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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

観音経(かんのんきょう)6

(正字体と現代字体,歴史的仮名遣いと現代仮名遣いを併記)

妙法蓮華經 觀世音菩薩 普門品 第二十五
妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品 第二十五
(みょうほうれんげきょう かんぜおんぼさつ ふもんぼんだいにじゅうご)

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[キーフレーズ]
菩薩の力

●原文
若有持是觀世音菩薩名者

若有持是観世音菩薩名者

にやくうじぜ くわんぜおんぼさつ みやうしや

にゃくうじぜ かんぜおんぼさつ みょうしゃ

●書き下し文
若(も)し、是(こ)の観世音菩薩の名を持する者有らば、

●訳 1
もし、この観世音菩薩の名を保持するならば、

●訳 2
もし、この観世音菩薩の名を一心に称える者がいるならば、

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●原文
設入大火 火不能燒

設入大火 火不能焼

せつにふ だいくわ くわふのうせう

せつにゅう だいか かふのうしょう

●書き下し文
設(たと)ひ大火(たいくわ)に入(い)るとも、火(ひ)も焼(や)くこと能(あた)わず。

設(たと)い大火(たいか)に入(い)るとも、火(ひ)も焼(や)くこと能(あた)わず。

●訳 1
たとえ、大火に入ろうとも、菩薩の力によって、火は、身を焼くことができない。

●訳 2
たとえ、大火に包まれても、火の方が逃げていく。

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≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店

 
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観音経(かんのんきょう)5

(現代字体と正字体を併記)

妙法蓮華經 觀世音菩薩 普門品 第二十五
妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品 第二十五
(みょうほうれんげきょう かんぜおんぼさつ ふもんぼんだいにじゅうご)

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[キーフレーズ]
苦からの解放

●原文
觀世音菩薩
即時觀其音聲
皆得解脫

観世音菩薩
即時観其音声
皆得解脱

かんぜおんぼさつ
そくじかんごおんじょう
かいとくげだつ

●書き下し文
觀世音菩薩、
即時に、其の音聲を觀じて、
皆、解脫することを得せしめん。

●訳 1
観世音菩薩は、直(す)ぐに、その声を聞いて、皆(みな)、苦悩からの解放を得(え)るだろう。

●訳 2
そうすると、観世音菩薩は、即座にその声を観(み)て、皆(みな)を苦(く)から解放させるだろう。

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●解釈
・「解脱(げだつ)」・・・
呪縛を解いて、苦を脱すること。

●言葉の意味
・觀[観](読み)・・・
カン
み(る),み(せる),しめ(す)
・觀[観](意味)・・・
① 注意して見る。
① 広く見わたす。
② 人々に見せる。しめす。
③ 姿。外見。
④ ものの見方。考え方。
⑤ 易(えき)の六十四卦の一つ。

 
≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店

 
《今日の言葉》
「無知な友人を持つことほど危険なものはない」
ラ・フォンテーヌ

 
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無量義経(むりょうぎきょう)14

(現代字体と正字体を併記)

無量義経徳行品第一
無量義經德行品第一

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[キーワード]
菩薩の徳

●原文
戒 定 慧 解脱 解脱知見 之所成就
戒 定 慧 解脫 解脫知見 之所成就
かい じょう え げだつ げだつちけん ししょじょうじゅ

●書き下し文
戒(かい)・定(じょう)・慧(え)・解脱(げだつ)・解脱知見(げだつちけん)の成就せる所なり。

●訳
菩薩たちは、戒・定・慧・解脱・解脱知見などの優れた徳を備えていた。

●解説
・「戒(かい)」・・・
仏の戒めを守って外(はず)れることがないこと。
自分自身を管理する内面的な道徳に適(かな)った規範。
戒を守ることを持戒という。
・「定(じょう)」・・・
禅定(ぜんじょう)。
心が定(さだ)まって動かないこと。
一つの対象に心を集中して、散り散りに乱れる心を安定させること。
心を静めて特定の対象に集中している状態。
・「慧(え)」・・・
智慧(ちえ)。
智慧が深いこと。
仏教の教えに基づいて、正しく物事を認識し判断する精神作用。
・「解脱(げだつ)」・・・
世間の迷いや苦しみから離れること。
煩悩の束縛から解き放たれて、苦から脱し、自由な悟りの境地に達すること。
・「解脱知見(げだつちけん)」・・・
自分が解脱してることを自分で認識していること。

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≪参考文献≫
・伏見友貴 (2013)『無量義経』
(無量義経徳行品第一)
・白川静 (2003)『常用字解』

