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言の葉【ことのは】

単語とは(国語文法)

{ ポイント }
単語は、言葉の最小単位。

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●単語とは…
文法上、意味や働きを持った一纏(まと)まり。言葉の最小単位。

 
●解説…

単語を一定の規則に従って結び付け、より大きな言葉の単位(文節、文、段落、文章)を作っていく。

 
●単語の区切り方の例…

「今日は帰りが遅い。」

まず、文節に区切る。
「今日は / 帰りが / 遅い。」

文節を単語に区切る。
「今日 / は / 帰り / が / 遅い。」

 
●日本語の言葉の単位(大きい順)…

文章段落文節 > 単語

●単語の種類(2種類)…
自立語
付属語

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≪参考文献≫
・大野晋 (1987)『文法と語彙』岩波書店
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店

 
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言の葉【ことのは】

「文」(国語文法)

●文とは・・・

句点「。」で区切られている、
纏(まと)まった内容を表している
一続きの言葉。

 
●例・・・

「今日は休みだ。いい天気だなあ。山でも行こう。」

は、三つの「文」で成り立つ。

 
●日本語の言葉の単位(大きい順)・・・

文章段落 > 文 > 文節単語

 
●その他・・・

部品が組み合わさって
車が作られているように、
文節が組み合わさって
文が作られている。

文節の一つ一つが、
一つ以上の文節と関係を持った状態で、
文が作られている。

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≪参考文献≫
・大野晋 (1987)『文法と語彙』岩波書店
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店

 
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言の葉【ことのは】

段落とは(国語文法)

(ふりがな有り)

●段落(だんらく)とは・・・

文章(ぶんしょう)を、幾(いく)つかの纏(まと)まった内容(ないよう)ごとに分(わ)けた、その一区切(ひとくぎ)り。

 
●解説(かいせつ)・・・

「段落(だんらく)」は、幾(いく)つかの「文(ぶん)」の纏(あつ)まり。

「文章(ぶんしょう)」は、幾(いく)つかの「段落(だんらく)」の纏(まと)まりであり、幾(いく)つかの「文(ぶん)」の纏(まと)まりでもある。

 
●日本語(にほんご)の言葉(ことば)の単位(たんい)( 大(おお)きい順(じゅん) )・・・

文章(ぶんしょう) > 段落(だんらく) > 文(ぶん)文節(ぶんせつ)単語(たんご)

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(ふりがな無し)

●段落とは・・・

文章を、幾つかの纏まった内容ごとに分けた、その一区切り。

 
●解説・・・

「段落」は、幾つかの「文」の纏まり。

「文章」は、幾つかの「段落」の纏まりであり、幾つかの「文」の纏まりでもある。

 
●日本語の言葉の単位(大きい順)・・・

文章 > 段落 > 文節単語

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≪参考文献≫
・大野晋 (1987)『文法と語彙』岩波書店
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店

 
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言の葉【ことのは】

「さ」の語源

「さ」

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(ふりがな有り)

●古語(ふること)「さ」に当(あ)てる漢字(かんじ)・・・

直。素。真。清。

 
●古語(ふること)「さ」の意(こころ)・・・
真(ま)っ直(す)ぐ。素(す)。清(きよ)い。偽(いつわ)りのない。曲(ま)がっていない。

 
●『ほつまつたゑ』に見(み)られる「さ」の用例(ようれい)・・・

「あね とわく さこころ は なに」
( 姉 問わく   「真心 は 何」 )
『天の巻7』

「さか お たつ」
( 清汚 を 立つ )
『天の巻7』

「さ お ゑて」
( 清 を 得て )
『天の巻7』

「さ は あらし」
( 清 は あらじ )
『天の巻7』

「つみなる お さ お ゑて のかる」
( 罪なる を 清 を 得て 逃る )
『地の巻23』

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(ふりがな無し)

●古語「さ」に当てる漢字・・・

直。素。真。清。

 
●古語「さ」の意・・・

真っ直ぐ。素。清い。偽りのない。曲がっていない。

 
●『ほつまつたゑ』に見られる「さ」の用例・・・

「あね とわく さこころ は なに」
( 姉 問わく   「真心 は 何」 )
『天の巻7』

「さか お たつ」
( 清汚 を 立つ )
『天の巻7』

「さ お ゑて」
( 清 を 得て )
『天の巻7』

「さ は あらし」
( 清 は あらじ )
『天の巻7』

「つみなる お さ お ゑて のかる」
( 罪なる を 清 を 得て 逃る )
『地の巻23』

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≪参考文献≫
・『雲祖書(くもつおやふみ)』
・吉野信子 (2015)『カタカムナ 言霊の超法則』徳間書店
・前田富祺 (監修) (2005)『日本語源大辞典』小学館
・やまとことばのみちのく

(アクセス日:2017/6/15)

 
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言の葉【ことのは】

「文節」とは(国語文法)

