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允恭天皇
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●原文(本居宣長『古事記伝』より)
勒于遠飛鳥
●書き下し文 1
遠(とほ)つ飛鳥に勒したまふ。
●書き下し文 2(本居宣長『古事記伝』より)
遠つ飛鳥に勒したまふ。
●訳 1
(允恭天皇は、)遠飛鳥宮(とほつ あすか の みや)に座して、勅を発せられた。
●訳 2
(允恭天皇は、)遠(とほ)つ飛鳥の地から、勅を下された。
●訳 3
(允恭天皇は、)遠飛鳥宮(とほつ あすか の みや)を拠点として、国を統治なされた。
●言葉の意味
・「勅」(正式な読み)・・・
チョク。いまし(める)。みことのり。
・「勅」(正式な意味)・・・
天皇の御言葉。
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●解説 1
・「定境開邦、制于近淡海」―「正姓撰氏、勒于遠飛鳥」で、対句。
・允恭天皇・・・
第19代天皇。
雄朝津間稚子宿禰尊。
都は遠飛鳥宮(とほつ あすか の みや)。
飛鳥の地に宮を設けた初めての天皇が允恭天皇。
●解説 2(本居宣長『古事記伝』より)(上の原文と無関係な箇所は省略)
正姓撰氏。勒于遠飛鳥。
姓を正し氏を撰て。遠つ飛鳥に勒したまふ。
遠ツ飛鳥ノ宮ノ御世の事なり。
勒スとは、たゞ其ノ宮に坐まして天ノ下の政所聞看(キコシメシ)しをいふ。
(意訳:
遠(とほ)つ飛鳥の宮(允恭天皇)の御世の事なり。
「勒す」とは、国を統治なさることをいう。)
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』
(アクセス日:2016/12/24)
・古事記をそのまま読む
(アクセス日:2016/12/24)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第129回)
(アクセス日:2016/12/24)
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《今日の言葉》
「人生の希望は勤勉が決める」
古の諺