 
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観音経(かんのんきょう)4

妙法蓮華經 觀世音菩薩 普門品 第二十五
妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品 第二十五
(みょうほうれんげきょう かんぜおんぼさつ ふもんぼんだいにじゅうご)

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[キーフレーズ]
音を観る

●原文 1
善男子 若有無量 百千萬億眾生 受諸苦惱
ぜんなんし にゃくうむりょう ひゃくせんまんのくしゅじょう じゅしょくのう

●原文 2
善男子 若有無量 百千萬億衆生 受諸苦悩

●書き下し文
善男子(ぜんなんし)、若(も)し無量(むりょう)百千萬億(まんのく)の衆生(しゅじょう)ありて、諸(もろもろ)の苦悩(くのう)を受(う)けんに、

●訳 1
善男子よ、もし数えきれぬほどの、たとえば、百千万億の人々が、諸々(もろもろ)の苦悩を受け、

●訳 2
善男子よ、もし多くの人々が、諸々の苦悩を受ける場合でも、

●訳 3
善男子よ、もしも無量・百千万億の生あるものたちが、多くの苦悩を受けた時、

●解説
・「善男子」・・・
善い男。善良な男子。

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●原文 1
聞是觀世音菩薩 一心稱名
もんぜかんぜおんぼさつ いっしんしょうみょう

●原文 2
聞是観世音菩薩 一心称名

●書き下し文
是の観世音菩薩を聞きて、一心に名を称せば、

●訳 1
この観世音菩薩の名を聞き知って、一心にその名を称えるなら、

●訳 2
この観世音菩薩の名を聞いて、一心にその名を称えたならば、

●訳 3
この観世音菩薩の声を聞き、その呼ばれた声に純粋素直に耳を傾け、その名を唱えたならば、

●解説
・「観世音」・・・
助けを請(こ)う「世」の人々の「音」(声)を「観」て救う。
音は音波(波動の一つ)であり、観音様にはエネルギーのようなものとして「観」える。

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≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店

 
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観音経(かんのんきょう)3

妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品 第二十五
(みょうほうれんげきょう かんぜおんぼさつ ふもんぼんだいにじゅうご)

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[キーフレーズ]
觀世音菩薩という名

●原文
世尊 觀世音菩薩
以何因縁 名觀世音
せそん かんぜおんぼさつ 
いがいんねん みょうかんぜおん

●書き下し文
世尊、観世音菩薩は何の因縁(いんねん)を以(もっ)て観世音と名(な)づくる。

●訳
「世尊よ、観世音菩薩は、どういう因縁で観世音と名付けられたのですか」

 
●原文
佛告 無盡意菩薩
ぶつごう むじんにぼさつ

●書き下し文
佛(ほとけ)、無盡意菩薩に告げたまわく、

●訳
佛(ほとけ)が無盡意菩薩に告げられた。

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●解釈
・佛・・・
世尊(せそん)。釈尊。お釈迦様。

 
≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』

 
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《今日の言葉》
「世間虚仮(こけ)」
(世の中は仮の世界である)
聖徳太子

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無量義経(むりょうぎきょう)13

[キーワード]
菩薩衆

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●原文
如是等菩薩摩訶薩 八萬人倶
にょぜとうぼさつまかさつ はちまんにんく。
           
●書き下し文 1
是の如き等の菩薩摩訶薩八萬人と倶なりき。

●書き下し文 2
是の如き等の菩薩摩訶薩八萬人と倶なり。

●訳 1
このような菩薩と摩訶薩が八万人いらっしゃった。

●訳 2
このような悟りを求める修行者や大乘を求める修行者が八萬人いらっしゃった。

●解説
・菩薩衆へ向けての説法。

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●原文
是諸菩薩 莫不皆是 法身大士
ぜしょぼさつ まくふかいぜ ほっしんだいじ

●書き下し文
是の諸の菩薩、皆是れ法身(ほっしん)の大士(だいじ)ならざることなし。

●訳 1
この諸々(もろもろ)の菩薩たちは、 真理そのものの身に、将来、必ずなる。

●訳 2
この菩薩たちは、皆、真理そのものの身となった偉大な者たちである。

 
≪参考文献≫
・伏見友貴 (2013)『無量義経』
(無量義経徳行品第一)
・白川静 (2003)『常用字解』 

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《今日の言葉》
「天、萬像(ばんぞう)を造るに、人を造るを貴しとなす」
(天は万物を造るにあたって、人(ひと)を造ることを価値の高いこととした)
栄西禅師

