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言の葉【ことのは】

連用修飾語とは (国語文法)

{ ポイント }
用言に連なる修飾語

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●連用修飾語とは・・・
用言に連(つら)なる修飾語。
(換言すると…) 用言を含む文節係る修飾語。
(換言すると…) 用言を修飾する文節。

●用言とは・・・
「動詞」「形容詞」「形容動詞」のこと。
単独で述語になることができる単語
自立語で、活用する。

●動詞とは・・・
物事の動作・作用・存在を表す単語。
主語が「どうする」という述語になる。
最後が「ウ」段の言葉で終わる。

●動詞を使った例文・・・
「彼は ゆっくりと 話した。」
「話した」は、述語であり、ウ段の言葉で終わる文節だから動詞である。
「ゆっくりと」は「話した」に係る。
換言すると、「ゆっくりと」は「話した」を修飾する。
よって、「ゆっくりと」は連用修飾語である。

●形容詞とは・・・
物事の性質・状態・様子を表す単語。
最後が「い」で終わる。

●形容詞を使った例文・・・
「家の 庭は 緑色で すがすがしい。」
「すがすがしい」は、物の様子を表す単語で、「い」で終わるから形容詞である。
「緑色で」は「すがすがしい」に係る。
換言すると、「緑色で」は「すがすがしい」を修飾する。
よって、「緑色で」は連用修飾語である。

●形容動詞とは・・・
物事の性質・状態・様子を表す単語。
最後が「~な」「~だ」で終わる。

●形容動詞を使った例文・・・
「常に トップで 走るなんて、 彼は とても 優秀だ。」
「優秀だ」は、人の性質を表す単語で、「だ」で終わるから形容動詞である。
「とても」は「優秀だ」に係る。
換言すると、「とても」は「優秀だ」を修飾する。
よって、「とても」は連用修飾語である。

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~「連」という漢字~

 
●「連」(読み)・・・
つら(なる)
レン

 
●「連」(意味)・・・
連(つら)なる。引き続く。

 
●「連」(漢字の成り立ち)・・・

① (「辶」(しんにょう)の成り立ち)
「止」「立ち止まる足」の形
「彳」:「十字路」の形

(意味)
「行く」

② (「車」の成り立ち)
「車」:「二つの車輪が付いた箱車(はこぐるま)」の形

① + ②
「二つの車輪が付いた箱車(はこぐるま)を引いて道を行くさま」

「箱車を引いて道を行くには、二つの車輪がしっかりと連なって(つながって)いなければならない。」

(「連」の意味)
連(つら)なる。引き続く。
二つの物が何らかの関係で繋(つな)がる。

 
●「連」(漢字のイメージ)
「二つの車輪が付いた箱車(はこぐるま)を人が引いて、行き来するイメージ」

「二つの物が何らかの関係で繋(つな)がりながら、物事が進むイメージ」

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≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・国語の文法 > 文法の基礎
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・語源事典
https://okjiten.jp/index.html
(アクセス日:2017/9/4)

 
≪関連記事≫
修飾語とは (国語文法)
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主語とは (国語文法)
文節とは(国語文法)
「係り受け」とは (国語文法)

 
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言の葉【ことのは】

修飾語とは (国語文法)

{ ポイント }
修飾 = 何かを加えて文節を飾(かざ)る

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●修飾語とは・・・

他の文節を修(かざ)る語。
他の文節に係る文節。
(換言すると…)他の文節を詳しく説明する文節。
(換言すると…)被修飾語を詳しく説明する文節。

( 他の文節 = 被修飾語
修(かざ)る = 飾(かざ)る = 詳しく説明する )

 
●被修飾語とは・・・

他の文節に修(かざ)られる語。
他の文節を受ける文節。
(換言すると…)他の文節によって、詳しく説明される文節。
(換言すると…)修飾語によって、詳しく説明される文節。

( 他の文節 = 被修飾語
修(かざ)られる = 飾(かざ)られる = 詳しく説明される
「被」:受身をあらわす助字。 )

