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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

観音経(かんのんきょう)13

【キーフレーズ】
「観世音」という名前の由来

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( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )

●原文
以是因緣 名觀世音
い ぜ いん ねん みょう かん ぜ おん
[ 以是因縁 名観世音
い ぜ いん ねん みょう かん ぜ おん ]

●書き下し文
是の因緣を以って、觀世音と名づくるなり。
この いんねん を もって かんぜおん と なづくるなり
[ 是の因縁を以って、観世音と名づくるなり。
この いんねん を もって かんぜおん と なづくるなり ]

●訳 1
このような因縁で、観世音と呼ばれているのである。

●訳 2
こういうわけで、観世音と名付けられているのである。

●解説
世の中にいる人々の声を聞いて(世の音をて)、助けに来てくださる。だから観世音菩薩という。

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●原文
若復有人 臨當被害
にゃく ぶ う じん りん とう ひ がい
[ 若復有人 臨当被害
にゃく ぶ う じん りん とう ひ がい ]

●書き下し文
若し復た人有りて、當に害せらるべきに臨みて、
もし また ひと ありて まさに がいせらる べきに のぞみて
[ 若し復た人有りて、当に害せらるべきに臨みて、
もし また ひと ありて まさに がいせらる べきに のぞみて ]

●訳 1
もし、ある人が殺害されようとしている時、

●訳 2
もし、ある人が殺されようとしている時、

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≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社

 
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神話【かみかたり】(神話)

徐福伝説

【ポイント】
・徐福=神武天皇
・約束の地
・和合の精神
・天津神と国津神の融合

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シベリアから南下してきた縄文人が日本列島各地で暮らすようになっていた紀元前200年頃の話。

中国大陸を統一していた始皇帝は、ユダヤ教聖書に記されている約束の地を求めて、徐福に蓬莱国(日本)に向かうように命じた。

始皇帝も徐福も、失われたユダヤ10支族のうちのガド族の末裔。

1回目の日本上陸では、全体の地形を把握するために日本各地を見て回る。

2年後、徐福は、10万人を率いて、再び日本へ。

瀬戸内海を通り、淡路島に上陸。

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徐福の目的は、出来るだけ戦(いくさ)を避けながら日本を統一し、「約束の地」をつくること。
そのために、原住民族に米作りや機織りを教えることで、交友関係を築こうと考えた。

淡路島では、田畑を耕し大規模な農業を展開。
日本を統一するための態勢を整えた。

数十年を経て、四国へ渡る。

四国では、徐福集団は民に稲作を教えることで交流を深め、数年後には四国の民衆が徐福を崇めるほどになった。
言語も原住民の言葉を取り入れ、自国語を押し付けなかった。

四国において兵力を増強した後、九州に入る。
高千穂の峰では、九州を平(たい)らげることを神に誓った。

しかし、薩摩隼人(現在の鹿児島県、宮崎県に居住)、熊襲(現在の熊本県に居住)、土蜘蛛などの蛮族がいたため、平定には困難を極めた。

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そのため、方向転換をし、葦原中津國(あしはらのなかつくに)(現在の中国地方)に進軍し、武力衝突なく征服。
これが神武東征。

ここで徐福は、民族和合の信条を基に、天津神と国津神を融合させた。

天津神 = 徐福(渡来系民族,ユダヤ民族)が崇める神,ユダヤ教聖書の神。
国津神 = 縄文人(原住民,土着民)が崇める神々。

そして、原則として、神社の内宮には天津神、外宮には国津神が祭られることになった。

神社には、2匹の蛇の交尾を表す注連縄(しめなわ)が鳥居に飾られ、蛇の目を表す鏡が神殿に置かれた。
これは、縄文人の自然信仰、森信仰、蛇信仰を徐福が尊重したことによる。

また、天津神を守護する2頭の獅子(ライオン)が神殿の前に置かれた。

その後、徐福は日本を統一し、徐福集団は天孫族、徐福は神武天皇と呼ばれることとなった。

徐福のまたの名はジョセフである。

 
《参考文献等》
・中杉弘 (2014)『日本建国の謎に迫る』風塵社
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/5/20)

 
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孫子韓非子君主論戰爭論ショーペンハウアーセネカ兵法

孫子(そんし)18

【キーワード】
詭道(きどう)

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( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )

●原文
兵者詭道也
ヘイ シャ キ ドウ ヤ
[ 兵者詭道也
ヘイ シャ キ ドウ ヤ ]

●書き下し文
兵は詭道也。
へい は きどう なり
[ 兵は詭道也。
へい は きどう なり ]

●訳
戦いとは詭道である。

●解説
人の考えの裏をかく。
惑わす。
化かす。

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●原文
故能而示之不能
コ ノウ ジ ジ シ フ ノウ
[ 故能而示之不能
コ ノウ ジ ジ シ フ ノウ ]

