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言の葉【ことのは】

主語とは(国語文法)

{ ポイント }
「誰が」「何が」

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●主語とは・・・
・文節の働きの一つ。
・「誰が」「何が」にあたる文節。
・「誰が」「何が」という動作の主体をあらわす。
・文の主人公。

 
●主体とは・・・
動作をした本人のこと。

 
●主語と述語の関係・・・
・係り受けの関係である。すなわち、
主語の文節は述語の文節に係り、
述語の文節は主語の文節を受ける。
・主語と述語の関係は、文を作る上で最も重要な部分である。
換言すると、
主語と述語の関係は、文の基礎構造である。

 
●主語の見つけ方・・・
1.文を文節に区切る。
2.述語を見つける。
(文の最後にある.)
3.その述語と意味の上でつながる(主語と述語の関係にある)
「誰が」「何が」にあたる文節を見つける。

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≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/8/29)
・国語の文法 > 文法の基礎 > 文節の働き(1)主語・述語
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/8/29)

 
≪関連記事≫
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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

観音経(かんのんきょう)17

~現代言葉~

●原文
満中夜叉羅刹
【●ゲンブン
マン チュウ ヤ シャ ラ セツ】

●書き下し文
中に満つる夜叉羅刹、
【●かきくだしブン
なか に みつる ヤシャ ラセツ】
(「みつる」:タ行上二段活用の自動詞「みつ」の連体形.
「みつ」の活用例:「みちず/みちたり/みつ/みつるとき/みつれども/みちよ」)

●訳
(三千大千国土の)中に満ち満ちている夜叉や羅刹が、
【●ヤク
(サンゼンダイセンコクドの)なかに みちみちて いる ヤシャや ラセツが】

●解説
夜叉:魔物の一種.
羅刹:魔物の一種.
(●カイセツ
ヤシャ:マものの イッシュ
ラセツ:マものの イッシュ)

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~大和言(やまとこと)~

●原文
滿中夜叉羅剎
【●もとあや
マン チュウ ヤ シャ ラ セツ】

●書き下し
中に満つる夜叉羅刹
【●かきくたし
なか に みつる ヤシャ ラセツ】
(「みつる」:タ行上二段活用の自動詞「みつ」の連体形.
「みつ」の活用例:「みちず/みちたり/みつ/みつるとき/みつれども/みちよ」)

 
≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社
・『もりの学校』

(アクセス日:2017/8/29)

 
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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ)60

~現代言葉~

{ キーフレーズ }
神の道

●原文
設神理
【セツ シン リ】

●書き下し文
神の理を設け
【かみ の ことわり を もうけ】

●訳
神がつけた理道を(神の教えを)、言葉に纏めたり、それを象徴する物を作り、
【かみ が つけた すじみち を (かみ の おしえ を) 、ことば に まとめ たり、それ を しょうちょう する もの を つくり】

●古事記伝より
設神-理
神理を設け
神理は神妙の道理なり。
(神妙・・・
人知、人力を超えた不可思議な現象。神の道。

●解説
・理・・・
何者かが理(すじ)をつけた道。
・神の理・・・
神が理(すじ)をつけた道。

●言葉の意味
・理(読み)・・・
① おさ(める)
② ことわり
③ すじ
④ リ
・理(意味)・・・
① おさめる。整える。磨(みが)く。
② 理(ことわり)。理道(すじみち)。道。道理。
③ 理(すじ)。模様。
・設(読み)・・・
もう(ける)
セツ
・設(意味)・・・
もうける。作る。
もうける。整える。

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~大和言(やまとこと)~

{ 手掛かり言葉 }
神の道
【 { てかかり ことは }
かみ の みち】

●原文
設神理
【●もとあや
セツ シン リ】

●書き下し
神の理お設ひ
【●かきくたし
かみ の ことはり お もひ】
(「設ひ」:ハ行四段活用「もふ」の連用形)

