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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

観音経(かんのんきょう)10

【キーフレーズ】
金銀財宝

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(正字体・歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

妙法蓮華經 觀世音菩薩 普門品 第二十五
めうほうれんげきやうくわんぜおんぼさつ ふもんぼん だいにじふご
[妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品 第二十五
みょうほうれんげきょう かんぜおんぼさつ ふもんぼん だいにじゅうご]

●原文
爲求 金 銀 瑠璃 硨磲 瑪瑙 珊瑚 琥珀 眞珠等寶
[ 為求 金 銀 瑠璃 硨磲 瑪瑙 珊瑚 琥珀 真珠等宝
いぐ こん ごん るり しゃこ めのう さんご こはく しんじゅ とうほう ]

●書き下し文
金、銀、瑠璃、硨磲、瑪瑙、珊瑚、琥珀、眞珠等の、寶を求めんが爲に
[ 金、銀、瑠璃、硨磲、瑪瑙、珊瑚、琥珀、真珠等の、宝を求めんが為に
こん ごん るり しゃこ めのう さんご こはく しんじゅ とう の たから を もとめ ん が ため に ]

●訳
金、銀、瑠璃、硨磲、瑪瑙、珊瑚、琥珀、真珠等の、宝を求めて、

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●原文
入於大海
[ 入於大海
にゅう お だいかい ]

●書き下し文
大海に入らんに
[ 大海に入らんに
だいかい に いら ん に ]

●訳 1
大海に船出をして、

●訳 2
大海に入り、

 
≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社

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≪今日の言葉≫
「法を見るものは我を見る、我を見るものは法を見る」
釈尊

 
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神話【かみかたり】(神話)

注連縄(しめなわ)と霊

【キーフレーズ】
逆の注連縄

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●左末右本の注連縄

一般的な形態。
穢れた人間や霊が神域に入って来られない様に、張り巡らす。

 
●左本右末の注連縄

御神霊が内から外に出れない様に張り巡らされてる。
御神霊が外に出れないように閉じ込めている。

 
●左本右末の注連縄が張られている神社の話

島根県出雲地方のとある神社。
神明神社。
山の上にある。
山を下り、浜辺まで続く道が参道となっている。
鳥居は三基。境内、山麓、浜辺にある。

表向きは天照大御神を祭っているが実際は御霊信仰(ごりょうしんこう)。
明治時代に、役人が調査したが、御祭神が分からなかったため、神明神社としてしまった。
御霊信仰とは祟り神、悪霊、怨霊と言われる悪い神様をお祀りして鎮めることで、良い神様に変えて信仰するというもの。

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海は異海(異界)と繋がっているため、海の方から、見えないものが往々にしてやって来る。
特に、この神社周辺の地域は、地形や潮のせいで、海岸に滞留する。
溜まり過ぎると、町に溢れ出して、町中での禍災(かさい)や漁業船の事故が多発する。
そのため滞留する前に、人間の側(がわ)から御神霊をお迎えして神社に祭っている。

祭事は、大晦日から元旦にかけて行われる。
参加者は、各家の当主(男子に限る)のみ。
心身を清め、羽織袴に着替えた後、海岸へ集合。
開始は21時。
宮司が海に向かって祝詞をあげ、御神霊をお迎えする。
その後、宮司を先頭に参道を通り境内まで進む。
御神霊に、社殿に鎮座して頂く。
その後、御神霊に歌舞を披露したり、明け方まで、御神霊と食事を共にさせていただく。

 
《参考文献等》
・戸部民夫 (2004)『「日本の神様」がよくわかる本』PHP研究所
・柳田国男 (1983)『日本の昔話』新潮社
・折口信夫 (2002)『古代研究〈1〉祭りの発生』中央公論新社

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≪今日の言葉≫
「神のみを怖(おそ)れよ」
ビスマルク

 
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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

現代諸学と仏法 3

【キーワード】
観心(かんじん)

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●本文

仏法では、我が己心(心法)に就(つ)いて、反省→自覚で得た「一如の境智=仏界」を「観心」と言い、これが仏道修行の目標な訳です。

 
●解説

・己心(こしん)・・・
自己の心。

・心法(しんぽう)・・・
仏教においては、一切のものを色法(しきほう)か心法(しんぽう)かに分類する。
物質的なものが色法。精神的なもの、即ち心の働きのあるものが心法。

・一如・・・
異ならず、一つのものであること。
・境・・・
客観世界。
・智・・・
主観世界。
・一如の境智・・・
主観世界(主体)と客観世界(客体)が一つのものであること。
自分とそれ以外が一つのものであること。

