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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ) 45

[キーワード]
進軍

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●原文
六師雷震
リクシ ライシン

●書き下し文
六師(りくし)雷(いかづち)のごとく震(ふる)ひ、

●解説
・六師(りくし)・・・
天子の軍。

●言葉の意味
・六(正規の読み)・・・
ロク,リク
む,むい,む(つ),むっ(つ)
・師(正規の読み)・・・

いくさ,みやこ
・雷(正規の読み)・・・
ライ
かみなり,いかずち
・震(正規の読み)・・・
シン
ふる(う),ふる(える)

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●原文
三軍電逝
サングン デンセイ

●書き下し文
三軍(さんぐん)電(いなづま)のごとく逝(ゆ)きき。

●言葉の意味
・三(正規の読み)・・・
サン
み,み(つ),みっ(つ)
・軍(正規の読み)・・・
グン,クン
いくさ,つわもの
・電(正規の読み)・・・
デン,テン
いなずま
・逝(正規の読み)・・・
セイ
い(く),ゆ(く)

●解説
・三軍・・・
諸侯の軍。

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《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/3/15)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/3/15)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第133回)

(アクセス日:2017/3/15)

 
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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

観音経(かんのんきょう)3

妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品 第二十五
(みょうほうれんげきょう かんぜおんぼさつ ふもんぼんだいにじゅうご)

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[キーフレーズ]
觀世音菩薩という名

●原文
世尊 觀世音菩薩
以何因縁 名觀世音
せそん かんぜおんぼさつ 
いがいんねん みょうかんぜおん

●書き下し文
世尊、観世音菩薩は何の因縁(いんねん)を以(もっ)て観世音と名(な)づくる。

●訳
「世尊よ、観世音菩薩は、どういう因縁で観世音と名付けられたのですか」

 
●原文
佛告 無盡意菩薩
ぶつごう むじんにぼさつ

●書き下し文
佛(ほとけ)、無盡意菩薩に告げたまわく、

●訳
佛(ほとけ)が無盡意菩薩に告げられた。

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●解釈
・佛・・・
世尊(せそん)。釈尊。お釈迦様。

 
≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』

 
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《今日の言葉》
「世間虚仮(こけ)」
(世の中は仮の世界である)
聖徳太子

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孫子韓非子君主論戰爭論ショーペンハウアーセネカ兵法

孫子(そんし) 10

[キーフレーズ]
深い理解

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●原文
法者 曲制 官道 主用 也

●書き下し文
法とは、曲制・官道・主用なり。

●訳
法とは、軍隊の部署割りの法規・官吏の職制や権限の法規・君主指揮権の法規である。

●解説
法律を確(しっか)りと理解していなければ失敗する。

 
●原文
凡此五者 將莫不聞 知之者勝 不知者不勝

●書き下し文
凡(およ)そ此(こ)の五者は、将(しょう)は聞かざること莫(な)きも、これを知る者は勝ち、知らざる者は勝たず。

●訳
これら5つの事は政治に関わる者なら誰でも知っているが、それをより深く理解している者は勝ち、理解していない者は勝てない。

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《今日の言葉》 1
「心理的側面から考えるに、大衆に示す敵の数は一つに限るべきである。
これが最も成果を得ることができる。
ゼロでも二つ以上でもなく一つである」

 
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《今日の言葉》 2
「本をしっかり理解しながら読むことで人間は成長する。
本は著者が苦労して身に付けた事を容易に手に入れさせてくれる」
ソクラテス

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文花【あやはな】(文学)

新古今集 独り寝る山鳥の尾の

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独り寝る 山鳥の尾の しだり尾に
霜置きまよふ 床の月影 

ひとりぬる やまどりのおの しだりおに
しもおきまよふ とこのつきかげ

藤原定家

新古今集 卷第五 秋歌下 0487

●意訳
寒い季節には、山鳥の垂(しだ)り尾に屡々(しばしば)霜が付く。
一人で寝ていた或(あ)る夜のこと、垂(しだ)り尾に付くような形の霜が、布団の上に置かれている?と思ったら、それは月の射す光だった。

●言葉の意味
・置き迷ふ・・・
霜が置いたのかと見間違う。
・霜を置く・・・
霜をいただく。霜を載(の)せる。

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●定家の歌の性質
定家にとって、歌とは、「心の中で感じていることを、そのまま述べる」ものではなかった。
彼は、歌から、「心の動きを、手を加えずに、外に出す」という性質を取り除いた。

●定家について
古(いにしえ)の文学世界の上に立ち、忘れ去られた王朝美を再び世に現そうとした。
後鳥羽院は、彼の美のみを求める姿勢に感銘を受け、『新古今集』の撰者に任命した。

 
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《今日の言葉》
「和歌というものは、人の耳をよろこばしめ、素直に人の共感をそそったら、それで充分のもので、高く気取った意味など持たせるものでない」
太宰治

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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