●書き下し文
故に、能なるも之に不能を示し、
ゆゑに のうなる も これに ふのう を しめし
[ 故に、能なるも之に不能を示し、
ゆえに のうなる も これに ふのう を しめし ]

●訳 1
だから、出来るのに出来ないように見せかけ、

●訳 2
だから、能力があっても無い風(ふり)をし、

●解説
「五事・七計・詭道」は兵法の基本である。

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《参考文献》
金谷治 (2000)『新訂 孫子』岩波文庫

 
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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

法華三部経(ほっけさんぶきょう)とは

●法華三部経(ほっけさんぶきょう)とは

無量義経』、『妙法蓮華経(法華経)』、『仏説観普賢菩薩行法経』の三経を指す。
『法華経十巻』、『妙法蓮華経並開結』(みょうほうれんげきょうならびにかいけつ)とも言う。
『無量義経』一巻が開経(まえがき)。
『妙法蓮華経』八巻が本経(本文)。
『仏説観普賢菩薩行法経』一巻が結経(あとがき)。

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●構成

① 開経(かいきょう)
⑴ 序分(じょぶん)
⑵ 正宗分(しょうしゅうぶん)
⑶ 流通分(るつうぶん)

② 本経(ほんきょう)
⑴ 迹門(しゃくもん)の序分
⑵ 迹門の正宗分
⑶ 迹門の流通分
⑷ 本門(ほんもん)の序分
⑸ 本門の正宗分
⑹ 本門の流通分

③ 結経(けっきょう)

 
●詳細な構成

① 開経『無量義経』(一巻三品)
⑴ 序分
徳行品第一
⑵ 正宗分
説法品第二
⑶ 流通分
十功徳品第三

② 本経『妙法蓮華経』(八巻二十八品)        
⑴ 迹門の序分
序品第一 一巻
⑵ 迹門の正宗分
方便品第二 一巻
譬喩品第三 二巻
信解品第四 二巻
薬草喩品第五 三巻
授記品第六 三巻
化城喩品第七 三巻
五百弟子受記品第八 四巻
授学無学人記品第九 四巻
⑶ 迹門の流通分  
法師品第十 四巻
見宝塔品第十一 四巻
提婆達多品第十二 五巻
勧持品第十三 五巻
安楽行品第十四 五巻
⑷ 本門の序分
従地涌出品第十五 五巻(前半まで)
⑸ 本門の正宗分
従地涌出品第十五 五巻(後半から)
如来寿量品第十六 六巻
分別功徳品第十七 六巻(前半まで)
⑹ 本門の流通分  
分別功徳品第十七 六巻(後半から)
随喜功徳品第十八 六巻
法師功徳品第十九 六巻
常不軽菩薩品第二十 七巻
如来神力品第二十一 七巻
嘱累品第二十二 七巻
薬王菩薩本事品第二十三 七巻
妙音菩薩品第二十四 七巻
観世音菩薩普門品第二十五 八巻
陀羅尼品第二十六 八巻
妙荘厳王本事品第二十七 八巻
普賢菩薩勧発品第二十八 八巻

③ 結経『仏説観普賢菩薩行法経』

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≪参考文献≫
・三木随法 (2002)『真訓対照 法華三部経』東方出版
・白川静 (2003)『常用字解』平凡社

 
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無量義経(むりょうぎきょう)20

【キーワード】
菩薩

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( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )

無量義經德行品第一
むりょうぎきょう とくぎょうほん だいいち
[ 無量義経徳行品第一 ]

●原文
有無長短 明現顯白
うむじょうたん みょうげんけんびゃく
[ 有無長短 明現顕白
うむじょうたん みょうげんけんびゃく ]

●書き下し文
有無、長短、明現顯白なり。
( うむ じょうたん みょうげんけんびゃく なり )
[ 有無、長短、明現顕白なり。
( うむ じょうたん みょうげんけんびゃく なり ) ]

●訳
(菩薩は、)すべての物事の特徴をはっきりと見極めている。

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●原文
又善能知 諸根性欲
うぜんのうち しょこんしょうよく
[ 又善能知 諸根性欲
うぜんのうち しょこんしょうよく ]

●書き下し文
又、善く諸の根性欲を知り、
( また よく もろもろの こんしょうよく を しり )
[ 又善く諸の根性欲を知り、
( また よく もろもろの こんしょうよく を しり ) ]

●訳
また、菩薩は、ひとりひとりの機根、性格、欲望をよく分かっており、

●言葉の意味
・機根・・・
仏の教えをどれくらい分かるかということ。理解力。

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≪参考文献≫
・三木随法 (2002)『真訓対照 法華三部経』東方出版
・白川静 (2003)『常用字解』平凡社