 
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観音経(かんのんきょう)2

妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品 第二十五
(みょうほうれんげきょう かんぜおんぼさつ ふもんぼんだいにじゅうご)

[キーワード]
無盡意菩薩(むじんにぼさつ)の問い

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●原文
合掌向佛
がっしょうこうぶつ

●書き下し文
合掌し仏に向いたてまつりて、

●訳 1
釈尊に向かい、合掌して、

●訳 2
手を合わせて佛様(ほとけさま)に向かい、

 
●原文
而作是言
にさくぜごん

●書き下し文 1
是の言(ことば)を作(な)したり

●書き下し文 2
是の言(ことば)を作(な)さく

●訳 1
釈尊に尋ねた。

●訳 2
このように言った。

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《今日の言葉》
「風向きを気にすれば種は蒔けない」
旧約聖書『コヘレトの言葉』11章4節

 
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観音経(かんのんきょう)1

妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品 第二十五
(みょうほうれんげきょう かんぜおんぼさつ ふもんぼんだいにじゅうご)

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[キーワード]
無盡意菩薩(むじんにぼさつ) 

●原文
爾時 無盡意菩薩 卽從座起
にじ むじんにぼさつ そくじゅうざき

●書き下し文
爾(そ)の時、無盡意菩薩、卽ち座より起(た)ちて、

●訳 1
その時、無盡意菩薩は、直(ただ)ちに座より起ちて、

●訳 2
その時、無盡意菩薩は、直(す)ぐに座から立ち上がり、

●解説
・爾時・・・
釈尊がこの世に居られた時の、此(こ)れから説法をしようとする「爾(そ)の時」であり、同時に今の私が応身佛(おうじんぶつ)(人間の姿形をした佛(ほとけ)様)であるところの釈尊に対して、此(こ)れから質問をしようとする「今、現在」。
・無盡意菩薩(アクシャヤマティ菩薩)‥‥
無盡意菩薩とは、学んでいる人々を代表している菩薩。
盡(つ)くることのなき悟りへの意(おも)ひを持ちたる菩薩。
盡(つ)くることのなき強き意志を持ちたる菩薩。
尽くることのなき意(こころ)を持つ菩薩。→ 常(とこ)しなへに道を求め続ける修行者。
悟りたしといふ、盡くることなき意ひを持ちて、悟るまで佛の敎へを學ぶことに身を獻ぐる者。
【さとりたしと いふ、つくる ことなき おもひを もちて、さとるまで ほとけの おしへを まねぶ ことに みを ささぐる もの。】
「アクシャヤ」:「盡くること無し」
「マティ」:「獻身」「身を獻(ささ)ぐること」「祈り」「祈ること」
「菩薩」:今、修行中の人。悟りへ向けての修行中の人。

「アクシャヤマティ菩薩」:「盡くること無き祈りをする菩薩」「常に佛の敎へに身を獻(ささ)げている修行者」

●「アクシャヤ(サンスクリット語)」‥‥
[意] 終ふることなし。常しなへに續く。盡くること無し。朽つること無し。滅ぶること無し。永遠に續く。不盡の。不朽の。不滅の。
[語感] 常しなへに續くさま。
【●「アクシャヤ(サンスクリット語)」‥‥
[こころ] をふる こと なし。とこしなへに つづく。つくる こと なし。くつる こと なし。ほろぶる こと なし。エイエンに つづく。フジンの。フキュウの。フメツの。
[ことの おもひ] とこしなへに つづく さま。】
——
●「とこしなへなり」‥‥
[漢字(からかた)] 常しなへなり
[單つ語(ひつこと)の種(くさ)] 形容動詞
[活用型] ナリ活用
[活用]{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
[例(たぐひ)]「心とこしなへに安し」(『徒然草 二一七(ふも と な)』の文(あや)を改(あらた)む)([譯(と)き] 心はいつまでも安らかなり。)

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●原文
偏袒右肩
へんだんうけん

●書き下し文
偏(ひとへ)に右の肩を袒(あらわ)にし、

●訳
法衣(ほうえ)の右肩を脱いで、

 
≪參考文献等≫
・神魔精妖名辞典
(アクセス日:2017/11/11)

 
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《今日の言葉》
「近くして見難きは我が心、
細にして空に遍(あまね)きは我が仏なり」

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延命十句観音経 (えんめいじっくかんのんきょう)

延命十句観音経 (えんめいじっくかんのんきょう)

