【キーフレーズ】
反省と自覚
●本文
六道九界(ろくどう くかい)を反省して仏界を目指し、修行して自覚してそれを得るから「九界即仏界」が実現する。
九界を反省して自覚するから初めて仏界の身に成り得る。
これ以外に「九界即仏界」を実現できる道筋は無い。
●解説
・六道(ろくどう)・・・
迷いあるものが輪廻し続ける6種類の世界(世,拡がり)。
「地獄道」「餓鬼道」「畜生道」「修羅道」「人間道」「天道」。
・九界(くかい)・・・
十界のうち、仏界以外の九つの世界(拡がり)。
「地獄界」「餓鬼界」「畜生界」「修羅界」「人間界」「天上界」が迷いの世界。
「声聞界」「縁覚界」「菩薩界」が悟りへ向かっている途上の世界。
九界(迷いの世界・悟りへ向かっている途上の世界)と悟りの世界である仏界を合わせて十界(じっかい)という。
・九界即仏界(くかい そく ぶっかい)・・・
九界すべての中に、仏界が具(そな)わっていること。
●本文
この反省自覚の「道筋と具体策」を教えているのが仏法である。
持戒、禅定、読誦などが、「道筋と具体策」である。
●解説
・持戒(じかい)・・・
仏の定めた戒律を守ること。
・禅定(ぜんじょう)・・・
心を一つの物事に集中して、散り散りに乱れる心を安定させること。
・読誦(どくじゅ)・・・
経典(きょうてん)や偈文(げもん)などを声をあげて読むこと。
《参考文献等》
・石田次男, 本橋雅史(1986)『現代諸学と仏法』日経企画出版局
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
・『中杉 弘のブログ』
(アクセス日:2017/5/15)
《今日の言葉》
「
釈尊