無量義経(むりょうぎきょう)13

[キーワード]
菩薩衆

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●原文
如是等菩薩摩訶薩 八萬人倶
にょぜとうぼさつまかさつ はちまんにんく。
           
●書き下し文 1
是の如き等の菩薩摩訶薩八萬人と倶なりき。

●書き下し文 2
是の如き等の菩薩摩訶薩八萬人と倶なり。

●訳 1
このような菩薩と摩訶薩が八万人いらっしゃった。

●訳 2
このような悟りを求める修行者や大乘を求める修行者が八萬人いらっしゃった。

●解説
・菩薩衆へ向けての説法。

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●原文
是諸菩薩 莫不皆是 法身大士
ぜしょぼさつ まくふかいぜ ほっしんだいじ

●書き下し文
是の諸の菩薩、皆是れ法身(ほっしん)の大士(だいじ)ならざることなし。

●訳 1
この諸々(もろもろ)の菩薩たちは、 真理そのものの身に、将来、必ずなる。

●訳 2
この菩薩たちは、皆、真理そのものの身となった偉大な者たちである。

 
≪参考文献≫
・伏見友貴 (2013)『無量義経』
(無量義経徳行品第一)
・白川静 (2003)『常用字解』 

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《今日の言葉》
「天、萬像(ばんぞう)を造るに、人を造るを貴しとなす」
(天は万物を造るにあたって、人(ひと)を造ることを価値の高いこととした)
栄西禅師

 
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文花【あやはな】(文学)

源氏物語 若菜(わかな) 8

[キーワード]
藤壺女御(ふじつぼのにょうご)

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●原文
まだ坊(ばう)と聞こえさせし時参(まゐ)り給(たま)ひて、

●訳
朱雀院が、まだ、東宮と申し上げた時代に参内なさって、

●意訳
朱雀院が、まだ、東宮であらせられた時代に参内(さんだい)なさっていた御方(おんかた)で、

●言葉の意味
・坊・・・
東宮坊。東宮についての役所。
・参る・・・
参内(さんだい)する。入内(じゅだい)する。

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●原文
高(たか)き位(くらゐ)にも定(さだ)まり給ふべかりし人の、

●訳 1
中宮などの高い位にも、当然お就きなるはずであった御方(おんかた)で、

●訳 2
高い位にも、定まりなさるはずであった人で、

●言葉の意味
・中宮・・・
后(きさい)。皇后。天皇の正妻。

 
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《今日の言葉》
「富者(ふしゃ)は貧者(ひんじゃ)を治め、借りる者は貸す者の奴隷となる」
ソロモン
(紀元前1011年頃 – 紀元前931年頃)
(古代イスラエルの第三の王)
『旧約聖書』より

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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ) 44

[キーフレーズ]
大海人皇子(おおあまのみこ)の進軍

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●原文 1
淩渡山川
リョウ ト サン セン

●原文 2(本居宣長『古事記伝』より)
淩-渡山-川

●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
山川を淩渡り

●書き下し文 2
山川(さんせん)を淩渡(りょうと)し

●訳 1
山を越え川を渡り、

●訳 2
山や川をおし渡り、

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●解説 1(本居宣長『古事記伝』より)(上の原文と無関係な箇所は省略)
淩は歴也と註せり。
【汎海淩山(海に汎山を淩)など云り。
延佳本に凌と作(カケ)るは誤なり。】
(意訳:
「淩」は「歴也」(「経る」の意)との註がある。
【汎海淩山 <海に汎(う)かび、山を淩(りょう)す>などと言う。
延佳本の「凌」は誤りである。】)

●言葉の意味
・淩(正規の読み)・・・
リョウ
の(る)
・渡(正規の読み)・・・

わた(す),わた(る)

 
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/3/6)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/3/6)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第133回)

(アクセス日:2017/3/6)

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《今日の言葉》
次の二つは軽視してはならない。
第一は、寛容と忍耐で接しても、人間の敵意は溶解しない。
第二は、金銭などの援助を与えても、敵対関係は好転しない。
(マキャヴェリ)

 
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文花【あやはな】(文学)

足利尊氏の和歌と言葉

[キーフレーズ]
文武両道

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夏祓
なつはらへ

麻の葉に 波のしらゆふ かけそへて
この夕べより かよふ秋風

あさのはに なみのしらゆふ かけそへて
このゆうべより かよふあきかぜ

(出典:延文百首)

 
●訳
麻の葉に波の白木綿(しらゆふ)を添えて川に流した。この祓(はらへ)の神事(かみごと)が神様に届くだろうか。まだ六月末であるのに、夕方に秋風が吹いているのは、その験(しるし)であろうか。

