまり さか つぎ の つぎ たすけ こと「とも」。ひた まへ こと は をはり とめ の かた。】

「檢繫せ」:「檢繫す」の未然形。
「らる」:受身の助動詞「らる」の終止形。
「とも」:仮定逆接の接續助詞「とも」。直前語は終止形。
【「ケンゲせ」:「ケンゲす」の ミ ゼン ケイ。
「らる」:うけみ の ジョ ドウ シ「らる」の シュウ シ ケイ。
「とも」:カ テイ ギャク セツ の セツ ゾク ジョ シ「とも」。チョク ゼン ゴ は シュウ シ ケイ。】

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●原文‥‥
稱觀世音菩薩名者
【●もと あや‥‥
ショウ カン ゼ オン ボ サツ ミョウ シャ】

 
●書き下し‥‥
觀世音菩薩の名を稱へば
【●かき くだし‥‥
カン ゼ オン ボサツ の な を となへ ば】

 
●譯き 一‥‥
觀世音菩薩の名を稱へるならば、
【●とき ひ‥‥
カン ゼ オン ボサツ の な を となへる なら ば、】

 
●譯き 二‥‥
心から觀世音菩薩の名を稱へるならば、
【●とき ふ‥‥
こころ から カン ゼ オン ボサツ の な を となへる なら ば、】

 
●原文‥‥
皆悉斷壞
卽得解脫
【●もと あや‥‥
カイ シ ダン ネ
ソク トク ゲ ダツ】

 
●書き下し 一‥‥
皆悉く斷たれ壞れ
卽ち解き脫るることを得
【●かき くだし ひ‥‥
みな ことごとく たた れ こほれ
すなはち とき のがるる こと を う】

 
●書き下し 二‥‥
皆悉く斷し壞れ
卽解脫を得
【●かき くだし ふ‥‥
みな ことごとく ダンし こほれ
ソク ゲ ダツ を う】

 
●譯き‥‥
其の者を繫いでゐた鎖等は全て切斷されて壞れてしまひ、
卽座に其の難から逃れられる。
【とき‥‥
その もの を つない で ゐ た くさり など は すべて セツダンさ れ て こはれ て しまひ、
ソク ザ に その ナン から のがれら れる。】

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≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
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觀音經【カンノンキョウ】(観音経)21

妙法蓮華經 觀世音菩薩 普門品 第二十五
【ミョウホウレンゲキョウ カンゼオンボサツ フモンボン ダイニジュウゴ】

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●原文‥‥
況復加害
【●もとあや‥‥
キョウ ブ カ ガイ】

●書き下し‥‥
況むや復害ひを加へむや
【●かきくだし‥‥
いはむや また そこなひ を くわへむや】

●訳 1‥‥
ましてや害を加えることなどできようか。いや、できまい。
●訳 2‥‥
ましてや害を加えることなど、できなくなる。

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●原文‥‥
設復有人
【●もとあや‥‥
セツ ブ ウ ニン】

●書き下し‥‥
設し復人有りて
【●かきくだし‥‥
もし また ひと ありて】

●訳‥‥
もし、又、人がいて、
【●ヤク‥‥
もし、また、ひと が いて、】

 
●原文‥‥
若有罪若無罪
【●もとあや‥‥
ニャク ウ ザイ ニャク ム ザイ】

●書き下し‥‥
若しくは罪あり若しくは罪無きも
【●かきくだし‥‥
もしくは つみ あり もしくは つみ なき も】

●訳‥‥
罪があるにしろ、罪がないにしろ、
【ヤク‥‥
つみ が ある にしろ、つみ が ない にしろ、】

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≪參考文獻等(参考文献等)≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社

 
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観音経(かんのんきょう)20

妙法蓮華經 觀世音菩薩 普門品 第二十五
【ミョウホウレンゲキョウ カンゼオンボサツ フモンボン ダイニジュウゴ】

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●原文
是諸惡鬼
尚不能以
惡眼視之
【ゼ ショ アク キ
ショウ フ ノウ イ
アク ゲン ジ シ】

●書き下し文
是の諸の惡鬼は
尚惡眼を以て
之を視ること能はず
【この もろもろの アクキは
なほ アクゲンを もて
これを みる こと あたはず】

●訳
惡鬼ども(夜叉や羅剎)は、
之(觀世音菩薩の名を稱へる者)を
惡意に滿ちた目で見ることが出來なくなり、
【アクキども(ヤシャや ラセツ)は、
これ(カンゼオンボサツの なを となへる もの)を
アクイに みちた めで みる ことが できなく なり、】

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●解説
・觀世音菩薩の名を稱へることで、
この世の惡人からの災難も
あの世の惡霊からの災難も
避けることができる。
・夜叉と羅剎は、後に釈尊の導きにより、
佛教を信じるようになり、毘沙門天の家來となつた。
【・カンゼオンボサツの なを となへる ことで、
この よの アクニンからの サイナンも
あの よの アクリョウからの サイナンも
さける ことが できる。
・ヤシャと ラセツは、のちに シャクソンの みちびきに より、
ブッキョウを シンじる ように なり、ビシャモンテンの ケライと なつた。】

