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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

現代諸学と仏法 9

{ キーワード }
反省

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●本文の大意

反省するには、具体策を提案した教理教法が必要である。

化法(反省行為など、悟るための基礎となる教え)に対する化儀(悟るための具体策を説いた教え)が、持戒、坐禅、読誦である。

これらの行為のバックボーンにあるのが反省行為である。

口では「反省」と簡単に言えるが、実際には「反省する」という事は実に難しい事である。

誰でも、自分のした事はそんなに悪くはない、と思っている。

自己弁護の心理がすぐ働く。

世間に向かっては、合理化の口実を付けて誤魔化したくなり、自分に対しては慰めの理屈を色々と立て、結局、反省はお座成りで終る。

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●解説

・教理(きょうり)・・・
真(まこと)の理(ことわり)を教えている諸々の書物。

・教法(きょうほう)・・・
真(まこと)の法(のり)を教えている諸々の書物。

・化法(けほう)・・・
仏が衆生(しゅじょう)を教え導くために説いた、悟りの定義、意義、基本などを説いた教え。

・化義(けぎ)・・・
仏が衆生(しゅじょう)を教え導くために説いた、悟るための具体策を説いた教え。

・八教(はっきょう)・・・
化義(けぎ)の四教と、化法(けほう)の四教。

・持戒(じかい)・・・
仏の定めた戒(いまし)めを守ること。

・座禅(ざぜん)・・・
心を一つの物事に集中して、散り散りに乱れる心を安らかにさせること。

・読誦(どくじゅ)・・・
仏の教え( 経典(きょうてん)や偈文(げもん) )を声に出して読むこと。

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{ まとめ }
持戒、坐禅、読誦という行いのバックボーンに、「反省」という行いがなければならない。

 
《参考文献等》
・石田次男, 本橋雅史(1986)『現代諸学と仏法』日経企画出版局
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/6/5)

 
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physics【fíziks】

波動 3

子供に教えるための自分用に作成しました
\(^-^)
図などは関連する参考書をご覧ください
(^○^)/

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●波長
波長(λ- ラムダ -)
= 波の長さ
= 山の端(はし)から谷の端(はし)までの最短距離

一回の振動で、波は波長λ(ラムダ)だけ進む。

 
●一回の振動で進む媒質の距離

一回の振動で進む媒質の距離
= 媒質の点が、上方向に一往復、下方向に一往復した距離
= 山と谷を辿った距離

 
●波長と呼ばれる距離 ≠ 一回の振動で進む媒質の距離

上記の説明から、
一回の振動で進む媒質の距離は、
波長と呼ばれる距離とは別のもの。

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●周期
周期(T)
= 一回の振動に要する時間
= 一回振動するのに何秒かかるか

単位は(s)秒 
秒 / 振動一回
[ 周期 = 一周(めぐ)り(一振動)するのに要する期間(時間)]

 
●振動数
振動数(f)
= 一秒間に振動する回数

単位は(Hz)ヘルツ
ヘルツ / 一秒

 
●周期と振動数


1 / f
= 一回の振動 / 一秒間に振動する回数

 
【ポイント】
① 媒質の点は上下に振動
(媒質の点は上下振動しかしない)
② 一回の振動で波が一個できる
③ 一回の振動で進む媒質の距離と、波長と呼ばれる距離は違う。

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≪参考文献≫
・鯉沼拓 (2012)『宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動)』学研教育出版

 
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文花【あやはな】(文学)

雲祖書(くもつおやふみ)1

雲祖書(くもつおやふみ)とは、私の先祖(さきつおや)より伝わる古書(いにしへのふみ)です。
少しずつ投稿していく予定です。

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●時

あまにときなし。
こしかた、いま、ゆくすゑ、みなことごとく、いまなり。
ゆくすゑにおこらむこと、みな、いまあらはる。

【天(あま)に時(とき)無(な)し。
来(こ)し方(かた)、今(いま)、行(ゆ)く末(すゑ)、皆(みな)悉(ことごと)く、今(いま)なり。
行(ゆ)く末(すゑ)に起(お)こらむこと、皆(みな)、今(いま)現(あらは)る。】

[訳] あの世には時が流れていない。
過ぎ去った時、今、これから来る時、すべてが今である。
未来に起こることは、すべて、今現れる。

【[訳] あの世(よ)には時(とき)が流(なが)れていない。
過(す)ぎ去(さ)った時(とき)、今(いま)、これから来(きた)る時(とき)、すべてが今(いま)である。
未来(みらい)に起(お)こることは、すべて、今(いま)現(あらわ)れる。】

