111(いちいちいち)

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古事記(ふることふみ) 48

[キーフレーズ]
気の清浄(せいじょう)

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(正字体と現代字体,歴史的仮名遣いと現代仮名遣いを併記)

●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
未移浹-辰

●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
未だ浹辰を移さずして。

●原文 2
未移浹辰
ミ イ セフ シン
[ミ イ ショウ シン]

●書き下し文 2
未(いま)だ浹辰(せふしん)を移(うつ)さずして、
[未(いま)だ浹辰(しょうしん)を移(うつ)さずして、]

●訳 1
12日間も経(た)たぬうちに、

●訳 2
短期間のうちに、

●解説
・浹辰
十二支が一巡(ひとめぐ)りする十二日間。

●言葉の意味
・未(読み)・・・
ミ,ビ
いま(だ),ひつじ,ま(だ)
・移(読み)・・・

うつ(す),うつ(る)
・浹(読み)・・・
セフ[ショウ]
あまね(し),うるほ(ふ)[うるお(う)],うるほ(す)[うるお(す)],とお(る),めぐ(る)
・浹(意味)・・・
①浹(あまね)し。広く行き渡る。全体に行き渡る。
②浹(うるお)う。浹(うるお)す。水が全体に行き渡る。
③浹(とお)る。貫通する。
④浹(めぐ)る。一巡(ひとめぐ)りする。一回(ひとまわ)りする。
・辰(読み)・・・
シン
たつ,とき,ひ

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●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
氣-沴自-清。

●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
氣沴自(おのづから)清まりぬ。

●原文 2
氣沴自淸
キ レイ ジ シャウ
[気沴自清
キ レイ ジ ショウ]

●書き下し文 2
氣沴(きれい)自(おのづか)ら淸(きよ)まりぬ。
[気沴(きれい)自(おのずか)ら清(きよ)まりぬ。]

●訳
悪い気は清められた。

●解説
・氣沴(気沴)・・・
悪い気。沴気(れいき)。

●言葉の意味
・氣(気)(読み)・・・
キ,ケ
いき
・沴(読み)・・・
レイ,ライ,テン,デン
もこ(なふ)[もこ(なう)],そこ(なふ)[そこ(なう)]
・自(読み)・・・
シ,ジ
みづか(ら)[みずか(ら)],おのづか(ら)[おのずか(ら)],よ(り)
・淸(清)(読み)・・・
セイ,シャウ[ショウ],シン
きよ(い),きよ(まる),きよ(める),さや(か),す(む)

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●解説(本居宣長『古事記伝』より)(上の原文と無関係な箇所は省略)
未移浹-辰。氣-沴自-清。
・未だ浹辰を移さずして。氣沴自(おのづから)清まりぬ。
是(コ)は仇速(スミヤカ)に亡(ホロ)びて、天ノ下治まりしを云るなり。
浹辰は、子(ネ)より亥(ヰ)まで一周(ヒトメグリ)の日數【十二日】にて、其(ソ)を移(ウツ)さずとは、ほどもなくすみやかなる意なり。
沴は妖氣なり。此ノ悪(ワロ)い氣去リて、清らかになれりとなり。
さて此ノ沴ノ字、諸ノ本並(トモ)に弥と作(カケ)り、今は延佳が考ヘによりて改めつ。
(意訳:
ここは、短期間にうちに敵が敗北し、天下が治まったことを述べている。
「浹辰」は子(ね)の日から亥(ゐ)の日までの一巡(ひとめぐ)りの日数(12日間)のことで、「浹辰を移さず」とは、「程無(ほどな)く速(すみ)やかに」の意味である。
「沴」は妖気のことである。悪い気が去って、清らかになったという意味である。
「沴」が「弥」となっている写本もあるが、ここでは延佳の考証に従った。)

 
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/3/30)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/3/30)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第134回)

(アクセス日:2017/3/30)

 
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