 
≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社

 
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観音経(かんのんきょう)19

●原文(正字体)
聞其稱觀世音菩薩名者
【●ゲンブン(セイジタイ)
モン ゴ ショウ カン ゼ オン ボ サツ ミョウ シャ】

●原文(現代字体)
聞其称観世音菩薩名者

●書き下し文
其の觀世音菩薩の名を稱ふるを聞かば
【●かきくだしブン
その カンゼオンボサツの なを となふるを きかば】
(「となふる」:ハ行下二段活用の動詞「となふ」の連体形。
「となふ」の活用例:「となへず/となへたり/となふ/となふるとき/となふれども/となへよ」
「(下一)るるれよ、(下二)るれよ、いいううう」より、下二段活用。
ハ行下二段活用:「へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ」
「を」:格助詞「を」。動作の対象を示す。直前語は連体形(体言)。)

●直訳
其(そ)の人が觀世音菩薩の名を稱(とな)えるのを聞けば、

●意訳
夜叉羅剎(ヤシャラセツ)に襲われた者が觀世音菩薩の名を稱(とな)えるのを夜叉羅剎が聞けば、

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≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社

 
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観音経(かんのんきょう)18

{ 内容 }
無尽意菩薩の質問に対する仏陀の答え
(観音様の名を唱えることにより,七難の一つを逃れられる話)

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~現代字体~

妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品 第二十五
【ミョウホウレンゲキョウ カンゼオンボサツ フモンボン ダイニジュウゴ】

●原文
欲来悩人
【●ゲンブン
ヨク ライ ノウ ニン】

●書き下し文
来たりて人を悩まさんと欲するに
【●かきくだしブン
きたり て ひと を なやま さ ん と ほっする に】

●訳
(夜叉や羅刹が) 人を苦しめ悩まそうとしても、
【●ヤク
(ヤシャ や ラセツが) ひと を くるしめ なやまそう と しても】

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~正字体(セイジタイ)~

妙法蓮華經 觀世音菩薩 普門品 第二十五
【ミョウホウレンゲキョウ カンゼオンボサツ フモンボン ダイニジュウゴ】

●原文
欲來惱人
【●ゲンブン
ヨク ライ ノウ ニン】

●書き下し文
來たりて人を惱まさんと欲するに
【●かきくだしブン
きたり て ひと を なやま さ ん と ほっする に】

●訳
(夜叉や羅刹が) 人を苦しめ惱まそうとしても、
【●ヤク
(ヤシャ や ラセツが) ひと を くるしめ なやまそう と しても】

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≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社
・『もりの学校』

(アクセス日:2017/9/10)

 
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観音経(かんのんきょう)17

~現代言葉~

●原文
満中夜叉羅刹
【●ゲンブン
マン チュウ ヤ シャ ラ セツ】

●書き下し文
中に満つる夜叉羅刹、
【●かきくだしブン
なか に みつる ヤシャ ラセツ】
(「みつる」:タ行上二段活用の自動詞「みつ」の連体形.
「みつ」の活用例:「みちず/みちたり/みつ/みつるとき/みつれども/みちよ」)

●訳
(三千大千国土の)中に満ち満ちている夜叉や羅刹が、
【●ヤク
(サンゼンダイセンコクドの)なかに みちみちて いる ヤシャや ラセツが】

●解説
夜叉:魔物の一種.
羅刹:魔物の一種.
(●カイセツ
ヤシャ:マものの イッシュ
ラセツ:マものの イッシュ)

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~大和言(やまとこと)~

●原文
滿中夜叉羅剎
【●もとあや
マン チュウ ヤ シャ ラ セツ】

●書き下し
中に満つる夜叉羅刹
【●かきくたし
なか に みつる ヤシャ ラセツ】
(「みつる」:タ行上二段活用の自動詞「みつ」の連体形.
「みつ」の活用例:「みちず/みちたり/みつ/みつるとき/みつれども/みちよ」)

 
≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社
・『もりの学校』

(アクセス日:2017/8/29)

 
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観音経 (かんのんきょう) 16

~現代言葉~

●原文
而得解脱
【●ゲンブン
ニ トク ゲ ダツ】

●書き下し文
解脱することを得ん。
【●かきくだしぶん
ゲダツする こと を え ん】

●訳
逃れることができる。

 
●原文
若三千大千国土
【●ゲンブン
ニャク サン ゼン ダイ セン コク ド】

●書き下し文
若し三千大千国土に、
【●かきくだしブン
もし サンゼンダイセンコクド に】

●訳
もし三千大千国土の中に

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~大和言(やまとこと)~

●原文
而得解脫
【●もとあや
ニ トク ゲ ダツ】

●書き下し
解脫かるるお得む
【●かきくたし
とか るる お え む】

( 「解脱(と)か」:「放つ,離す」の意.動詞「解脱く」の未然形.  
「るる」:受身の助動詞「る」の連体形.直前語は未然形.
「む」:推量の助動詞「む」の終止形.直前語は未然形. )