●解釈
・夏祓(なつはらへ)・・・
水無月祓(みなづきのはらへ)、六月祓(みなづきばらへ)、夏越祓(なごしのはらへ)、夏越の大祓式(なごしのおほはらへしき)とも呼ばれる。
一年の折り返しに当たる日に行われるる大祓。
白木綿をかけた麻の葉を川に流して身を浄めた。
現在でも、6月30日に日本各地の神社で行われる。
半年間の穢れを祓い、残りの半年間の健康と厄除けを祈願する。
由来は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)まで遡(さかのぼ)る。
夏越祓(なごしのはらへ)と年末の年越祓(としこしのはらへ)がある。
祓は浄めの神事(かみごと)として宮中や神社で日常的に行われている。
・「かよふ」・・・
「風が吹き通う」と「祈りが神に通じる」を掛けている。

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「文武両道は車輪のごとし」

(『等持院殿御遺言』の一節)

 
足利尊氏は二条為定より和歌を学び、三代集を伝授された。また、新千載集の企画立案をした。能楽、生け花、茶の湯など、現代日本の文化と伝統は、尊氏の文化面での活躍から始まっている。

 
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《今日の言葉》
「世論と共に考えるような人は、自分で目隠しをしているのと同じである」
ニーチェ

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神話【かみかたり】(神話)

竹内文書 1

[キーワード]
古代文献

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●成立年

古事記や日本書紀よりも更に古い書物。古事記の200年以上前。

 
●成立過程
外国文化の渡来により、日本古来の文化が失われるのではないかと危惧した武烈天皇が、平群真鳥(武内宿禰の孫)を神代以来の伝統を守る越中に派遣した。
そして、真鳥を皇祖皇太神宮の大宮司に就任させ、神代の記録を写筆させた。
この写筆した文献と、皇祖皇太神宮に伝わる、その他の文献を総称して竹内文書と呼ばれている。

 
●内容

天の巻、 地の巻、人の巻から成る。

神武天皇の遥(はる)か前に天皇(すめらみこと)が存在。
天上界・地上界の神を祭る役目を担当。

天浮船に乗ってスメラミコトが世界を巡幸。
それぞれの地での政治は、スメラミコトが選出した者が行っていた。

スメラミコトはヒヒイロカネ(金属のひとつ)を使って神殿を建設。
世界各国の聖人たちが参拝したと記されている。

竹内文書の原文に記された神代文字は400種類。
漢字と平仮名を除く表音文字すべての起源が、この神代文字。
古代エジプト、中東ヒッタイトの象形文字、ヘブライ文字…

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●古代ヘブライ語と日本語
シャムライ(護る者) - サムライ(もののふ)
ミガドル(高貴な方[かた]) - ミカド(帝)
マクト(王) - ミコト(尊)
ナギット(司[つかさ]) - ネギ(神職) 
ムトゥサガ(死者を閉ざす) - ミササギ(陵、墓)   
ハスカ(住所) - アスカ(飛鳥)
ミソグ(分別) - ミソギ(禊ぎ)
ヌシ(長) - ヌシ(主)
イム(ひどい) - イム(忌む)
    
●証拠   
世界各地の古代遺跡から天皇家の16菊花紋が発見された。

 
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《今日の言葉》
「明日のことを思い煩うな。明日のことは、明日自身が思い煩うであろう」
マタイによる福音書 6:34

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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ) 42

[キーフレーズ]
関ケ原

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●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
虎-歩於東國
コホ ヨ トウゴク

●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
東國(とうごく)に虎の如(ごと)く歩みたまひき

●解説 1(本居宣長『古事記伝』より)(上の原文と無関係な箇所は省略)
人事共洽。虎-歩於東國。
人事共に洽(あま)ねくして。東國に虎の如く歩みたまひき。
道より人多(サハ)に従ひ附キ奉て、御威(ミイキホヒ)さかりになりまして、美濃ノ国に幸行(イデマシ)しことなり。
皆書紀に見ゆ。
(意訳:
多くの豪族が大海人皇子(おおあまのみこ)に付き従い、御威光(ごいこう)も盛んになられ、美濃國(みののくに)にお入りなられた。
日本書紀に記載あり。)

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●原文 2
虎步於東國

●書き下し文 2
東國(あづまのくに)に虎歩む。

●解説 2
・然「天時未臻蟬蛻於南山―人事共給虎步於東國」で、対句構造。
「天」「人」、「蝉」「虎」、「南」「東」をそれぞれ交換による同位性を持たせて、対句構造を整備させている。
・虎步・・・
日本書紀には、大海人皇子(おおあまのみこ)が出家して吉野山に移った時、「虎に翼を付けて之(これ)を放てり」とある。
天智天皇崩御の後、豪族を味方につけ、東国(関ケ原付近)に向かって進軍を開始した。
・東國・・・
この時代の「東國」というと、不破の関(岐阜県関ケ原付近)より東全部を指した。

 
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/3/5)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/3/5)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第133回)

(アクセス日:2017/3/5)

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《今日の言葉》
「天の下のすべてのことには季節があり、すべてのわざには時がある」
ユダヤ教聖書

 
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