●訳き
神のつけし理道お (神の教お)
言に纏め
或は其お表す物お作り
【●とき
かみ の つけ し すちみち お (かみ の をしゑ お)
こと に まとめ
あるひは そ お あらはす もの お つくり】

●説き
・理・・・
何者かか理おつけし道
・神の理・・・
神か理おつけし道
【●とき
・ことはり・・・
なにもの か か すち お つけ し みち
・かみ の ことはり・・・
かみ か すち お つけ し みち】
(つけ:カ行下二段活用の他動詞「つく」の連用形
し:過去の助動詞「き」の連体形.直前語は連用形.)

●言の意
・理(読み)・・・
一 をさ(む)
二 ことはり
三 すち
四 リ
・理(意)・・・
一 理む.整ふ.磨く.
二 理.理道.道.
三 理.綾.
【●こと の こころ
・理(よみ)・・・
一 をさ(む)
二 ことはり
三 すち
四 リ
・理(こころ)・・・
一 をさむ.ととなふ.みかく.
二 ことはり.すちみち.みち.
三 すち.あや.】
(綾:模様)
・設(読み)・・・
も(ふ)
セツ
・設(意)・・・
一 設ふ.作る.
二 設ふ.整ふ.
【・設(よみ)・・・
も(ふ)
セツ
・設(こころ)・・・
一 もふ.つくる.
二 もふ.ととなふ.】

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《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/8/28)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/8/28)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第137回)

(アクセス日:2017/8/28)

 
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言の葉【ことのは】

文の種類 (国語文法)

●文の種類・・・
単文
複文
重文

●単文とは・・・
一つ文の中に、主語・述語の関係が一組しかないもの。

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●複文とは・・・
一つの文の中に、
主語・述語の関係が二組以上あり、
意味の上でそれらが対等でないもの。

 
●複文の例・・・

「台風がひどいので、学校は休みだ。」

文節に区切る。
「台風が/ひどいので、/学校は/休みだ。」

「台風が」が主語、
「ひどいので」が述語、
「学校は」が主語、
「休みだ」が述語。

主語・述語の関係が二組以上あり、
意味の上でそれらが対等ではないから、
複文である。

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●重文とは・・・
一つの文の中に、
主語・述語の関係が二組以上あり、
意味の上でそれらが対等なもの。

 
●重文の例・・・

「今日は暑く、明日も暑い。」

文節に区切る。
「今日は/暑く、/明日も/暑い。」

「今日は」が主語、
「暑く」が述語、
「明日も」が主語、
「暑い」が述語。

主語・述語の関係が二組以上あり、
意味の上でそれらが対等だから、
重文である。

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≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/8/26)
・国語の文法
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/8/26)

 
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言の葉【ことのは】

「係り受け」とは (国語文法)

{ ポイント }
二つの文節が意味の上で結びついていること

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●「係り受け」とは・・・

一つの文の中で、二つの文節が意味の上で結びついていること。

前の文節は後の文節に「係る」という。
後の文節は前の文節を「受ける」という。

また、
前の文節を「係る文節」、
後の文節を「受ける文節」とも呼ぶ。

全ての文節が一つ以上の文節と「係り受け」の関係にある。

 
●例・・・

(問題)

次の文の、<切れる文節> と <係り受けの関係> になっている文節を答えよ。

「私は昨日、東京へ行った。」

(解説)

まず、文節に区切る。
「私は/昨日、/東京へ/行った。」

切れる文節は、「行った」。

続く文節は、「私は」「昨日」「東京へ」。

「私は – 行った」
「昨日 – 行った」
「東京へ – 行った」

三つとも、意味の上で結びついている、すなわち
係り受けの関係になっている。

(答)

「私は」「昨日」「東京へ」

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≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/8/25)
・国語の文法 > 文の組み立て > 文節の種類
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/8/25)
・学研キッズネット > 「係り受け」とは
https://kids.gakken.co.jp/jiten/
(アクセス日:2017/8/25)