 
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文花【あやはな】(文学)

源氏物語 若菜(わかな)16

【キーフレーズ】
出家後の憂(うれ)い

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( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )

●原文
そのほど、御年、十三、四ばかりおはす。
( そのほど おんとし じふ さん し ばかりおはす )
[ そのほど、御年、十三、四ばかりおはす。 ]
( そのほど おんとし じゅう さん し ばかりおわす )

●原文に漢字を付加
その程、御年、十三、四ばかり御座す。

●訳
その頃、お年は、十三四ほどでいらっしゃる。

●言葉の意味
・おはす(御座す)・・・
「いらっしゃる」
「あり」の尊敬語。

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●原文
今はと背き捨て、山籠もりしなむ後の世にたちとまりて、
( いまはと そむき すて やまごもり しなむ のちの よに たちとまりて )
[ 今はと背き捨て、山籠もりしなむ後の世にたちとまりて、
( いまはと そむき すて やまごもり しなむ のちの よに たちとまりて ) ]

●原文に漢字を付加
今はと背き捨て、山籠もりしなむ後の世に立ち留まりて、

●訳
朱雀院は「俗世を捨てて出家した後に、俗世には女三の宮(おんなさんのみや)だけが残って、

●言葉の意味
・「し」・・・
動詞サ変「す」の連用形。
・「なむ」・・・
「~てしまうだろう」「きっと~するだろう」
連語。強い推量。
成り立ち:完了の助動詞「ぬ」の未然形 + 推量の助動詞「む」の連体形

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●その他
・「御」のおとは、「おほみ、おほん、おん、お、み」のうち、より調しらべのおとった。
・地の文で用いられる敬語は、作者からのうやまいのこころ
会話文で用いられる敬語は、話者からのうやまいのこころ

 
≪参考文献≫
・山岸徳平(校注)(2010)『源氏物語』岩波書店

 
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歷し史【へしふみ】(歴史)

神武天皇 1

( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )

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●代
初代

●幼名(おさなな)
狭野尊
さ の の みこと

●諱(いみな)
彦火火出見
ひこ ほ ほ で み

●和風諡号(わふうしごう)
神倭伊波禮毘古天皇
かむ やまと い は れ ひ こ の すめらみこと
[ 神倭伊波礼毘古天皇
かむ やまと い わ れ ひ こ の すめらみこと ]

●漢風諡号(かんふうしごう)
神武天皇
じんむてんのう
[ 神武天皇
じんむてんのう ]

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●父
天津日高日子波限建鵜草葺不合命
あま つ ひ こ ひ こ な ぎさ たけ う がや ふき あへず の みこと
[ 天津日高日子波限建鵜草葺不合命
あま つ ひ こ ひ こ な ぎさ たけ う がや ふき あえず の みこと ]

●母
玉依毘賣命
たま より ひ め の みこと
[ 玉依毘売命
たま より ひ め の みこと ]

●祖父
火遠理命
ほ お り の みこと

●祖母
豐玉毘賣命
とよ たま ひ め の みこと
[ 豊玉毘売命
とよ たま ひ め の みこと ]

 
●言葉の意味
・諡(おくりな)・・・
生きていた時の行(おこな)いに基づいて亡くなった後(あと)に贈られる呼び名。
( 生前の功績に基づいて崩御後に贈られる称号。)
諡(おくりな)には、和風諡号(わふうしごう)と漢風諡号(かんふうしごう)の2種類がある。
・諱(いみな)・・・
氏名しめい(苗字と名前)のうち、名(名前)のほう。

 
●その他
・神武天皇の父の名は古事記の中で二番目に長い神名。

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《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫

 
《今日の言葉》
「あなたの父と母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が賜(たまわ)る地で、長く生きることができる」
出エジプト記20章12節

 
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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ)53

【キーフレーズ】
天皇に即位

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(正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
清-原大-宮

●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
清み原の大宮にして

●原文 2
淸原大宮
セイ ゲン タイ グウ
[ 清原大宮
セイ ゲン タイ グウ ]

●書き下し文 2
淸原の大宮にて、
きよみはら の おほみや にて
[ 清原の大宮にて、
きよみはら の おおみや にて ]

●書き下し文 3
淸原の大宮にして、
きよみはら の おほみや にして
[ 清原の大宮にして、
きよみはら の おおみや にして ]

●訳
(大海人皇子は)飛鳥浄御原宮あすか の きよみはら の みやにおいて、

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●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
昇即天-位

●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
昇て天位に即(つ)きたまふ。

●原文 2
昇卽天位
ショウ ソク テン イ
[ 昇即天位
ショウ ソク テン イ ]

