カテゴリー
孫子韓非子君主論戰爭論ショーペンハウアーセネカ兵法

孫子(そんし) 2

[キーフレーズ]
5つの事柄を基に精査せいさ熟考

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
●原文
故經之以五事

●書き下し 一
故に之を經るに五事を以てし
【●かきくだし ひ
ゆゑ に これ を はかる に いこと を もちて し】

●書き下し 二
ゆえこれはかるに五事ごじもってし、

●訳
五つの基本事項でもって、これ(戦争に関する全ての事)を注意深く調べ、また考え、

●言葉の意味
・経(漢字の成り立ち)・・・
機織はたおりの縦糸たていとの形をかたどった漢字 →
糸が真っ直ぐ通っている →
すじみち, 規則 →
筋道すじみちをたてて(注意深く, しっかりと, 丹念たんねんに)調べ考える
精査せいさ・・・
詳しく調べること。

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
●解説
個人の闘い及び集団の戦争はしない方がいい。
避けられない戦争も軽々しく始めるべきではない。
しかし、5つの事柄を基軸に、常に熟考・準備をしておかないと、良心を持たない人間・集団に、全てをぎ取られてしまうことになりかねない。

 
≪今日の言葉≫
かまえありてかまえなし」
宮本武蔵
(1584~1645)
(同時代の人物:
シェイクスピア 1564年生まれ
宮本武蔵の武術最盛期 1604~1614
シェイクスピアの創作活動最盛期 1594~1604)
 

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
↓応援クリック、いつもありがとうございます。
にほんブログ村 その他日記ブログへ

カテゴリー
神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ) 14

[キーフレーズ]
多くの神々

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
●原文
以萬神蕃息歟。

●書き下し文
もっ萬神ばんしん蕃息はんそくすることを。

●別の書き下し文
もって、よろずかみ蕃息はんそくせしことを。

●直訳
多くの神々が繁栄はんえいした。

●意訳
須佐之男命すさのおのみことの子孫の神々が、たくさん生まれ、広がっていった。

●言葉の意味
・蕃(漢字の正式な読み)・・・
ハン。バン。しげ(る)。ふ(える)。
・蕃(漢字の正式な意味)・・・
草木がしげる。草木が増える。
・息(漢字の正式な意味)・・・
生きる。増える。

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
↓応援クリック、いつもありがとうございます。
にほんブログ村 その他日記ブログへ

 
≪今日の言葉≫
「学びて時にこれを習う、よろこばしからずや」
(学んだことを何度も繰り返し学習することは、とても楽しい)
孔子こうし
(紀元前551~紀元前479)
(同時代の人:
ピタゴラス 紀元前570年生まれ
ダレイオス一世 紀元前551年生まれ)

カテゴリー
文花【あやはな】(文学)

源氏物語 若菜(わかな) 2

[キーセンテンス]
もう長くは生きられないと感じる

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
●原文
もとよりあつしくおはしますおわしますうちに、このたびはもの心細こころぼそおぼされて、

●直訳
朱雀院すざくいんは、)もともと病気がちでいらせられる中で、今回は何となく心細こころぼそくお思いになられて、

●意訳
朱雀院すざくいんは、)もともと病気がちでいらっしゃったが、このたび病気になられてからは、もう自分は長くはないとお感じになられて、

●言葉の意味
朱雀院すざくいん・・・
光る源氏の兄。
・もとより・・・
もともと。普段から。
あつし・・・
病気が重い。(例:危篤きとく)
・もの心細こころぼそし・・・
何となく心細い。
おぼす・・・
お思いになる。お思いあそばす。

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
↓応援クリック、いつもありがとうございます。
にほんブログ村 その他日記ブログへ

 
≪今日の言葉≫
「ゆっくり歩くこと」
シェイクスピア
(イギリスの作家)
(1564~1616)
(同時代の人:
ガリレイ 1564年生まれ
伊達政宗 1567年生まれ)

