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孫子(そんし)17

【キーフレーズ】
大まかな戦略と細かな戦略

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(正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

●原文
計利以聽 乃爲之勢 以佐其外
ケイ リ イ チョウ ナイ イ シ セイ イ サ キ ガイ
[ 計利以聴 乃為之勢 以佐其外
ケイ リ イ チョウ ナイ イ シ セイ イ サ キ ガイ ]

●書き下し文
計、利として以て聽かるれば、乃ちこれが勢を爲して、以て其の外を佐く。
けい りとして もつて きかるれば すなはち これが せいを なして もつて その そとを たすく
[ 計、利として以て聴かるれば、乃ちこれが勢を為して、以て其の外を佐く。
けい りとして もって きかるれば すなわち これが せいを なして もって その そとを たすく ]

●訳
以上の五つの基本事項・七つ基準に基づく分析(大まかな戦略)を、上層部が勝算有りとして認可したならば、後は兵士の出兵準備を整える等、細かな戦略にエネルギーを注げばよい。

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●原文
勢者因利 而制權也
セイ シャ イン リ ジ セイ ケン ヤ
[ 勢者因利 而制権也
セイ シャ イン リ ジ セイ ケン ヤ ]

●書き下し文
勢とは利に因りて權を制するなり。
せいとは りによりて けんを せいするなり
[ 勢とは利に因りて権を制するなり。
せいとは りによりて けんを せいするなり]

●訳
細かな戦略としては、味方に利となる行為(あるいは不利とならぬ行為)を臨機応変に見極めながら、常に主導権を握ること。

 
《参考文献》
金谷治 (2000)『新訂 孫子』岩波文庫

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《今日の言葉》
「ハンニバルは戦争の天才だったが、戦争後の政治には素人であった」
『英雄伝』(プルタルコス)

 
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