 
●例文 1・・・

「今日、学校を 休んだ。」

「休んだ」が述語

「今日は 休んだ」で、
二つの文節が意味の上で結びついているから、
「今日」は「休んだ」に係る。
よって、
「今日」が修飾語。
「休んだ」が被修飾語。

「学校を 休んだ」で、
二つの文節が意味の上で結びついているから、
「学校を」は「休んだ」に係る。
よって、
「学校を」が修飾語。
「休んだ」が被修飾語。

 
●例文 2・・・

「彼は 海に 行きます。」

「行きます」が述語。
「彼は」が主語

「海に 行きます」で、
二つの文節が意味の上で結びついているから、
「海に」は「行きます」に係る。
よって、
「海に」が修飾語。
「行きます」が被修飾語。

「海に」という修飾語が、
「行きます」という被修飾語を詳しく説明している。)

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~「修」という漢字~

●修(読み)・・・
① おさ(める)
② かざ(る)
③ シュウ

●修(意味)・・・
① 修(おさ)める。形を整える。
② 修(かざ)る。飾(かざ)る。

 
●修(漢字の成り立ち)・・・

(一)
「亻」:「横から見た人」の形
「|」:水の省略形
「卜」:「ボクッという音を表す擬声語」
「又」:右手の形

「ひとの背に水を流して手で洗うさま」

「洗い清める」

(二)
「彡」:「豊かで艶(つや)やかな髪」の形

(一) + (二)

「洗い清めて、整えたり、飾ったりする」

(「修」の意味)
① 修(おさ)める。形を整える。
② 修(かざ)る。飾(かざ)る。

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~「飾」という漢字~

●飾(読み)・・・
かざ(る)
ショク

●飾(意味)・・・
飾(かざ)る。手を加えて美しくみせる。

 
●飾(漢字の成り立ち)・・・
「食」:「食器に食べ物を盛りそれにふたをした」形
「人」:「人」のかたち
「巾」:「頭に巻く布きれに紐(ひも)をつけ、帯に差し込む」形

「食べ物をきれいに盛るように
家の中を布で飾って美しくみせる」

(「飾」の意味)
飾(かざ)る。手を加えて美しくみせる。

 
≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・国語の文法 > 文法の基礎 > 文節の働き(2)修飾語
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・語源事典
https://okjiten.jp/index.html
(アクセス日:2017/9/4)

 
≪関連記事≫
述語とは (国語文法)
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言の葉【ことのは】

「述語」とは (国語文法)

{ ポイント }
「どうする」「どんなだ」

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●述語とは・・・
・文節の働きの一つ。
・「どうする」「どんなだ」にあたる文節。
・主語の動作や状態を表す。

●主語と述語の関係・・・
・係り受けの関係である。すなわち、
主語の文節は述語の文節に係り、
述語の文節は主語の文節を受ける。
・主語と述語の関係は、文を作る上で最も重要な部分である。
換言すると、
主語と述語の関係は、文の基礎構造である。

●述語の特徴・・・
文の最後にある。

●述語の特徴を生かした、主語の見つけ方・・・
1.文を文節に区切る。
2.述語を見つける。
(文の最後にある.)
3.その述語と意味の上でつながる(主語と述語の関係にある)
「誰が」「何が」にあたる文節を見つける。

●日本語と英語の比較・・・
日本語では、述語が文の最後にある。
英語では、述語が主語の直後にある。

●主語と述語の基本形・・・
「誰が どうする。」(動作を表す述語)
(例) 「私が投げる。」
「誰が どんなだ。」(状態を表す述語)
(例) 「彼女は綺麗だ。」
「誰が なんだ。」(状態を表す述語)
(例) 「彼は消防士だ。」
「誰が いる。」(状態を表す述語)
(例) 「妻が家にいる。」

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~「動作」と「状態」について~

●「動作」とは・・・
体を動かすこと。
何かをすること。

●文の中の「動作」を表す文節・・・
「どうする」にあたる文節が、
「動作」を表す文節。

●「動作」の特徴・・・
・「その動きをすぐに止めたりすぐ始めることが出来る」
・(少し具体的に言うと…)「その動きを3秒後に止めたり3秒後に始めることが出来る」

●「動作」と「状態」の比較・・・
「動作」は急激に変化できる。
「状態」は急激に変化しない。

●動物の動作を表す文節の例・・・
両腕を振れ。
(動作を表す文節は「振れ」)
目を閉じろ。
(動作を表す文節は「閉じろ」)