カテゴリー
佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

無量義経(むりょうぎきょう)7

[キーフレーズ]
釈迦様しゃかさま礼拝らいはいする

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
●原文
各与眷属。百千万数。而自圍遶
かくよけんぞく。ひゃくせんまんじゅ。にじいにょう。

●書きくだし文
おのおの眷属百千万数けんぞくひゃくせんまんじゅくみして、みずか囲繞いにょうし、

●訳
各々おのおのが、多くの従者じゅうしゃを引き連れていて、みな、お釈迦様しゃかさまの周りを歩き礼拝らいはいし、

●言葉の意味
おのおの・・・
大転輪王だいてんりんおう小転輪王しょうてんりんおう金輪こんりん銀輪ごんりん
諸輪しょりんの王、国王、王子、国臣こくじん、国民、国士こくじ国女こくじょ国大長者こくだいちょうじゃなどの、
世俗せぞく世界の王や俗世間ぞくせけんの人々。
眷属けんぞく・・・
従者じゅうしゃ臣下しんか
くみする・・・
~と一緒に行動する。~を引き連れる。
囲繞いにょう・・・
聖なる者の周囲を回って礼拝らいはいすること。

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
≪参考文献≫
伏見友貴 (2013)『無量義経』
(無量義経徳行品第一)

 
↓応援クリック、いつもありがとうございます。
にほんブログ村 その他日記ブログへ

 
≪今日の言葉≫
「 ああここにおれの進むべき道があった!ようやく掘り当てた!こういう感動詞かんどうしを心の底から叫び出される時、あなたがたは始めて心をやすんずる事ができるのでしょう」
夏目漱石
(1867~1916)
(同時代の人:
幸田露伴こうだろはん 1867年生まれ、
南方熊楠みなかたくまぐす 1867年生まれ)

カテゴリー
文花【あやはな】(文学)

新古今集 見渡せば山もとかすむ

[キーフレーズ]
春の夕暮れ

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
●原文
見渡せば 山もとかすむ 水無瀬川
夕べは秋と なに思ひけむ 

みわたせば やまもとかすむ みなせがわ 
ゆうべはあきと なにおもいけん

新古今集しんこきんしゅう 36 
後鳥羽院ごとばいん

●訳
見渡せば、山のふもとかすみ、(近くには)水無瀬川みなせがわが流れている。夕暮れのながめは秋に限ると、何故なぜ思っていたのだろう。春の夕暮れもよい...

●言葉の意味
・見渡せば・・・
みをしている宮からのながめ。
・山もと・・・
山のふもと
水無瀬川みなせがわ・・・
今の大阪府高槻たかつき市を流れる川。
後鳥羽院ごとばいん水無瀬離宮みなせりきゅうがあった。
・夕べは秋・・・
清少納言せいしょうなごんが書いた「秋は夕暮れ」「春はあけぼの(夜空がほのかに明るくなる頃)」を意識した。
・なに・・・
どうして。

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
≪今日の言葉≫
「心の底からやりたいと思わないなら、やめておけ」
ヘミングウェイ
(アメリカの小説家)
(1899~1961)
(同時代の人:
岸信介  1896年生まれ、
横光利一 1898年生まれ)

 
↓応援クリック、いつもありがとうございます。
にほんブログ村 その他日記ブログへ

カテゴリー
文花【あやはな】(文学)

源氏物語 若菜(わかな) 1

[キーフレーズ]
朱雀院すざくいん御不例ごふれい
御不例ごふれい・・・貴人きじんの病気)

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
●原文
朱雀院すざくいんみかど、ありし御幸みゆきののち、その頃ほひころおいより、つねならずなやみわたらせ給ふたもう

●訳
朱雀院すざくいんみかどは、少し前に紅葉のうたげ御幸みゆきなされた。そのあとぐらいから、御身体おからだの具合が悪くなられ、苦しんでいらっしゃった。

●言葉の意味
朱雀院すざくいん・・・
光る源氏の兄。
御幸みゆき・・・
天皇すめらぎの外出。
・ありし御幸みゆきののち・・・
先日の(紅葉のうたげの)御幸みゆきの後。
頃ほひころおい・・・
(その)頃。
つね(れい)ならず・・・
(病気のために)体の状態がいつもと違っている。
・悩む・・・
病気で苦しむ。