●文節とは(大まかに言うと)…

文を、不自然でない程度に、区切った一区切り。

 
●文節とは(大まかに言うと)…

ある文を相手にしゃべる際、「ね」を入れて相手に意味が通じるところで区切った、その一区切り。

 
●文節の例…

「きのうは遊園地に出かけた」

「きのうは(ね)/ 遊園地に(ね)/ 出かけた」

 
●文節と係り受け…
全ての文節が、一つ以上の文節と「係り受け」の関係にある。

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●文節とは(正確に言うと)…
文を自立語の前で区切った言葉の単位。

 
●文節の区切り方
(同じ区切り方を3種類の違う言葉で説明)‥‥

◎➀ 非自立語(付属語)である助詞・助動詞を
直前単語にくっ付けて文節をつくる。
(例:「花/が/咲く。」
助詞「が」を直前単語「花」にくっ付けて
「花が」で一文節となり、
「花が」と「咲く」で二文節となる。)

➁ それ一単語だけで意味が分からない単語は
直前単語にくっ付て一文節となる。
(例:「花/が/咲く。」
それ一単語だけで意味が分からない単語「が」は、
直前単語「花」にくっ付けて
「花が」で一文節となり、
「花が」と「咲く」で二文節となる。)

➂ 自立語の前で区切って文節をつくる。
(例:「花/が/咲く。」
自立語「花」と自立語「咲く」の前で区切って、
非自立語「が」の前で区切らず、
「花が」と「咲く」で二文節となる。)

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●日本語の言葉の単位(大きい順)…
文章段落 > 文節 > 単語

 
●文節の構成(2種類)…
・「自立語」(一単語)、または、
「自立語 + 付属語」(二単語)で構成される。
従って、(単語の分類は自立語と付属語の2つしかないから、)付属語だけで文節が構成されることはない。

 
●その他…

部品が組み合わさって
車が作られているように、
文節が組み合わさって
文が作られている。

文節の一つ一つが、
一つ以上の文節と関係を持った状態で、
文が作られている。

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≪参考文献等≫
・大野晋 (1987)『文法と語彙』岩波書店
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店

 
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言の葉【ことのは】

補助動詞の「はべり」(古典文法)

{ポイント}
補助動詞の「はべり」は丁寧語。

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はべり(侍り)

・品詞の種類・・・
動詞(補助動詞)

・敬語の種類・・・
丁寧語

・活用の種類・・・
ラ行変格活用

・口語訳・・・
「~ます」「~おります」

・直前の動詞の語形・・・
動詞の連用形に付く

・直前の動詞の語形が連用形である理由・・・
「補助動詞」は「動詞」で、
「動詞」は「用言(動詞,形容詞,形容動詞)」だから、
「補助動詞」は「用言」。
「用言」の直前に付く動詞の語形は「連用形」。
ゆえに、「補助動詞」の直前の動詞の語形は「連用形」。
つまり、必ず「動詞の連用形」+「補助動詞」の構成になる。

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●補助動詞「はべり」を使ひたる例文 1…
「開き侍り」
[訳き] 開きます。
——
●ホジョドウシ 「はべり」を つかひたる レイブン 1…
「あき はべり」
[とき] ひらき ます。
——

 
●補助動詞「はべり」を使ひたる例文 2…
「今まで留まり侍るがいと憂きを」([出典] 源氏物語 桐壺)
[直訳き] 今まで生き残つて居りますのがとても憂ひので、
[訳き] 斯うして生き長らへて居りますのがとても憂ひゆゑ、
——
●ホジョドウシ 「はべり」を つかひたる レイブン 1…
「いままで とまり はべるが いと うきを」([シュッテン] ゲンジものがたり きりつぼ)
[じかとき] いままで いきのこつて をりますのが とても つらひので、
[とき] かうして いきながらへて をりますのが とても つらひゆゑ、
——

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≪参考文献≫
・中原敬一 (1984)『1日1題・30日完成 古典文法』日栄社
・大野晋 (1987)『文法と語彙』岩波書店
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店

 
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言の葉【ことのは】

「品」漢字の成り立ち

漢字の成り立ちを調べてみました
(o^-^o)
漢字の成り立ちって面白い
(*⌒∇⌒)八(⌒∇⌒*)

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●品(部首)・・・
口(くち)

●品(読み)・・・
ヒン,ホン
しな

 
●品(意味)・・・

① 品(しな)。品物(しなもの)。色々(いろいろ)な物(もの)。
例:物品(ぶっぴん),品質(ひんしつ)

② 種類。類(たぐい)。
例:品詞(ひんし)

③ 位(くらい)。等級(とうきゅう)。位階(いかい)。
例:下品(げぼん),中品(ちゅうぼん),上品(じょうぼん)

④ 人柄(ひとがら)。人格(じんかく)。人の性質。
例:上品(じょうひん),下品(げひん),人品(じんぴん)

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●漢字構成の種類
会意文字

 
●品(漢字の成り立ち)・・・

「違った形の器(うつわ)」を三つ置いた象(かたち)
→ 意味①:しなもの,しな,色々なもの
→(意味が転がり)→
→ 品物を柄(性質)ごとに分けたもの
→ 意味②:種類,類(たぐい)