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●「状態」とは・・・
・(短く言うと…)人の、ある時点の有様(ありさま)。
・(詳細に言うと…)時間とともに変化する
人や物の
ある時点における
有様(ありさま)や性質。
・(換言すると…)移り変わる
人や物の
ある時点における
有様(ありさま)や性質。

●文の中の「状態」を表す文節・・・
「どんなだ」にあたる文節が、
「状態」を表す文節。

●「状態」の特徴・・・
・「急にその有様(ありさま)と正反対にならない。急にその有様にはならない。」
・(少し具体的に言うと…)「その有様から3秒後にその有様と正反対にはならない。」

●「状態」と「動作」の比較・・・
「状態」は急激に変化しない。
「動作」は急激に変化できる。

●動物の状態を表す文節の例・・・
彼は忙しい。
(状態を表す文節は「忙しい」)
顔色が悪い。
(状態を表す文節は「悪い」)

●物の状態を表す文節の例・・・
リンゴが美味しい。
(状態を表す文節は「美味しい」)

 
≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・国語の文法 > 文法の基礎 > 文節の働き(1)主語・述語
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/9/4)

 
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言の葉【ことのは】

時制 (種類) (英語文法)

●過去
過去形
過去進行形
過去完了形
過去完了進行形

●現在
現在形
現在進行形
現在完了形
現在完了進行形

●未来
未来形
未来進行形
未来完了形
未来完了進行形

 
≪参考文献等≫
・Evine (2007)『Mr. Evine の中学英文法を修了するドリル』アルク
・『ネイティブの英語感覚を身に付ける』

(アクセス日:2017/9/2)

 
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言の葉【ことのは】

形容動詞の活用(種類) (古典文法)

●形容動詞の活用の種類・・・
ナリ活用
タリ活用

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●形容動詞の構成・・・
語幹 + 活用語尾
(例)
あはれなり = あはれ + なり
堂々たり = 堂々 + たり

●ナリ活用・・・
「な」+ 動詞のラ行変格活用と同型 + 「に」(連用形)

「な」+「ら/り/り/る/れ/れ」+「に」(連用形)

「なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ」

●ナリ活用の形容動詞の特徴・・・
大和言葉(和語)が多い。
(例) おろかなり,あはれなり

●タリ活用・・・
「た」+ 動詞のラ行変格活用と同型 + 「と」(連用形)

「た」+「ら/り/り/る/れ/れ」+「と」(連用形)

「たら/たり・と/たり/たる/たれ/たれ」

●タリ活用の形容動詞の特徴・・・
漢語が多い。
(例) 漫々たり,堂々たり

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≪参考文献≫
・望月光 (2014)『古文教室 古典文法編』旺文社
・中原敬一 (1984)『1日1題・30日完成 古典文法』日栄社
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店

 
≪関連記事≫
活用とは (古典文法)

 
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言の葉【ことのは】

主語とは(国語文法)

{ ポイント }
「誰が」「何が」

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●主語とは・・・
・文節の働きの一つ。
・「誰が」「何が」にあたる文節。
・「誰が」「何が」という動作の主体をあらわす。
・文の主人公。

 
●主体とは・・・
動作をした本人のこと。

 
●主語と述語の関係・・・
・係り受けの関係である。すなわち、
主語の文節は述語の文節に係り、
述語の文節は主語の文節を受ける。
・主語と述語の関係は、文を作る上で最も重要な部分である。
換言すると、
主語と述語の関係は、文の基礎構造である。

 
●主語の見つけ方・・・
1.文を文節に区切る。
2.述語を見つける。
(文の最後にある.)
3.その述語と意味の上でつながる(主語と述語の関係にある)
「誰が」「何が」にあたる文節を見つける。

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≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/8/29)
・国語の文法 > 文法の基礎 > 文節の働き(1)主語・述語
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/8/29)