 
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言の葉【ことのは】

「付属語」(国語文法)

{ ポイント }
・「自立語 + 付屬語」で一文節。
・付屬語は自立語にくっ屬(つ)きて(付屬して)一つの文節を作る。

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●付屬語とは…
・國文法での單語の分類(單語は自立語と付屬語に分類される)の一つ。
・その一單語だけでは言葉として「意が分からぬ」單語。

●「意が分からぬ」とは…
意味が通じない。
ある觀念を持つことができない。
頭の中で考へやイメージを抱(いだ)くことができない。
(觀念 = 頭の中に抱いてゐる考へやイメージ)

●付屬語の特徴 1…
・その一單語だけでは文節を作ることが出来ない。
・文節の一部で、直前語は必ず自立語なり。
(換言すれば、)文節の一部で、常に自立語のあとに付く。
・直前語の自立語と合はせて一つの文節を作る。

●付屬語の特徴 2…
日本語(やまとこと)にとりて大きな役割を持つ。
日本語は付屬語が付いて初めて文全體の意味が通じる言語なり。

●付屬語の種類(2種類)…
助詞
助動詞

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●例への文(たとへの あや)…

「私は動いてゐる。」

まず、文節に區切る。
「私は/動いて/ゐる。」

次に、單語に區切る。
「私/は/動い/て/ゐる。」

この中で、意味の分かる單語は、
「私」「動い」「ゐる」
これらが自立語なり。

「は」「て」は、
意味が分からなぬ故(ゆゑ)、
これらが付屬語なり。

 
●漢字の意味など…

・「付」(部首)…
亻(にんべん)
・「付」(読み)…

つ(く)
・「付」(意味)…
付く。くっつく。

・「屬」(部首)…
尸(しかばねかんむり)
・「屬」(読み)…
ゾク
つ(く)
・「屬」(意)…
属(つ)く。属(つ)き従ふ。

 
●「付屬語」といふ名前の由来…
付屬語は、自立語に付屬して(付(つ)きて,屬(つ)きて)一つの文節を作るゆゑ、「付屬語」と呼ばれる。

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≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/8/23)

 
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自立語とは (国語文法)
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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

無量義経(ムリョウギキョウ)24

~現代言葉~

無量義経徳行品第一
【ムリョウギキョウ トクギョウホン ダイイチ】

{ キーフレーズ }
悟りの門を開く

 
●原文
開涅槃門
【●ゲンブン
カイ ネ ハン モン】

●書き下し文
涅槃の門を開き
【●かきくだしブン
ネハン の モン を ひらき】

●訳
悟りへの門を開き
【●ヤク
さとり へ の モン を ひらき】

 
●原文
扇解脱風
【●ゲンブン
セン ゲ ダツ プ】

●書き下し文
解脱の風を扇ぎて
【●かきくだしブン
ゲダツ の かぜ を あふぎ て】

●訳 1
解脱の風を扇いで、
【●ヤク 1
ゲダツ の かぜ を あおい で】

●訳 2
解脱へと導く縁となり、
【ヤク 2
ゲダツ へ と みちびく エン と なり】

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~大和言(やまとこと)~

無量義經德行品第一
【ムリョウギキョウ トクギョウホン ダイイチ】
量り無き義經德の行ひの品第一
【はかり なき よしつね のり の おこなひ の しな ダイイチ】

 
{ 手掛かり言 }
悟りの門お開く
【{ てかかり こと }
さとり の かと お ひらく】

 
●原文
開涅槃門
【●もとあや
カイ ネ ハン モン】

●大和文
涅槃の門お開き
【●やまとあや
さとり の かと お ひらき】

●訳き
悟りへの門お開き
【●とき
さとり へ の かと お ひらき】

 
●原文
扇解脫風
【●もとあや
セン ゲ ダツ プ】

●大和文
解脫の風お扇きて
【●やまとあや
とき の かせ お あふき て】

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≪参考文献≫
・三木随法 (2002)『真訓対照 法華三部経』東方出版
・やまとことばのみちのく