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・仏界とは十界の一つ。

・仏界の諸解釈
①真理を悟った者が体現した究極の境地。
②真理を悟った者の究極の心的境地。
③壊(こわ)れない自由自在の状態(常)、
生きること自体を楽しむ状態(楽)、
何物にも左右されない主体性がある状態(我)、
何物にも汚されない清浄(しょうじょう)な状態(浄)、
以上の4つの状態に象徴される究極の境地。

・観心(かんじん)・・・
自分の心の本性を観察すること。

 
●本文
観心(かんじん)とは、自分の九界(くかい)を反省して仏界を自覚することです。
この観心は最高の智法です。
境法ではありません。

 
●解説

・九界
十界のうち、仏界以外の九つの世界。
悟りの世界である仏界と迷いの世界である九界を合わせて十界という。

・境法・・・
客観的に学問をすること。
科学的、西洋哲学的に分析をすること。

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《参考文献等》
・石田次男, 本橋雅史(1986)『現代諸学と仏法』日経企画出版局
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/4/23)

 
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孫子韓非子君主論戰爭論ショーペンハウアーセネカ兵法

孫子(そんし)15

【キーワード】
賞罰

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(正字体・歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

●原文
賞罰孰明
シヤウ バツ ジユク メイ
[ 賞罰孰明
ショウ バツ ジュク メイ ]

●書き下し文
賞罰、孰れか明らかなると。
しやうばつ いづれか あきらか なる と
[ 賞罰、孰れか明らかなると。
しょうばつ いずれか あきらか なる と ]

●訳
賞罰は何方が公正に行はれているか。
しやうばつ は どちら が こうせい に おこなはれて いる か
[ 賞罰はどちらが公正に行われているか。
しょうばつ は どちら が こうせい に おこなわれて いる か ]

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●原文
吾以此知勝負矣
ゴ イ シ チ シヨウ ブ イ
[ 吾以此知勝負矣
ゴ イ シ チ ショウ ブ イ]

●書き下し文
吾れ此れを以て勝負を知る。
われ これ を もつて しようぶ を しる
[ 吾れ此れを以て勝負を知る。
われ これ を もって しょうぶ を しる]

●訳
私は、此等の条件により、戦ふ前から、何方が勝つかが分かる。
わたし は これら の でうけん に より たたかふ まえ から いづれか が かつ か が わかる
[ 私は、これらの条件により、戦う前から、どちらが勝つかが分かる。 ]

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《参考文献》
金谷治 (2000)『新訂 孫子』岩波文庫

 
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無量義経(むりょうぎきょう)17

[キーワード]
菩薩の性質

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(正字体・歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

無量義經德行品第一
むりやう ぎきやう とくぎやうほん だいいち
[ 無量義経徳行品第一
むりょうぎきょう とくぎょうほん だいいち ]

●原文
顚倒亂想 不復得入
てん だう らん さう ふ ぶ とく にふ
[ 顛倒乱想 不復得入
てん どう らん そう ふ ぶ とく にゅう ]

●書き下し文
顚倒亂想、復入ることを得ず。
てんだう らんさう また いる こと を え ず
[ 顛倒乱想、また入ることを得ず。
てんどう らんそう また いる こと を え ず ]

●訳
眞理に反する考へはなく、想ひが亂れることもない。
[ 真理に反する考えはなく、想いが乱れることもない。]

●解説
・顚倒(てんだう)
煩惱が有る爲に、眞理に反する考へを持つこと。
[・顛倒(てんどう)
煩悩があるために、真理に反する考えをもつこと。]

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●原文
靜寂淸澄 志玄虛漠
じやう ぢやく しやう ちやう し げん こ まく
[ 静寂清澄志玄虚漠
じょう じゃく しょう ちょう し げん こ まく ]

●書き下し文
靜寂淸澄に志玄虛漠なり。
じやう じやく しやう ちやう に し げん こ まく なり
[ 静寂清澄に志玄虚漠なり。
じょう じゃく しょう ちょう に し げん こ まく なり ]

●訳
心は靜寂で淸く澄み、考へることは奥深く無限である。
[ 心は静寂で清く澄み、考えることは奥深く無限である。]

●解説
・玄・・・
奥深い。
・虛[ 虚 ]・・・
何もない。
・漠
果てしなく広い。

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≪参考文献≫
・三木随法 (2002)『真訓対照 法華三部経』東方出版
・白川静 (2003)『常用字解』平凡社

 
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文花【あやはな】(文学)

源氏物語 若菜(わかな) 13

[キーフレーズ]
意気消沈する藤壺女御

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●原文
下りさせたまひにしかば
(おり させ たまひ に しか ば)