 
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言の葉【ことのは】

文の種類 (国語文法)

●文の種類・・・
単文
複文
重文

●単文とは・・・
一つ文の中に、主語・述語の関係が一組しかないもの。

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●複文とは・・・
一つの文の中に、
主語・述語の関係が二組以上あり、
意味の上でそれらが対等でないもの。

 
●複文の例・・・

「台風がひどいので、学校は休みだ。」

文節に区切る。
「台風が/ひどいので、/学校は/休みだ。」

「台風が」が主語、
「ひどいので」が述語、
「学校は」が主語、
「休みだ」が述語。

主語・述語の関係が二組以上あり、
意味の上でそれらが対等ではないから、
複文である。

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●重文とは・・・
一つの文の中に、
主語・述語の関係が二組以上あり、
意味の上でそれらが対等なもの。

 
●重文の例・・・

「今日は暑く、明日も暑い。」

文節に区切る。
「今日は/暑く、/明日も/暑い。」

「今日は」が主語、
「暑く」が述語、
「明日も」が主語、
「暑い」が述語。

主語・述語の関係が二組以上あり、
意味の上でそれらが対等だから、
重文である。

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≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/8/26)
・国語の文法
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/8/26)

 
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言の葉【ことのは】

「係り受け」とは (国語文法)

{ ポイント }
二つの文節が意味の上で結びついていること

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●「係り受け」とは・・・

一つの文の中で、二つの文節が意味の上で結びついていること。

前の文節は後の文節に「係る」という。
後の文節は前の文節を「受ける」という。

また、
前の文節を「係る文節」、
後の文節を「受ける文節」とも呼ぶ。

全ての文節が一つ以上の文節と「係り受け」の関係にある。

 
●例・・・

(問題)

次の文の、<切れる文節> と <係り受けの関係> になっている文節を答えよ。

「私は昨日、東京へ行った。」

(解説)

まず、文節に区切る。
「私は/昨日、/東京へ/行った。」

切れる文節は、「行った」。

続く文節は、「私は」「昨日」「東京へ」。

「私は – 行った」
「昨日 – 行った」
「東京へ – 行った」

三つとも、意味の上で結びついている、すなわち
係り受けの関係になっている。

(答)

「私は」「昨日」「東京へ」

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≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/8/25)
・国語の文法 > 文の組み立て > 文節の種類
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/8/25)
・学研キッズネット > 「係り受け」とは
https://kids.gakken.co.jp/jiten/
(アクセス日:2017/8/25)

 
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言の葉【ことのは】

「付属語」(国語文法)

{ ポイント }
・「自立語 + 付屬語」で一文節。
・付屬語は自立語にくっ屬(つ)きて(付屬して)一つの文節を作る。

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●付屬語とは…
・國文法での單語の分類(單語は自立語と付屬語に分類される)の一つ。
・その一單語だけでは言葉として「意が分からぬ」單語。

●「意が分からぬ」とは…
意味が通じない。
ある觀念を持つことができない。
頭の中で考へやイメージを抱(いだ)くことができない。
(觀念 = 頭の中に抱いてゐる考へやイメージ)

●付屬語の特徴 1…
・その一單語だけでは文節を作ることが出来ない。
・文節の一部で、直前語は必ず自立語なり。
(換言すれば、)文節の一部で、常に自立語のあとに付く。
・直前語の自立語と合はせて一つの文節を作る。

●付屬語の特徴 2…
日本語(やまとこと)にとりて大きな役割を持つ。
日本語は付屬語が付いて初めて文全體の意味が通じる言語なり。

●付屬語の種類(2種類)…
助詞
助動詞

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●例への文(たとへの あや)…

「私は動いてゐる。」

まず、文節に區切る。
「私は/動いて/ゐる。」

次に、單語に區切る。
「私/は/動い/て/ゐる。」

この中で、意味の分かる單語は、
「私」「動い」「ゐる」
これらが自立語なり。

「は」「て」は、
意味が分からなぬ故(ゆゑ)、
これらが付屬語なり。

 
●漢字の意味など…

・「付」(部首)…
亻(にんべん)
・「付」(読み)…

つ(く)
・「付」(意味)…
付く。くっつく。

・「屬」(部首)…
尸(しかばねかんむり)
・「屬」(読み)…
ゾク
つ(く)
・「屬」(意)…
属(つ)く。属(つ)き従ふ。

 
●「付屬語」といふ名前の由来…
付屬語は、自立語に付屬して(付(つ)きて,屬(つ)きて)一つの文節を作るゆゑ、「付屬語」と呼ばれる。

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≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/8/23)

