【キーフレーズ】
政(まつりごと)と徳
( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )
●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
道軼軒-后
●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
道軒后に軼(す)ぎ。
●原文 2
道軼軒后
ドウ イツ ケン コウ
[ 道軼軒后
ドウ イツ ケン コウ ]
●書き下し文 2
道は軒后に軼ぎ、
みち は けんこう に すぎ
[ 道は軒后に軼ぎ、
みち は けんこう に すぎ ]
●訳 1
天武天皇の行った政道は、黄帝に優(まさ)り、
●訳 2
その道は、黄帝を越え、
●解説
・軼(読み)・・・
イツ,(す)ぎる
・軼(意味)・・・
抜きんでる。優(すぐ)れる。優(まさ)る。
・軒后(けんこう)・・・
漢民族の始祖といわれる伝説上の皇帝。
天武天皇の時代より3000年以上前に、漢民族最初の統一国家を建設したといわれている。
姓は姫、名は軒轅(けんえん)。
軒后=軒皇。
●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
徳跨周-王
●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
徳周王に跨(こ)えたまふ。
●原文 2
德跨周王
トク コ シュウ オウ
[ 徳跨周王
トク コ シュウ オウ ]
●書き下し文 2
德は周王に跨えたまふ。
とく は しゅうおう に こえ たまふ
[ 徳は周王に跨えたもう。
とく は しゅうおう に こえ たもう ]
●訳
徳は周王を越えている。
●解説
・周王・・・
周の文王。
仁政を行い、儒家(じゅか)の模範とされた。
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』
(アクセス日:2017/5/23)
・古事記をそのまま読む
(アクセス日:2017/5/23)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第136回)
(アクセス日:2017/5/23)