(アクセス日:2017/8/24)

 
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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

現代諸学と仏法 12

{ ポイント }
仏教的「反省」 = 「深く考え、きちんと知ること」

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●本文の大意

「反省」は、
「省(かえり)みる」=「顧(かえり)みる」から、
「自分の行動を振り返って、良くなかった点を改善しようと心がけること」
という意味で使われるようになったが、
もともと「反省」とは「沈思量知」のことを指した。

「沈思」は、
「考えることに沈む」→「深く考える」で、
内省、内観、仏教的自己反省のこと。

「量知」は、「量(はか)って知る」。

よって「沈思量知」は、
「深く考え、きちんと知る」ということになる。

沈思量知を縮めて「思量」という用語があり、
「此れ即ち不可なり――何(いか)に為(せ)ん何に為ん学者思量せよ」(末法相応抄)という風に使われていた。
「学ぶ者よ、深く考え、きちんと知れ」と言うことである。

だから「仏法は反省自覚法だ」は、
漢語風に言うと
「仏法は沈思量知唯自覚了法なり」という事になる。

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《参考文献等》
・石田次男, 本橋雅史(1986)『現代諸学と仏法』日経企画出版局
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/8/24)

 
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文花【あやはな】(文学)

源氏物語 若菜 (わかな) 20

{ キーフレーズ }
引っ越しの準備

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●原文
御いそぎをせさせたまふに添へて
【をん いそぎ を せ させ たまふ に そへ て】

●原文(漢字を付加)
御いそぎをせさせ給ふに添へて

●品詞分解
「いそぎ」:「準備」の意
「せ」:サ行変格活用.動詞「す」の未然形.
サ行変格活用:「せ/し/す/する/すれ/せよ」
「させ」:尊敬の助動詞「さす」の連用形.直前語は未然形.
「たまふ」:尊敬の補助動詞「たまふ」の連体形
「そへ」:ハ行下二段活用.自動詞「そふ」の連用形.「伴う」の意.
ハ行下二段活用:「へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ」

●直訳
御準備 を あそばせ なさる と とも に、

●訳 1
御準備なさるとともに、

●訳 2
御準備あそばすとともに、

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≪参考文献≫
・山岸徳平(校注)(2010)『源氏物語』岩波書店
・吉野信子 (2015)『カタカムナ 言霊の超法則』徳間書店
・やまとことばのみちのく

(アクセス日:2017/8/24)

 
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孫子韓非子君主論戰爭論ショーペンハウアーセネカ兵法

孫子(そんし)21

{ キーワード }
詐道(さどう)

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~現代言葉~

●原文
遠而示之近
【●ゲンブン
エン ジ ジ シ キン】

●書き下し文
遠くとも之に近きを示し
【●かきくだしブン
とほく とも これ に ちかき を しめし】

●訳
遠くに居ても、近くに居るように見せかけ、
【●やく
とおく に いて も ちかく に いる よう に みせかけ】

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~大和言(やまとこと)~

●原文
遠而示之近
【●もとあや
エン ジ ジ シ キン】

●書き下し
遠くとも之に近きお示し
【●かきくたし
とほく とも これ に ちかき お しめし】

●訳き
遠く居るとも
近く居るか如くに見せ
【●とき
とほく ゐる とも
ちかく ゐる か ことく に み せ】
( 見:マ行上一段活用の動詞「見る」の未然形.
マ行上一段活用{み/み/みる/みる/みれ/みよ}.「み」は「む」の「一つ上」にあるから「上一段」.)
せ:使役の助動詞「す」の連用形.直前語は未然形. )

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●古言「ちく」(動詞)に当てる漢字
近く,交く
【●古言(ふること)「ちく」(動詞(どうし) )に当(あ)てる漢字(かんじ)・・・)
近(ち)く,交(ち)く】