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
↓応援クリック、いつもありがとうございます。
にほんブログ村 その他日記ブログへ

 
≪今日の言葉≫
「あせってはいけません。 ただ、牛のように、図々しく進んで行くのが大事です」
夏目漱石
(1867~1916)
(同時代の人:南方熊楠みなかたくまぐす 1867年生まれ、出口王仁三郎でぐちおにさぶろう 1871年生まれ)

カテゴリー
聖書學

聖書 モーセ五書の第1書 第1章 2

[キーワード]
ぐちゃぐちゃ

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
[へ]・・・ヘブライ語(右から左へ読む)
[へ発音]・・・ヘブライ語の発音(点はアクセント)
[英]・・・英語の意味
[英発音]・・・英語の発音
[日]・・・日本語の意味

●原文(ヘブライ語)
וְהָאָרֶץ, הָיְתָה תֹהוּ וָבֹהוּ
(ズィアレッツ ハイタ トァフ ヴァヴァフ)

●英訳
The forms had not yet existed in the earth, and the earth was chaotic.
●日本語訳
地上界は、(形あるものが創られる以前の)形あるものが存在しない、ぐちゃぐちゃな状態だった。
 
●別の英訳
The earth was formless and chaotic,
●日本語訳
地上界は形なく、ぐちゃぐちゃな状態で、

[英]chaotic
[英発音]ケイアティク
[日]混沌とした, ぐちゃぐちゃな, 無秩序な

[英]the forms
[日]形あるもの

[英]The forms does not exist.
[日]形あるものが存在しない。

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
וְהָאָרֶץ
+
וְ
[へ発音]zu ズィ
[英] and
+
הָאָרֶץ
[へ発音]éretz アレッツ
[英] earth(地上界), land(土地), world(世界)

הָיְתָה
[へ発音]haytá ハイタ
[英] she / it was
+
הָ
[へ発音]ha ハ
+
תָה
[へ発音]ta タ
[英] was

תֹהוּ
[へ発音]táhu トァフ
[英] emptiness(空っぽ, 虚無, 無意味),
desolation(荒廃, 孤独感, 荒れ果てていること),
nothingness(存在しないこと, 無, 無価値, 非存在)
→ 何も存在しないこと, 形あるものが存在しないこと

וָבֹהוּ
[へ発音]vaváh ヴァヴァフ
[英] chaos
[日](秩序あるもの、形あるものが創られる以前の)ぐちゃぐちゃな状態, 無秩序な状態, 混沌, カオス

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
《参考URL》
・bible.salterrae.net
(アクセス日:2016/10/25)
・The World English Bible
(アクセス日:2016/10/25)

 
↓応援クリック、いつもありがとうございます。
にほんブログ村 その他日記ブログへ

 
≪今日の言葉≫
「読むことで豊かになり、話すことで賢くなり、書くことで確実になる」
フランシス・ベーコン
(イギリスの哲学者)
(1561~1626)
(同時代の人:石田三成 1560年生まれ、シェークスピア 1564年生まれ)

カテゴリー
孫子韓非子君主論戰爭論ショーペンハウアーセネカ兵法

孫子(そんし) 1

[キーフレーズ]
戦争の重大さ

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
●原文
孫子曰、兵者國之大事、

●書き下し 一‥‥
孫子曰く、兵は國の大き事なり、
【●かきくだし ひ‥‥
ソンシ いはく、いくさ は くに の おほき こと なり、】

●書き下し 二‥‥
孫子曰く、兵は國の大事なり、
【●かきくだし ふ‥‥
ソンシ いはく、ヘイ は くに の ダイジ なり、】

●書き下し 三‥‥
孫子曰く、兵とは國の大事なり、

●書き下し文 四‥‥
孫子曰く、兵とは國の大事、

●訳
孫子は言う。戦争は国にとって一大事である。

●別の訳
孫子は言う。戦争は、国家の命運を決する重大な行為である。

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
●原文
死生之地、存亡之道、不可不察也、

●書き下し 一‥‥
死に生きの地、在り亡きの道、察らめざるべからざるなり。
【●かきくだし ひ‥‥
しに いき の つち、あり なき の みち、あきらめ ざる べから ざる なり。】