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●山

やまのかみほどおそろしきものはなし。

【山(やま)の神(かみ)ほど恐(おそ)ろしきものはなし。】

[訳] 山の神ほど恐ろしいものはない。

【[訳] 山(やま)の神(かみ)ほど恐(おそ)ろしいものはない。】

 
●海

うみはことなるうみとかよへり。

【海(うみ)は異(こと)なる海(うみ)と通(かよ)へり。】

[訳] 海は異なる世の海と繋がっている。

【[訳] 海(うみ)は異(こと)なる世(よ)の海(うみ)と繋(つな)がっている。】

 
●時

こよみのうまれしより、たみのこころはつかにやすまれり。

【暦(こよみ)の生(う)まれしより、民(たみ)の心(こころ)僅(はつ)かに安(やす)まれり。】

[訳] 暦ができてから、民の心は僅かばかり安らかになった。

【[訳] 暦(こよみ)ができてから、民(たみ)の心(こころ)は僅(わず)かばかり安(やす)らかになった。】

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≪参考文献≫
・『雲祖書(くもつおやふみ)』
・吉野信子 (2015)『カタカムナ 言霊の超法則』徳間書店
・前田富祺 (監修) (2005)『日本語源大辞典』小学館
・やまとことばのみちのく

(アクセス日:2017/6/4)

 
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孫子韓非子君主論戰爭論ショーペンハウアーセネカ兵法

孫子(そんし)20

{ キーワード }
化(ば)かす

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( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )

●原文
近而示之遠
【キン ジ ジ シ エン】
●原文(現代字体・現代仮名遣い)
近而示之遠
【キン ジ ジ シ エン】

●書き下し文
近くとも之に遠きを示し、
【近(ちか)くとも之(これ)に遠(とほ)きを示(しめ)し、】
●書き下し文(現代字体・現代仮名遣い)
【近くとも之に遠きを示し、
近(ちか)くとも之(これ)に遠(とお)きを示(しめ)し、】

●訳
近くに居ても、遠くに居るように見せかけ、
【近(ちか)くに居(い)ても、遠(とお)くに居(い)るように見(み)せかけ、】

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●古言「ちく」(動詞)に当てる漢字
近く,交く
【●古言(ふること)「ちく」(動詞(どうし) )に当(あ)てる漢字(かんじ)
近(ち)く,交(ち)く】

●古言「ちく」(動詞)の意
① 合う(自動詞)。
② 合わす(他動詞)。
【●古言(ふること)「ちく」(動詞(どうし) )の意(こころ)
① 合(あ)う(自動詞(じどうし) )。
② 合(あ)わす(他動詞(たどうし) )。】

●今言「合う」(自動詞)の意
二つ以上のものが近寄って一つに集まる。
二つ以上のものが近寄り混じって一つになる。
〈 自動詞とは、その詞に含まれる意の動きを、自らの力で行う時に使う動詞。 〉
【●今言(いまこと)「合(あ)う」(自動詞(じどうし) )の意(こころ)
二(ふた)つ以上(いじょう)のものが近寄(ちかよ)って一(ひと)つに集(あつ)まる。
二(ふた)つ以上(いじょう)のものが近寄(ちかよ)り混(ま)じって一(ひと)つになる。
〈 自動詞(じどうし)とは、その詞(ことば)に含(ふく)まれる意(こころ)の動(うご)きを、自(みずか)らの力(ちから)で行(おこな)う時(とき)に使(つか)う動詞(どうし)。 〉】

●今言「合わす」(他動詞)の意
二つ以上のものを近付けて一つに集める。
二つ以上のものを近付けて、混ぜて一つにする。
〈 他動詞とは、その詞に含まれる意の動きを、他の誰かの力によって行われる時に使う動詞 〉
【●今言(いまこと)「合(あ)わす」(他動詞(たどうし) )の意(こころ)
二(ふた)つ以上(いじょう)のものを近付(ちかづ)けて一(ひと)つに集(あつ)める。
二(ふた)つ以上(いじょう)のものを近付(ちかづ)けて、混(ま)ぜて一(ひと)つにする。
〈 他動詞(たどうし)とは、その詞(ことば)に含(ふく)まれる意(こころ)の動(うご)きを、他(ほか)の誰(だれ)かの力(ちから)によって行(おこな)われる時(とき)に使(つか)う動詞 〉】