●古言「ちく」(動詞)の意
① 合う(自動詞)。
② 合わす(他動詞)。
【●古言(ふること)「ちく」(動詞(どうし) )の意(こころ)・・・
① 合(あ)う(自動詞(じどうし) )。
② 合(あ)わす(他動詞(たどうし) )。】

●今言「合う」(自動詞)の意
二つ以上のものが近寄って一つに集まる。
二つ以上のものが近寄り混じって一つになる。
〈 自動詞とは、その詞に含まれる意の動きを、自らの力で行う時に使う動詞。 〉
【●今言(いまこと)「合(あ)う」(自動詞(じどうし) )の意(こころ)
二(ふた)つ以上(いじょう)のものが近寄(ちかよ)って一(ひと)つに集(あつ)まる。
二(ふた)つ以上(いじょう)のものが近寄(ちかよ)り混(ま)じって一(ひと)つになる。
〈 自動詞(じどうし)とは、その詞(ことば)に含(ふく)まれる意(こころ)の動(うご)きを、自(みずか)らの力(ちから)で行(おこな)う時(とき)に使(つか)う動詞(どうし)。 〉】

●今言「合わす」(他動詞)の意
二つ以上のものを近付けて一つに集める。
二つ以上のものを近付けて、混ぜて一つにする。
〈 他動詞とは、その詞に含まれる意の動きを、他の誰かの力によって行われる時に使う動詞 〉
【●今言(いまこと)「合(あ)わす」(他動詞(たどうし) )の意(こころ)
二(ふた)つ以上(いじょう)のものを近付(ちかづ)けて一(ひと)つに集(あつ)める。
二(ふた)つ以上(いじょう)のものを近付(ちかづ)けて、混(ま)ぜて一(ひと)つにする。
〈 他動詞(たどうし)とは、その詞(ことば)に含(ふく)まれる意(こころ)の動(うご)きを、他(ほか)の誰(だれ)かの力(ちから)によって行(おこな)われる時(とき)に使(つか)う動詞 〉】

●古言「ちかし」の源
「ちか(近)」+「し(形容詞の語尾)」
「ち(近)く」(動詞)が名詞に化わり、「ちか」となった。
〈 形容詞とは、物事に触れて心が動くその思いを、その思いに近い意が含まれる動詞に「し」をつけたもの。
(まず、動詞があり、その後に形容詞、名詞などができた。) 〉
【●古言(ふること)「ちかし」の源(みなもと)・・・
「ちか(近)」+「し(形容詞(けいようし)の語尾(ごび) )」
「ち(近)く」(動詞(どうし) )が名詞(めいし)に化(か)わり、「ちか」となった。
〈 形容詞(けいようし)とは物事(ものこと)に触(ふ)れて心(こころ)が動(うご)くその思(おも)いを、その思(おも)いに近(ちか)い意(こころ)が含(ふく)まれる動詞(どうし)に「し」をつけたもの。
(まず、動詞(どうし)があり、その後(あと)に形容詞(けいようし)、名詞(めいし)などができた。) 〉】

●「ち」の音霊
合い縮まる。
二つ以上のものが近寄り、混じって一つになり、縮まる。
【●「ち」の音霊(おとたま)・・・
合(あ)い縮(ちぢ)まる。
二(ふた)つ以上(いじょう)のものが近寄(ちかよ)り、混(ま)じって一(ひと)つになり、縮(ちぢ)まる。】

●「ち」の数霊(かずたま)
27

 
≪参考文献≫
・金谷治 (2000)『新訂 孫子』岩波文庫
・吉野信子 (2015)『カタカムナ 言霊の超法則』徳間書店
・前田富祺 (監修) (2005)『日本語源大辞典』小学館
・やまとことばのみちのく

(アクセス日:2017/8/24)

 
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