●訳
(朱雀帝は、)御譲位(ごじょうい)なさってしまわれたので、

●言葉の意味
・「下(お)る」・・・
「退位する」
・「さす」・・・
尊敬の意味をもつ助動詞。
「~なさる」「~あそばす」「お~になられる」
・給(たま)ひ・・・
尊敬の意味をもつ補助動詞「給ふ」の連用形。動詞や助動詞の後に付く。
「お~なさる」
・「に」・・・
完了の意味をもつ助動詞「ぬ」の連用形。
・「しか」・・・
過去の意味をもつ助動詞「き」の已然形。
・已然形・・・
「已(すで)に然(しか)るべき状態」(既にそうなっている状態)を表すことから已然形という。
<例> 「行けども」(「行け」が已然形)→「行ったので」
・「ば」・・・
原因・理由の意味をもつ接続助詞。未然形、已然形に付く。
「~ので」

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●原文
かひなく口惜しくて
(かひなく くちをしくて)

●訳
(朱雀帝が退位なされたため、藤壺女御は、)入内(じゅだい)した甲斐もなく、がっかりして

●言葉の意味
・「口惜し(くちをし)」・・・
「朽ち惜し」が語源。価値ある物が朽ち果てた時に、「失いたくない」と感じ、残念がる気持ち。
室町時代以降、「くやし」(「腹立たしい」の意)との混合が始まった。

●解説
・入内(じゅだい)・・・
女御(にようご)・中宮・皇后に決まった人が、正式に内裏(だいり)に入ること。

●その他
・助動詞の「き」と「けり」・・・
「き」は、実際に体験した過去。直接体験。「~した」。
「けり」は、他人から聞いた過去。間接体験。「~したそうだ」。

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≪参考文献≫
・山岸徳平(校注)(2010)『源氏物語』岩波書店

 
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文花【あやはな】(文学)

古今集 色見えでうつろふものは

[キーワード]
うつろひ

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色見えで うつろふものは 世の中の
人の心の 花にぞありける

小野小町(おののこまち)

古今集 戀五 七九七

 
いろみえで うつろふものは よのなかの
ひとのこころの はなにぞありける

 
<漢字加へ>
色見えで 移ろふものは 世の中の
人の心の 花にぞ有りける

 
<直訳>
色が見えなゐで移ろふものは、世の中の人の心といふ花であつたのだなぁ…

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<意訳 1>
花も人の心も移ろふものだ。それが目に見えるか見えなゐかだけのはなしだ。
それを今更ながらに気づゐた…

 
<意訳 2>
花の移ろひは目に見える
目に見えず移ろひゆくのが人心ひとごころ

 
<意訳 3>
はなうつろひは見ゆれども
うらうつろひは見えぬものにや

花移ろひは見ゆれどもうら移ろひは見えぬものにや

花移ろひは目には見えるが、うら移ろひは見えないものか…

 
≪参考文献≫
・佐伯梅友(校注)(1981)『古今和歌集』岩波書店

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≪今日の言葉≫
「立志は特異を尚ぶ、俗流と與に議し難し」
(りつし は とくい を たふとぶ ぞくりう と とも に ぎし がたし)
吉田松陰

 
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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ)51

[キーフレーズ]
舞(ま)いと歌(うた)詠(よ)み

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(正字体・歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
巻旌戢戈

●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
旌を巻き戈を戢(をさ)め

●原文 2
卷旌戢戈
クワン シヤウ シユウ クワ
[ 巻旌戢戈
カン ショウ シュウ カ ]

●書き下し文 2
旌を卷き戈を戢め
はた を まき ほこ を をさめ
[ 旌を巻き戈を戢め
はた を まき ほこ を おさめ ]

●訳 1
旗を巻き、戈(ほこ)を収めて、

●訳 2
軍旗を巻き、武器を片づけて、

●言葉の意味
・卷[ 巻 ](読み)・・・
クワン
まき,ま(く)
[ カン
まき,ま(く) ]
・旌(読み)・・・
シヤウ,セイ
あらは(す),はた
[ ショウ,セイ
あらわ(す),はた ]
・戢(読み)・・・
シユウ
をさ(める),あつ(める)
[ シュウ
おさ(める),あつ(める) ]
・戈(読み)・・・
クワ
いくさ,ほこ
[ カ
いくさ,ほこ ]

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●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
儛-詠停於都-邑

●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
儛詠して都邑に停(とま)りたまふ。

●原文 2
儛詠停於都邑
ブ エイ テイ ヨ ト イウ
[ 儛詠停於都邑
ブ エイ テイ ヨ ト ユウ ]

●書き下し文 2
舞詠して都邑に停まりたまひき。
ぶえい して という に とどまり たまひ き
[ 舞詠して都邑に停まりたまいき。
ぶえい して とゆう に とどまり たまい き ]

●書き下し文 3
舞ひ詠ひて都邑に停まりたまひき。
まひ うたひ て という に とどまり たまひ き
[ 舞い詠いて都邑に停まりたまいき。
まい うたい て とゆう に とどまり たまい き ]