 
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言葉とは (国語文法)
単語とは(国語文法)
文節とは(国語文法)
文とは(国語文法)

 
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言の葉【ことのは】

「自立語」 (国語文法)

{鍵となる文句ひ}
意の分かるる單つ語
【{かぎ と なる あや さかひ}
こころ の わか るる ひつこと】

{ キーフレーズ }
意味が分かる単語
【{キーフレーズ}
イミ が わかる タンゴ】

 
●「自立語」の大和言‥‥
意立ち語
【●「ジリツゴ」の やまとこと‥‥
こころ たち こと】

●「自立語」の大和言葉‥‥
意立ち語
【●「ジリツゴ」の やまとことば‥‥
こころ たち こと】

 
●「意立ち語」とは(何の類分け?)‥‥
・國文法に於ける單つ語の類分けの一つ
【●「こころ たち こと」とは(なに の たぐひ わけ?)‥‥
くにあやのり に おける ひつこと の たぐひ わけ の ひつ】

●「自立語」とは(何の分類?)‥‥
・国文法での単語の分類の一つ。
【●「ジリツゴ」とは(なん の ブンルイ?)‥‥
・コクブンポウ での タンゴ の ブンルイ の ひとつ。】

 
●「意立ち語」とは(如何なる單つ語?)‥‥
・其の一個の單つ語のみを以て言葉として「意の分かるる」單つ語
・(言ひ換ふれば)其の一つの單つ語のみを以て意を成す單つ語
(「分かるる」の「るる」:能ふ可きの動き助け詞「る」の體連なりの形)
【●「こころ たち こと」とは(いかなる ひつこと?)‥‥
・その ひつ の ひつこと のみ を もち て ことば と し て「こころ の わか るる」ひつこと
・(いひ かふれ ば)その ひつ の ひつこと のみ を もち て こころ を なす ひつこと
(「わか るる」の「るる」:あたふ べき の うごき たすけ こと「る」の な つらなり の かた」)】

●自立語とは(どんな単語?)‥‥
・その一単語だけで言葉として「意味が分かる」単語。
・(換言すると…)それ一単語だけで何らかの意味を成す単語。
(「分かるる」の「るる」:可能の助動詞「る」の連体形)
【●ジリツゴとは(どんな タンゴ?)‥‥
・その イチ タンゴ だけ で ことば と して「イミ が わかる」タンゴ。
・(カンゲンする と…)それ イチ タンゴ だけ で なんらか の イミ を なす タンゴ。
(「わか るる」の「るる」:カノウ の ジョドウシ「る」の レンタイケイ)】

 
●自立語とは(どんな単語?)2‥‥
◎ 助詞・助動詞(= 付属語(非自立語))以外の単語。

 
●「意分かる」とは‥‥
・意通ふ
・考ひ想ひを持つことを得
・頭の中にて考ひや想ひを抱くことを得
(考ひ想ひとは頭の中に抱ける考ひや想ひを云う)
【●「こころ わか る」とは‥‥
・こころ かよふ
・おもひ おもひ を もつ こと を う
・かしら の うち にて おもひ や おもひ を いだく こと を う
(おもひおもひ とは かしら の うち に いだけ る おもひ や おもひ を いふ)】

●「意味が分かる」とは‥‥
・意味が通じる。
・ある観念を持つことができる。
・頭の中で考えやイメージを抱くことができる。
(観念 = 頭の中に抱いている考えやイメージ)
【●「イミ が わかる」とは‥‥
・イミ が ツウじる。
・ある カンネン を もつ こと が できる。
・あたま の なか で かんがえ や イメージ を いだく こと が できる。
(カンネン = あたま の なか に いだいて いる かんがえ や イメージ)】

