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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

無量義経(むりょうぎきょう)15

(正字体・歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

無量義經德行品第一
[ 無量義経徳行品第一 ]

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[キーフレーズ]
菩薩の性質

●原文
其心禪寂
ごしんぜんぢやく
[ 其心禅寂
ごしんぜんじゃく ]

●書き下し文
其の心禪寂にして
その こころ ぜんぢやく に して
[ 其の心禅寂にして
その こころ ぜんじゃく に して ]

●訳 1
その菩薩たちの心は悟りの境地にあり、

●訳 2
その菩薩たちは生死を超越した無の境地にあり、

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●原文
常在三昧
じやうざいさんまい
[ 常在三昧
じょうざいさんまい ]

●書き下し文
常に三昧に在って
つね に さんまい に あって
[ 常に三昧に在って
つね に さんまい に あって ]

●訳 1
常に心を一つのものに集中させて、雑念を捨て去っている状態にあって、

●訳 2
常に精神を集中させて、安定した精神状態にあって、

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≪参考文献≫
・三木随法 (2002)『真訓対照 法華三部経』東方出版
・白川静 (2003)『常用字解』平凡社

 
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音楽

エレファントカシマシ 好きなアルバム

〈キーワード〉
聴きやすい

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エレカシを聴き始めて10年以上経ちます。

今回は、私が好きなアルバムの中で、初めて聴く人でも聴きやすいものを選んでみました!

 
●『sweet memory~エレカシ青春セレクション~』

聴きやすい曲、メロディアスな曲、名曲が詰まっています。

なぜ、こんなにも惹きつけられるんだろう…

懐(なつ)かしさが沸いてきて…なんか切ないなぁ。

秋に聴くとしんみりきちゃいます。

強さも感じられ、詩に勇気づけられます。

個人的には「四月の風」が一番好きです。

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●『starting over』

頂点を極めた作品。

カッコイイ!

個人的に一番好きなアルバムです。

常に全力で臨む宮本さんだからこそ、このような突き抜けたアルバムが作れるのだと思います。

詩もメロディも自然に心の中に入ってきます。

曲順のバランスもいい。

名盤中の名盤です。

 
●『悪魔のささやき』

心に突き刺さる言葉が散りばめられています。

とにかく、凄い!

爆発しているメロディ、詩、感情、才能…

多彩な楽曲に溢(あふ)れていて、内容が濃いです。

うちの中学生の娘も大好きなアルバムです。

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《今日の言葉》
「自然の中に耳を傾ければ、そこに音楽がある」
バイロン
(英国の詩人)

 
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日常

前進し続ける

〈キーフレーズ〉
ストレス・前進・とどまらず

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●「ストレス」に関する言葉

「敵外患無き者は国恒に亡ぶ」
(ストレスのない者は弱くなる)
孟子

「悩んだ分だけ成長する」

「敵は多ければ多いほど面白い」
勝海舟  

「ストレスを避けない。ストレスがあるほうがモチベーションが上がる」

 
●「前進」に関する言葉 1

「不可能でもひたすら前進する」

「考えだしたら切りがない。進まざるを得ない」

「赤ん坊のように何も考えずにやり続けるだけ」

「諦めなければ必ず何処(どこ)かで結果が出る」

「断じて行えば鬼神(きしん)もこれを避く」
司馬遷

「思い頽(くずお)れて、止まること勿(なか)れ」
本居宣長

「人生は瞬間の連続。時間は存在しない。今を生きよ」

「明日のことを思い煩うな。明日のことは、明日自身が思い煩うであろう。」
マタイによる福音書 6:34

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●「前進」に関する言葉 2

「修理固成」
古事記

「賢者は、出来る限り生きるのではなく、 生きなければいけないだけ生きる」
モンテーニュ

「道心の中に衣食あり」
(真理追究し続ける中で、衣食住は自然と足りてくる)
最澄

「力を抜いて」

 
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文花【あやはな】(文学)

後拾遺集 七重八重花は咲けども

(正字体・歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

【キーフレーズ】
「蓑」と「実の」

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(詞書-ことばがき-)
小倉の家に住み侍りける頃、雨の降りける日、蓑借る人の侍りければ、山吹の枝を折りて取らせて侍りけり、心も得でまかりすぎて又の日、山吹の心得ざりしよし言ひにおこせて侍りける返りに言ひつかはしける
(訳)
小倉山付近の家に住んでおりました頃、雨の降った日に、客人が帰り際に蓑を借りたいと言われたので、山吹の枝を折って持たせました。その人は訳も分からずにお帰りになりました。何日か経って、(蓑を借りようとしたのに)山吹を折って渡された意味が分からなかったと言われたので、返事の代わりに歌を送りました。