●訳 1
踊り歌い、都に滞留された。

●訳 2
戦勝を祝して舞を踊り、歌を詠んだ。そして飛鳥の都に留(とど)まられた。

●訳 3
大海人皇子(おおあまのみこ)は飛鳥の都に凱旋(がいせん)され、舞を踊り、歌を詠まれた。

●言葉の意味
・儛[ 舞 ](読み)・・・
ブ,ム
ま(ふ)、まひ、もてあそ(ぶ)
[ ブ,ム
ま(う)、まい、もてあそ(ぶ) ]
・詠(読み)・・・
エイ
よ(む) ,うた(ふ)
[ エイ
よ(む),うた(う)]
・停(読み)・・・
テイ
とど(まる),と(まる)
[ テイ
とど(まる),と(まる) ]
・於(読み)・・・
ヲ,ヨ
を(ひて)
[ オ,ヨ
お(いて) ]
・都(読み)・・・
ト,ツ
みやこ
[ ト,ツ
みやこ ]
・邑(読み)・・・
ワウ,イウ
くに,みやこ,むら
[ オウ,ユウ
くに,みやこ,むら ]

●解説
都邑・・・
都(みやこ)。ここでは飛鳥の都を指す。

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《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/4/18)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/4/18)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第135回)

(アクセス日:2017/4/18)

 
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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

観音経(かんのんきょう)9

【キーフレーズ】
多くの衆生

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(正字体・歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

妙法蓮華經 觀世音菩薩 普門品 第二十五
めうほうれんげきやうくわんぜおんぼさつ ふもんぼん だいにじふご
[妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品 第二十五
みょうほうれんげきょう かんぜおんぼさつ ふもんぼん だいにじゅうご]

●原文
若有百千萬億眾生
にやく う ひやく せん まん のく しゆ じやう
[ 若有百千万億衆生
にゃく う ひゃく せん まん のく しゅ じょう ]

●書き下し文
若し百千萬億の眾生有りて
もし ひやくせんまんおく の しゆじやう ありて
[ 若し百千万億の衆生有りて
もし ひゃくせんまんおく の しゅじょう ありて ]

●訳
若し、沢山の衆生がいて、

●言葉の意味
・若(読み)・・・
ニヤク,ジヤク
わか(ひ),も(し)
[ ニャク,ジャク
わか(い),も(し) ]
・有(読み)・・・
イウ,ウ
あ(る)
[ ユウ,ウ
あ(る) ]
・眾[ 衆 ](読み)・・・
シユウ,シユ
おほ(い)
[ シュウ,シュ
おお(い) ]

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●観音経について

・『妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五』。別名、『観音経』。

・観音経は響きが美しく、意味も分かりやすい。

・不思議な逸話が多い、霊験あらたかな御経(おきょう)。

・観音様について書かれているお経の中で、最も古く、最も有名な御経。

・『妙法蓮華経』28品の中でも、特に重要な御経。

・全ての御経の中で、一番親しまれているのが『般若心経』で、二番目が『観音経』。

・『般若心経』は262文字で、『観音経』が2062文字。

・観音様は男でも女でもなく、中性だと云われている。

 
●その他
仏教では通常、漢字の読みは呉音が使われる。

 
≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店

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《今日の言葉》
「先臨終の事を習うて後に他事を習うべし」
(まず りんじゅう の こと を ならうて のち に たじ を ならうべし)
日蓮

 
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現代諸学と仏法 2

〈キーワード〉
観心

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●本文
己心(こしん)を観じて、十法界を見る。そして仏界を得る。
これが観心(かんじん)である。

 
●解説

・観心(かんじん)・・・
心を観ずる。
己の心を観ずる。

・観心(かんじん)の目的は究極の心的境地を得ること。

●本文
信心を以て観心とするのが下種(げしゅ)仏法。
しかし、「信心しました」、「だけど反省はしません」という下種仏法では、己心に十法界は見えない。
それは、観心とは言えない。信心とも言えない。

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●解説

・信心
信ずること。

・下種・・・
・成仏のための種を下すこと。
・仏種を下すこと。

・成仏 = 仏界を得ること = 究極の心的境地を得ること
・種 = 原因
・種(たね)を下す = 種を植え付ける = 縁を結ぶ = 結縁(けちえん)する

・「観心」する唯一の道は、「反省」して、「自覚」をすることである。
・「反省」と「自覚」を通して、「観心」(己の心の本性を観察)し、「真実を明らか」にする。そして、究極の心的境地を得る。

 
《参考文献等》
・石田次男, 本橋雅史(1986)『現代諸学と仏法』日経企画出版局
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/4/15)

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《今日の言葉》
「幸せの基盤は寝ること」

 
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