 
●意立ち語の目立ちたる徵‥‥
・其の一つの單つ語のみを以て文節を作ることを得
・一つの文節の中に一つの意立ち語が必ず含まる
【●こころ たち こと の めだち たる しるし‥‥
・ひの ひつ の ひつこと のみ を もち て あやふし を つくる こと を う
・ひつ の あやふし の うち に ひつ の こころ たち こと が かならず ふくま る】

●自立語の特徴‥‥
・その一単語だけで文節を作ることが出来る。
・一つの文節の中に、一つの自立語が必ず含まれる。
【●ジリツゴ の トクチョウ‥‥
・その イチ タンゴ だけ で ブンセツ を つくる こと が できる。
・ひとつ の ブンセツ の なか に、ひとつ の ジリツゴ が かならず ふくま れる。】

 
●意立ち語の種(九種)‥‥
・活き用ゐ有る意立ち語:
動き詞,形容詞,形容動き詞
(三つ纏めて意立ち活き用ゐ言と呼ぶ)
・活き用ゐ無き意立ち語:
名詞,名代はり詞,副へ詞,體連なり詞,接ぎ詞,感詞
(名詞,名代はり詞の2つ纏めて體言と呼ぶ)
【●こころ たち こと の くさ(こ くさ)‥‥
・いき もちゐ ある こころ たち こと:
うごき こと,かた さま こと,かた さま うごき こと
(みつ まとめ て こころ たち いき もちゐ こと と よぶ)
・いき もちゐ なき こころ たち こと:
な こと,な かはり こと,そへ こと,な つらなり こと,つぎ こと,こころ こと
(な こと,な かはり こと の ふつ まとめ て な こと と よぶ)】

●自立語の種類(9種類)‥‥
・活用のある自立語:
動詞,形容詞,形容動詞
(3つまとめて用言と呼ぶ)
・活用のない自立語:
名詞,代名詞,副詞,連体詞,接続詞,感動詞
(名詞,代名詞の2つまとめて体言と呼ぶ)
【●ジリツゴ の シュルイ(キュウ シュルイ)‥‥
・カツヨウ の ある ジリツゴ:
ドウシ,ケイヨウシ,ケイヨウドウシ
(みっつ まとめて ヨウゲン と よぶ)
・カツヨウ の ない ジリツゴ:
メイシ,ダイメイシ,フクシ,レンタイシ,セツゾクシ,カンドウシ
(メイシ,ダイメイシ の ふたつ まとめ て タイゲン と よぶ)】

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●例文 1…

「私は動いている。」

まず、文節に区切る。
「私は/動いて/いる。」

次に、単語に区切る。
「私/は/動い/て/いる。」

この中で、意味の分かる単語は、
「私」「動い」「いる」
これらが自立語である。

 
●例文 2…

「客が多い店です。」

単語で区切ると、
「客/が/多い/店/です。」

この中でその一単語だけで意味が分かる(頭の中でイメージを抱くことができる)単語は、
「客」「多い」「店」
よって、これらは自立語。

その一単語だけでは意味が分からない(頭の中でイメージを抱くことができない)単語は、
「が」「です」
よって、これらは付属語。

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●漢字の意味…

・「自」(部首)…
自(みずから)
・「自」(読み)…

みずか(ら)
おのずか(ら)
・「自」(意味)…
自(みずか)ら。自分から。
自(おのずか)ら。ひとりでに。自然に。

・「立」(部首)…
立(たつ)
・「立」(読み)…
リツ
た(つ)
・「立」(意味)…
立つ。真っ直ぐに立つ。安定して立つ。

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●「自立語」という名前の由来…
自立語は、他の単語の助けを借りて、一つの文節を作る場合もあるが、
他の単語の助けを借りずに、その一単語(自立語)だけで一つの文節を作ることも出来る。
つまり、文節の中に「自分一人で立つことが出来る」という意味から、「自立語」と呼ばれる。

 
≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/8/23)

 
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