 
七重八重 花は咲けども 山吹の
実のひとつだに なきぞあやしき

ななへやへ はなはさけども やまぶきの
みのひとつだに なきぞあやしき

[ななえやえ はなはさけども やまぶきの
みのひとつだに なきぞあやしき]

兼明親王
かねあきら しんなう
[かねあきら しんのう]

後拾遺集 1154
ご しふ ゐ しふ
[ご しゅう い しゅう]

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●漢字を付加
七重八重 花は咲けども 山吹の
実の一つだに 無きぞ奇しき

●訳
山吹の花は七重八重と艶(あで)やかに咲くのに、実が一つも結ばないのは不思議なことです。

●歌を通して客人に言いたかったこと
「実の無い枝」をお渡しすることで、私の家に「蓑(みの)が無い」ことを分かっていただけるでしょうか?

●歌にまつわるエピソード
太田道灌が蓑を借りようとある小屋に入ったところ、女性が無言で山吹の花一技を差し出したので、道灌は怒って帰宅した。後に山吹には兼明親王の歌を汲んでほしいという女の思いが託されていたことを知り、自分の無学を恥じたという話が『常山紀談』に載る。

 
《参考文献》
西下経一 校訂 (1940)『後拾遺和歌集』 岩波書店

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《今日の言葉》
「真実の山は、登って無駄に終わることはない」
ニーチェ

 
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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

観音経(かんのんきょう)7

(正字体・歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

妙法蓮華經 觀世音菩薩 普門品 第二十五
めうほうれんげきやうくわんぜおんぼさつ ふもんぼん だいにじふご
[妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品 第二十五
みょうほうれんげきょう かんぜおんぼさつ ふもんぼん だいにじゅうご]

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【キーフレーズ】
神通力

●原文
由是菩薩威神力故
ゆぜ ぼさつ ゐじんりき こ
[由是菩薩威神力故
ゆぜ ぼさつ いじんりき こ]

●書き下し文
是の菩薩の威神力に由るが故に
この ぼさつ の ゐじんりき に よる が ゆゑ に
[是の菩薩の威神力に由るが故に
この ぼさつ の いじんりき に よる が ゆえ に]

●訳
この観世音菩薩の威神力によるからである。

●解説
・威神力・・・
凄い力。神秘的な力。人知を超越した力。神通力。

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●原文
 若為大水所漂
じやく ゐ だい すゐ しよ ひやう
[若為大水所漂
じゃく い だい すい しょ ひょう]

●書き下し文
若し大水の為に漂わされむに、
もし だいすゐ の ため に ただよはされむに、
[若し大水のために漂わされんに、
もし だいすい の ため に ただよわされんに、]

●訳
もし大洪水で流されることがあったとしても、

 
≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店

 
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《今日の言葉》
「我々の神は人類にとって普遍である」
アインシュタイン

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孫子韓非子君主論戰爭論ショーペンハウアーセネカ兵法

孫子(そんし) 12

(正字体・歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

【キーフレーズ】
具体的方針と能力

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●原文
曰主孰有道
ヱツ シユ ジユク イウ ダウ
[曰主孰有道
エツ シュ ジュク ユウ ドウ]

●書き下し文 1
曰(いは)く、主(しゆ)、 孰(いづ)れか有道(いうだう)なる、
[曰(いわ)く、主(しゅ)、 孰(いず)れか有道(ゆうどう)なる、]

●書き下し文 2
曰(いは)く、主(しゆ)、 孰(いづ)れか道(みち)有(あ)る、
[曰(いわ)く、主(しゅ)、 孰(いず)れか道(みち)有(あ)る、]

●訳 1
敵と味方の君主のどちらが、民衆の支持を得ているか?

●訳 2
敵と味方の何方(どちら)の君主が具体的方針を持っているか?

●解釈
・道・・・
具体的方針。明確なビジョン。
・有道・・・
具体的方針や明確なビジョンを持っていること。
・「この道を進めば大丈夫だ」という明確なビジョンを持つことで、民衆の支持を得やすくなる。

●言葉の意味
・曰(読み)・・・
ヱツ
い(ふ),いは(く),のたま(はく)
[エツ
い(う),いわ(く),のたま(わく)]
・主(読み)・・・
シユ,ス
おも,ぬし,あるじ,つかさど(る)
[シュ,ス
おも,ぬし,あるじ,つかさど(る)]
・孰(読み)・・・
ジユク
いづ(れ),たれ,つまび(らか)
[ジュク
いず(れ),たれ,つまび(らか)]
・有(読み)・・・
イウ,ウ
あ(る),も(つ)
[ユウ,ウ
あ(る),も(つ)]
・道(読み)・・・
ダウ,タウ
みち,い(ふ),みちび(く)
[ドウ,トウ
みち,い(う),みちび(く)]

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●原文
將孰有能
シヤウ ジユク イウ ノウ
[将孰有能
ショウ ジュク ユウ ノウ]

●書き下し文 1
將(しやう)、孰(いづ)れか有能(いうのう)なる、
[将(しょう)、孰(いず)れか有能(ゆうのう)なる、]

●書き下し文 2
將(しやう)、孰(いづ)れか能(のう)有(あ)る、
[将(しょう)、孰(いず)れか能(のう)有(あ)る、]

●訳
どちらの将軍が有能か?