 
●原文
若三千大千國土
【●もとあや
ニャク サン ゼン ダイ セン コク ド】

●書き下し
若し三千大千國土に
【●かきくたし
もし サンゼンダイセンコクド に】

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≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社
・『もりの学校』

(アクセス日:2017/8/24)

 
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観音経(かんのんきょう)15

【キーフレーズ】
バラバラになる刀

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( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )

●原文
彼所執刀杖
【ひ しょ しゅ とう じょう】

●原文(現代字体・現代仮名遣い)
(同上)

●書き下し文
彼の執る所の刀杖、
【彼(かれ)の執(と)る所(ところ)の刀杖(とうじょう)、】

●書き下し文(現代字体・現代仮名遣い)
(同上)

●訳 1
相手が振りかざした刀(かたな)は、

●訳 2
相手の持つ刃物は、

●解説
・刀杖・・・
刀や剣の類の総称。
【・刀杖(とうじょう)・・・
刀(かたな)や剣(つるぎ)の類(たぐい)の総称(そうしょう)。】

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●原文
尋段段壞
【じん だん だん ね】

●原文(現代字体・現代仮名遣い)
尋段段壊
【じん だん だん ね】

●書き下し文
尋いで段段に壞れて、
【尋(つ)いで段段(だんだん)に壊(やぶ)れて、】

●書き下し文(現代字体・現代仮名遣い)
尋いで段段に壞れて、
【尋(つ)いで段段(だんだん)に壊(やぶ)れて、】

●訳
切っ先の方からバラバラと砕けていって、

 
●解説

・「壊(やぶ)る」の意味・・・
「壊(こわ)れる」

・「尋」の意味・・・
「尋(つ)いで」「次(つ)いで」「次々と」
本文では、「刀が切っ先の方から次々と細かく砕けていくさま」。

・「尋」の字源より・・・
「尋」の字源である「同じ種類のものが次々と加わる」の意から、転じて、「次々と」という意。
本文では、「同じ力(ちから)が、刀(かたな)に次々と加わって、切っ先の方からバラバラと細かく砕けていくさま」。

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≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社
・白川静 (2003)『常用字解』平凡社
・『もりの学校』

(アクセス日:2017/6/10)

 
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観音経(かんのんきょう)14

【キーワード】

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( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )

●原文
稱觀世音菩薩名者
しょう かん ぜ おん ぼ さつ みょう しゃ
[ 称観世音菩薩名者
しょう かん ぜ おん ぼ さつ みょう しゃ ]

●書き下し文
觀世音菩薩の名を稱せば、
かんぜおんぼさつ の な を しょうせ ば
[ 観世音菩薩の名を称せば、
かんぜおんぼさつ の な を しょうせ ば ]

●訳
観世音菩薩の名を称(とな)えたならば、

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●解説
・觀(部首)・・・

みる
・觀(読み)・・・
カン
み(る),み(せる),しめ(す)
・觀(意味)・・・
① 観(み)る。よく見る。細かく見る。注意して見る。
例:観心(かんじん),観測(かんそく)
② 観(み)せる。 観(しめ)す。人々に見せる。
例:観艦式
・觀(漢字の成り立ち)・・・
左側は、「目の周囲が赤く、目が大きい、飾(かざ)り羽根(ばね)のある鸛(こうのとり)」の象形。
古代、この鳥を使って占い(鳥の動きを類型化した鳥占い)をしていた。鳥の動きをよく見て占っていたため、「よく見る」を意味に持つ漢字の一部分に採用された。
・觀(漢字の成り立ち)・・・
「鳥」の象形 +
「目」の象形 +
「人」の象形
→ 「よく見る」
→ 「よく見る」という意味を本質に持つ漢字「觀」の成立。

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≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社
・白川静 (2003)『常用字解』平凡社
・『もりの学校』

(アクセス日:2017/5/29)

 
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観音経(かんのんきょう)13

【キーフレーズ】
「観世音」という名前の由来

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( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )

●原文
以是因緣 名觀世音
い ぜ いん ねん みょう かん ぜ おん
[ 以是因縁 名観世音
い ぜ いん ねん みょう かん ぜ おん ]

●書き下し文
是の因緣を以って、觀世音と名づくるなり。
この いんねん を もって かんぜおん と なづくるなり
[ 是の因縁を以って、観世音と名づくるなり。
この いんねん を もって かんぜおん と なづくるなり ]

●訳 1
このような因縁で、観世音と呼ばれているのである。

●訳 2
こういうわけで、観世音と名付けられているのである。

●解説
世の中にいる人々の声を聞いて(世の音をて)、助けに来てくださる。だから観世音菩薩という。

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●原文
若復有人 臨當被害
にゃく ぶ う じん りん とう ひ がい
[ 若復有人 臨当被害
にゃく ぶ う じん りん とう ひ がい ]

●書き下し文
若し復た人有りて、當に害せらるべきに臨みて、
もし また ひと ありて まさに がいせらる べきに のぞみて
[ 若し復た人有りて、当に害せらるべきに臨みて、
もし また ひと ありて まさに がいせらる べきに のぞみて ]

●訳 1
もし、ある人が殺害されようとしている時、

●訳 2
もし、ある人が殺されようとしている時、

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≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社

 
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