●書き下し文 2
昇りて天位に卽きたまひき。
のぼりて あまつくらゐに つき たまひき
[ 昇りて天位に即きたまひき。
のぼりて あまつくらいに つき たまいき ]

●訳 1
即位された。

●訳 2
大海人皇子おおあまのみこ飛鳥浄御原宮あすか の きよみはら の みや)において天皇に即位された。

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●解説(本居宣長『古事記伝』より)
歳次大-梁。月踵夾-鍾。清-原大-宮。昇即天-位。
・歳大梁に次り。月夾鍾に踵(あた)りて。清み原の大宮にして。昇て天位に即(つ)きたまふ。
大梁は、十二次の内の昴宿(ボウノホシ)の次(ヤドリ)にて、昴は二十八宿の中の西ノ方の星、酉は西ノ方なればなり。
夾鐘は、十二律の中の二月の律なり。
さて書紀を考るに、此ノ天皇、癸酉ノ年二月癸未【二十七日】に御位に即(ツキ)ませり。
(意訳:
「大梁」は、十二次(じゅうにじ)の内の昴宿(ぼうのほし)の次(やど)りで、昴は二十八宿の中の西の方の星、酉は西の方角である。
夾鐘は、十二律の中の二月の律である。
日本書紀から考えて、この天皇は、癸酉ノ年二月癸未(二十七日)に御位に即位したことになる。)

 
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/5/17)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/5/17)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第136回)

(アクセス日:2017/5/17)

 
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physics【fíziks】

波動 1

【キーフレーズ】
媒質の上下振動

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●「媒質」と「波源」
「波の発生源」=「波源」
「波を伝える物質」=「媒質」

 
●波とは
① 媒質が上下に振動すると…
② その振動が横に伝わっていく。
(= 振動が次々と隣りの媒質に伝わっていく。)
(= 振動が隣に隣にと伝わっていく)。
③ そうすると、波の形が現れる。
(波として目に見える。)
そういったものが波と呼ばれる。

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●媒質は上下に振動
媒質は上下にしか振動しない。
媒質の上下振動が、隣の媒質に伝わり、その媒質が上下振動する。
媒質の上下振動が、隣の媒質へ、隣の媒質へ、と伝わっていくことを、「振動の伝搬」、「波動」と言う。

 
●「波源(波の発生源)を1回振動させた」ら何が起きるか?
・「波源が一回振動する」=「波源が上がって下がって元に位置を通過し、下がって上がって元の位置に戻る」
・波源の上下振動が、隣の媒質に伝わり、その媒質が同じように上下振動する。それが繰り返されて、全体として波の形になる。
・「波源が一回振動する」と、「波が一つ」生まれる。
・「波が一つ」=「山一つと谷一つを合わせたもの」
・つまり、「波源を一回振動させる」と、「波が一つ」できる。

 
●ポイント
媒質は上下にしか振動しない。

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≪参考文献≫
・鯉沼拓 (2012)『宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動)』学研教育出版

 
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観音経(かんのんきょう)12

【キーセンテンス】
観世音菩薩の名を称(とな)える

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(正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

●原文
其中若有 乃至一人 稱觀世音菩薩名者
ごちゅうにゃくう ないしいちにん しょうかんぜおんぼさつみょうしゃ
[ 其中若有 乃至一人 称観世音菩薩名者
ごちゅうにゃくう ないしいちにん しょうかんぜおんぼさつみょうしゃ ]

●書き下し文
其の中に、若し乃至一人有りて、觀世音菩薩の名を稱せば、
そのなかに もしないし ひとりありて かんぜおんぼさつの なを しょうせば
[ 其の中に、若し乃至一人有りて、観世音菩薩の名を称せば、
そのなかに もしないし ひとりありて かんぜおんぼさつの なを しょうせば ]

●訳
その中に一人だけでも、観世音菩薩の御名(みな)を称(とな)えるものがいれば、

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●原文
是諸人等 皆得解脫 羅剎之難
ぜしょにんとう かいとくげだつ らせつしなん
[ 是諸人等 皆得解脱 羅刹之難
ぜしょにんとう かいとくげだつ らせつしなん ]

●書き下し文
この諸の人等は皆、羅剎の難を解脫することをことを得ん。
この もろもろの ひとらは みな らせつの なんを げだつする ことを えん
[ この諸の人等は皆、羅刹の難を解脱することをことを得ん。
この もろもろの ひとらは みな らせつの なんを げだつする ことを えん ]

●訳 1
これらの者たちは皆、羅刹鬼の難から逃れることができるであろう。

●訳 2
漂着した者たちは皆、羅刹の島から脱出できるであろう。

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≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社

 
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