意味②:種類,類(たぐい)
→(意味が転がり)→
→ 種類ごとに分けた集まりに高低優劣をつける
→ 意味③:位(くらい),等級(とうきゅう),位階(いかい)

意味②:種類,類(たぐい)
→(意味が転がり)→
→ 人の性質の種類
→ 意味④:人柄(ひとがら),人格(じんかく)

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《参考文献》
・小山鉄郎(著),白川静(監修) (2009)『白川静さんに学ぶ漢字は楽しい』新潮社

 
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言の葉【ことのは】

自動詞と他動詞(古典文法)

【ポイント】
「〇〇が××を△△する」

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●自動詞と他動詞の見分け方

「〇〇が××を△△する」という言い方にして、意味が通らないのが自動詞。
「〇〇が××を△△する」という言い方にして、意味が通るのが他動詞。

 
●自動詞の例

・「あふ(合ふ)」(自動詞)を使った例・・・
この夢うつつにあふ。
( この夢(ゆめ)現(うつつ)に合(あ)ふ。)
[訳] この夢が現実と一致する。

この場合、「夢が現実を一致する」という言い方では、意味が通らない。
つまり、「〇〇が××を△△する」という言い方では、意味が通らないので、「あふ(合ふ)」は自動詞。

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●他動詞の例

・「あふ(和ふ)」(他動詞)を使った例・・・
其を鮨にあふ。
( 其(そ)を鮨(すし)に和(あ)ふ。)
[訳] それを鮨(すし)に和(あ)える。

この場合、「私がそれを(鮨に)和える」という言い方で、意味が通る。
つまり、「〇〇が××を△△する」という言い方で、意味が通るので、「あふ(和ふ)」は他動詞。

 
●自動詞と他動詞

主語を「自」、目的語を「他」とすると、
「自」のみに関わる動詞が、「自動詞」。
「自」と「他」に関わる動詞が、「他動詞」。

 
≪参考文献≫
・中原敬一 (1984)『1日1題・30日完成 古典文法』日栄社
・大野晋 (1987)『文法と語彙』岩波書店
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店

 
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言の葉【ことのは】

連体形と終止形(古典文法)3

【キーフレーズ】
「らむ」「けむ」「む」

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「らむ」「けむ」「む」の終止形と連体形の見分け方
 

「らむ」「けむ」「む」は、終止形と連体形が同じ。

 
●終止形
① そこで文が終わっていたら「終止形」。
② そこで文が終わっていなくとも、後に助詞「と」「とて」「など」がある時は「終止形」。

①(例)
心細しと思ふらむ。

②(例)
おどろかさんずらむと待ちゐたるに~
→ 助詞「と」が接続するので、助動詞「らむ」は終止形。

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●連体形
①そこで文が終わっていても、「ぞ・なむ・や・か」を受けて文を結ぶときは「連体形」(係り結びの法則)。
②格助詞「の・が」を付けた主語を受けて述語になるときは「連体形」。和歌に多い。
③伝聞の「~とかいう」という意味になるときは「連体形」。後ろに体言が省略されていることが多い。

②(例)
しづ心なく花の散るらむ。
→ 「の」を付けた「花」(主語)を受けて述語になる「らむ」であるから、「らむ」は連体形。
ここでは、「どうして~なのだろう」という意味の、原因推量の助動詞「らむ」の連体形。

③(例)
選りてこれにのみゐるらむ、いみじう心ことなり。
→「選んでこの木だけに留まるという言い伝えにもあるように、他の花とは、まるで違うのだ」
上の例では、訳してみて、「~という」の後ろに「話」「言い伝え」などの体言を付けて意味が通る。

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≪参考文献≫
・中原敬一 (1984)『1日1題・30日完成 古典文法』日栄社

 
≪關はり有る文章【かかはり ある ふみ あや】(関連記事)≫
連体形と終止形(古典文法)1
連体形と終止形(古典文法)2
「連体形」(古典文法)

 
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連体形と終止形(古典文法)2

【キーワード】
「ぞ・なむ・や・か」

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① 後ろに名詞が来る場合「連体形」
② そこで文が終わっていたら「終止形」。
③ そこで文が終わっていても、「ぞ・なむ・や・か」に続く言葉は、「連体形」(係り結びの法則)。

①(例)
変はりたまへるところもなく~
→「る」は完了の助動詞「り」の連体形。
後ろに「ところ」(名詞)とある。

②(例)
少しも働らかず。
→「ず」は打消「ず」の終止形。

③(例)
いづれの舟にか乗らるべき。
→「べき」は、文末に来ているが、係り結びの法則から連体形。

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≪参考文献≫
・中原敬一 (1984)『1日1題・30日完成 古典文法』日栄社

 
≪關はり有る文章【かかはり ある ふみ あや】(関連記事)≫
連体形と終止形(古典文法)1
連体形と終止形(古典文法)3
「連体形」(古典文法)

 
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