●言葉の意味
・将[將](読み)・・・
シヤウ
はた,ひき(ゐる),まさ(に)
[ショウ
はた,ひき(いる),まさ(に)]
・能(読み)・・・
ノウ,ダイ,ドウ
あた(ふ),はたら(き),よ(く),よ(くする)
[ノウ,ダイ,ドウ
あた(う),はたら(き),よ(く),よ(くする)]

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《参考文献》
金谷治 (2000)『新訂 孫子』岩波文庫

 
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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ) 48

[キーフレーズ]
気の清浄(せいじょう)

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(正字体と現代字体,歴史的仮名遣いと現代仮名遣いを併記)

●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
未移浹-辰

●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
未だ浹辰を移さずして。

●原文 2
未移浹辰
ミ イ セフ シン
[ミ イ ショウ シン]

●書き下し文 2
未(いま)だ浹辰(せふしん)を移(うつ)さずして、
[未(いま)だ浹辰(しょうしん)を移(うつ)さずして、]

●訳 1
12日間も経(た)たぬうちに、

●訳 2
短期間のうちに、

●解説
・浹辰
十二支が一巡(ひとめぐ)りする十二日間。

●言葉の意味
・未(読み)・・・
ミ,ビ
いま(だ),ひつじ,ま(だ)
・移(読み)・・・

うつ(す),うつ(る)
・浹(読み)・・・
セフ[ショウ]
あまね(し),うるほ(ふ)[うるお(う)],うるほ(す)[うるお(す)],とお(る),めぐ(る)
・浹(意味)・・・
①浹(あまね)し。広く行き渡る。全体に行き渡る。
②浹(うるお)う。浹(うるお)す。水が全体に行き渡る。
③浹(とお)る。貫通する。
④浹(めぐ)る。一巡(ひとめぐ)りする。一回(ひとまわ)りする。
・辰(読み)・・・
シン
たつ,とき,ひ

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●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
氣-沴自-清。

●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
氣沴自(おのづから)清まりぬ。

●原文 2
氣沴自淸
キ レイ ジ シャウ
[気沴自清
キ レイ ジ ショウ]

●書き下し文 2
氣沴(きれい)自(おのづか)ら淸(きよ)まりぬ。
[気沴(きれい)自(おのずか)ら清(きよ)まりぬ。]

●訳
悪い気は清められた。

●解説
・氣沴(気沴)・・・
悪い気。沴気(れいき)。

●言葉の意味
・氣(気)(読み)・・・
キ,ケ
いき
・沴(読み)・・・
レイ,ライ,テン,デン
もこ(なふ)[もこ(なう)],そこ(なふ)[そこ(なう)]
・自(読み)・・・
シ,ジ
みづか(ら)[みずか(ら)],おのづか(ら)[おのずか(ら)],よ(り)
・淸(清)(読み)・・・
セイ,シャウ[ショウ],シン
きよ(い),きよ(まる),きよ(める),さや(か),す(む)

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●解説(本居宣長『古事記伝』より)(上の原文と無関係な箇所は省略)
未移浹-辰。氣-沴自-清。
・未だ浹辰を移さずして。氣沴自(おのづから)清まりぬ。
是(コ)は仇速(スミヤカ)に亡(ホロ)びて、天ノ下治まりしを云るなり。
浹辰は、子(ネ)より亥(ヰ)まで一周(ヒトメグリ)の日數【十二日】にて、其(ソ)を移(ウツ)さずとは、ほどもなくすみやかなる意なり。
沴は妖氣なり。此ノ悪(ワロ)い氣去リて、清らかになれりとなり。
さて此ノ沴ノ字、諸ノ本並(トモ)に弥と作(カケ)り、今は延佳が考ヘによりて改めつ。
(意訳:
ここは、短期間にうちに敵が敗北し、天下が治まったことを述べている。
「浹辰」は子(ね)の日から亥(ゐ)の日までの一巡(ひとめぐ)りの日数(12日間)のことで、「浹辰を移さず」とは、「程無(ほどな)く速(すみ)やかに」の意味である。
「沴」は妖気のことである。悪い気が去って、清らかになったという意味である。
「沴」が「弥」となっている写本もあるが、ここでは延佳の考証に従った。)

 
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/3/30)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/3/30)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第134回)

(アクセス日:2017/3/30)

 
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