●書き下し 二‥‥
死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。
【●かきくだし ふ‥‥
シセイ の チ、ソンボウ の みち、サッせ ざる べから ざる なり。】

●書き下し 三‥‥
死生の地、存亡の道、察せざるべからず。

●訳
国民の命、国家の存亡に関わる行為である。平時から熟考しておかねばならない。

●別の訳
国民の生死、国家の存亡がかかっている。それゆえ、前もってよく考えておかねばならない。

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
↓応援クリック、いつもありがとうございます。
にほんブログ村 その他日記ブログへ

 
≪今日の言葉≫
「百年兵をやしなうは、ただ平和をまもるためである」
山本五十六いそろく
(日本の軍人)
(1884~1943)

カテゴリー
神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ) 11

[キーフレーズ]
言い伝えのおかげ

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
●原文
元始綿邈 頼先聖而 察生神立人之世

●書き下し文
元始はじめ綿邈とおけれども、さきひじりりて神を生み人を立てし世をれり。

●別の書き下し文
元始げんし綿邈めんばくなれども、先聖せんせいりて神を生み人を立てし世をりぬ。

●訳
この世の始まりは、連綿れんめんと続いているはるか遠い昔のことであるが、いにしえからの聖人せいじんの言い伝えのおかげで、神々が産まれた時代や、人間の世界がつくられた時代を知ることができる。

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
●言葉の意味
・邈(漢字の正式な読み)・・・
バク。とお(い)。
・邈(漢字の正式な意味)・・・
遠い
・綿(漢字の正式な読み)・・・
メン。わた。つら(なる)。
・綿(漢字の正式な意味)・・・
綿わたが、繊維せんいからまりあってひとまとまりの状態になっていることから、)長く連なる。
熟語の例:「連綿れんめん」「綿々めんめん
先聖せんせい・・・
古伝承こでんしょうを言い伝えてきた聖人せいじん

●その他
地上界において、泥海のような脆弱ぜいじゃくな土壌を固められたのは、無数の龍神だった。(岡田茂吉もきちの説)

 
《参考文献》
次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
≪今日の言葉≫
「神はすべてを創造そうぞうした」
デカルト 「省察しょうさつ
(フランスの哲学者)
(1596~1650)

 
↓応援クリック、いつもありがとうございます。
にほんブログ村 その他日記ブログへ

カテゴリー
聖書學

聖書 モーセ五書の第1書 第1章 1

●英訳(The World English Bible)
The First Book of Moses(Genesis)

●訳
モーセ五書の第1書(始まり)

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
●英訳(The World English Bible)
In the beginning, God created the heavens and the earth.

●訳(と)き
初めに神 天地を創造し給へり
【はじめに かみ あめつちを 創造したまへり】

●「り」を使ひたる例への文(たとへの あや)…
「皇子は都へ上り給へり。」
【みこは みやこへ のぼりたまへり】
(『竹取物語 蓬莱の玉の枝』の文を改変。)
[訳(と)き] 皇子は都へお上りになった。
[解き] 「り」:完了の助動詞「り」の終止形。「~た」「過去に~して、今もその状態が繼續してゐる」の意。

●別なる訳き【ことなる とき】
はじめに神は天上界と地上界とを創造された。

●別なる訳き(bible.salterrae.net)
はじめに神は天と地とを創造された。

[ad#a-auto-1]
[ad#a-336-1]

 
《参考URL》
・bible.salterrae.net(アクセス日:2016/10/23)
・The World English Bible
(アクセス日:2016/10/23)

 
↓応援クリック、いつもありがとうございます。
にほんブログ村 その他日記ブログへ

 
≪今日の言葉≫
「神を怖れよ、そして、他の何人なにびとをも怖れるな」
ビスマルク
(ドイツ初代首相)
(1815~1898)