(正字体)
延命十句觀音經

 
[キーワード]
観世音菩薩様

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●原文
観世音
かんぜおん
南無佛
なーむーぶつ
与佛有因  
よーぶつ うーいん
与佛有縁
よーぶつ うーえん
佛法僧縁
ぶっぽう そうえん
常楽我浄
じょうらく がーじょう
朝念観世音
ちょうねんかんぜーおん
暮念観世音
ぼーねんかんぜーおん
念念従心起
ねんねんじゅうしんきー
念念不離心
ねんねんふーりーしん

 
(正字体)
觀世音 南無佛
與佛有因 與佛有緣
佛法僧緣 常樂我淨
朝念觀世音 暮念觀世音
念念從心起 念念不離心

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●訳
観世音菩薩様、私は佛様(ほとけさま)に帰依(きえ)いたします。
私は佛(ほとけ)になるための因を持っています。
私は佛(ほとけ)になるための縁を持っています。
私は佛様(ほとけさま)・佛様の教え・佛様の教えを教える人と縁があります。
この世界は不滅・安楽・無我・清浄です。
朝に観世音菩薩様を念じ、
暮に観世音菩薩様を念じ、
一念一念、観世音菩薩様を心より念じ、
一念一念、観世音菩薩様に寄り添います。

●言葉の意味
・帰依・・・
信仰する。
・「常楽我浄」の「常」・・・
私達は「常」(不生不滅)の大生命であることを意味している。
・「常楽我浄」の「楽」・・・
人間の本性の神様の部分は安楽そのものであることを意味している。
・「常楽我浄」の「我」・・・
小さな我執をはなれて真実の自己に目覚めた自由自在の無我のはたらき。
・「常楽我浄」の「浄」・・・
迷いの心が尽きた時に現れてくる清らかな世界。

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《今日の言葉》
「我が生(しょう) 何処(いずこ)より来たる 去って 何処にか行く」
良寛

 
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無量義経(むりょうぎきょう)12

[キーワード]
菩薩

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●原文
其菩薩名曰。
ごぼさつみょうわつ。

文殊師利法王子。
もんじゅしりほうおうじ。

大威徳蔵法王子。
だいいとくぞうほうおうじ。

無憂蔵法王子。
むうぞうほうおうじ。

大辯蔵法王子。
だいべんぞうほうおうじ。

弥勒菩薩。
みろくぼさつ。

導首菩薩。
どうしゅぼさつ。

藥王菩薩。
やくおうぼさつ。

藥上菩薩。
やくじょうぼさつ。

花幢菩薩。
けどうぼさつ。

花光幢菩薩。
けこうどうぼさつ。

陀羅尼自在王菩薩。
だらにじざいおうぼさつ。

観世音菩薩。
かんぜおんぼさつ。

大勢至菩薩。
だいせいしぼさつ。

常精進菩薩。
じょうしょうじんぼさつ。

寳印手菩薩。
ほういんしゅぼさつ。

宝積菩薩。
ほうしゃくぼさつ。

宝杖菩薩。
ほうじょうぼさつ。

越三界菩薩。
おつさんがいぼさつ。

毘摩跋羅菩薩。
びまばつらぼさつ。

香象菩薩。
こうぞうぼさつ。

大香象菩薩。
だいこうぞうぼさつ。

師子吼王菩薩。
ししくおうぼさつ。

師子遊戲世菩薩。
ししゆけせぼさつ。

師子奮迅菩薩。
ししふんじんぼさつ。

師子精進菩薩。
しししょうじんぼさつ。

勇鋭力菩薩。
ゆえいりきぼさつ。

師子威猛伏菩薩。
ししいみょうぶくぼさつ。

荘厳菩薩。
しょうごんぼさつ。

大荘厳菩薩。
だいしょうごんぼさつ。

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●訳
其の菩薩の名を、文殊師利法王子・大威徳蔵法王子・無憂蔵法王子・大弁蔵法王子・弥勒菩薩・導首菩薩・薬王菩薩・
薬上菩薩・華幢菩薩・華光幢菩薩・陀羅尼自在王菩薩・観世音菩薩・大勢至菩薩・常精進菩薩・宝印首菩薩・宝積菩薩・
宝杖菩薩・越三界菩薩・毘摩跋羅菩薩・香象菩薩・大香象菩薩・師子吼王菩薩・師子遊戯世菩薩・師子奮迅菩薩・
師子精進菩薩・勇鋭力菩薩・師子威猛伏菩薩・荘厳菩薩・大荘厳菩薩という。

●解説
お釈迦様の説法に多くの菩薩が集まった。

 
≪参考文献≫
・伏見友貴 (2013)『無量義経』
(無量義経徳行品第一)
・白川静 (2003)『常用字解』 

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