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●古言「ちかし」の源
「ちか(近)」+「し(形容詞の語尾)」
「ち(近)く」(動詞)が名詞に化わり、「ちか」となった。
〈 形容詞とは、物事に触れて心が動くその思いを、その思いに近い意が含まれる動詞に「し」をつけたもの。
(まず、動詞があり、その後に形容詞、名詞などができた。) 〉
【●古言(ふること)「ちかし」の源(みなもと)・・・
「ちか(近)」+「し(形容詞(けいようし)の語尾(ごび) )」
「ち(近)く」(動詞(どうし) )が名詞(めいし)に化(か)わり、「ちか」となった。
〈 形容詞(けいようし)とは物事(ものこと)に触(ふ)れて心(こころ)が動(うご)くその思(おも)いを、その思(おも)いに近(ちか)い意(こころ)が含(ふく)まれる動詞(どうし)に「し」をつけたもの。
(まず、動詞(どうし)があり、その後(あと)に形容詞(けいようし)、名詞(めいし)などができた。) 〉】

●「ち」の音霊
合い縮まる。
二つ以上のものが近寄り、混じって一つになり、縮まる。
【●「ち」の音霊(おとたま)・・・
合(あ)い縮(ちぢ)まる。
二(ふた)つ以上(いじょう)のものが近寄(ちかよ)り、混(ま)じって一(ひと)つになり、縮(ちぢ)まる。】

●「ち」の数霊(かずたま)
27

 
≪参考文献≫
・金谷治 (2000)『新訂 孫子』岩波文庫
・吉野信子 (2015)『カタカムナ 言霊の超法則』徳間書店
・前田富祺 (監修) (2005)『日本語源大辞典』小学館
・やまとことばのみちのく

(アクセス日:2017/6/2)

 
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physics【fíziks】

波動 2

子供に教えるための自分用に作成したので、図などは関連する参考書をご覧ください
(^○^)/

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【キーフレーズ】
一回の振動で波が一個

 
●波が右に移動

「波が右に移動している」

ということは、

「波に速さがある」ということを意味する。

「波が右の方に進む」ということは、
「波が速さを持っている」ことを意味する。

 
●波動
波動という現象は、振動が次々と隣りに伝わっていく現象。

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●正弦波
正弦曲線の形を表した波。
sinθをグラフに表した形。
「sin」は日本語で「正弦」。

紐(ひも)の端(はし)を一回振動(上方向に一往復、下方向に一往復)させると波が1個できる。
[ 波1個 = 山1個 + 谷1個 ]

この波の形がsinθのグラフと同じ形をしているので、
「sin波(さいんは)」または
「正弦波(せいげんは)」という。

 
≪参考文献≫
・鯉沼拓 (2012)『宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動)』学研教育出版

 
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言の葉【ことのは】

自動詞と他動詞(古典文法)

【ポイント】
「〇〇が××を△△する」

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●自動詞と他動詞の見分け方

「〇〇が××を△△する」という言い方にして、意味が通らないのが自動詞。
「〇〇が××を△△する」という言い方にして、意味が通るのが他動詞。

 
●自動詞の例

・「あふ(合ふ)」(自動詞)を使った例・・・
この夢うつつにあふ。
( この夢(ゆめ)現(うつつ)に合(あ)ふ。)
[訳] この夢が現実と一致する。

この場合、「夢が現実を一致する」という言い方では、意味が通らない。
つまり、「〇〇が××を△△する」という言い方では、意味が通らないので、「あふ(合ふ)」は自動詞。

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●他動詞の例

・「あふ(和ふ)」(他動詞)を使った例・・・
其を鮨にあふ。
( 其(そ)を鮨(すし)に和(あ)ふ。)
[訳] それを鮨(すし)に和(あ)える。

この場合、「私がそれを(鮨に)和える」という言い方で、意味が通る。
つまり、「〇〇が××を△△する」という言い方で、意味が通るので、「あふ(和ふ)」は他動詞。

 
●自動詞と他動詞

主語を「自」、目的語を「他」とすると、
「自」のみに関わる動詞が、「自動詞」。
「自」と「他」に関わる動詞が、「他動詞」。

 
≪参考文献≫
・中原敬一 (1984)『1日1題・30日完成 古典文法』日栄社
・大野晋 (1987)『文法と語彙』岩波書店
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店

 
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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

現代諸学と仏法 8

【キーワード】
反省

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●本文の大意

仏教の「反省」といふは、世に言ふ「反省」にはあらず。

天台は此(こ)の「反省→自覚」の道筋を「反照観察」といふ。

『止観』大意章の「心の起こす所の善悪の諸念(九界の諸念)に従ひて、無住著の智を以って反照し観察すべし」といふが之(これ)なり。

此(こ)の<反照観>を反省行といふ。

 
●解説

・九界(くかい)・・・
十界(じっかい)のうち、仏界をおきたる九つの境(さかひ)。
六(む)つの、迷ひの境(さかひ)。
三(み)つの、悟りへと向かへる途途(みちみち)の境(さかひ)。
九界(迷ひの境・悟りへ向かへる途途(みちみち)の境)及び悟りの境(さかひ)たる仏界を合はせ、十界(じっかい)といふ。

・住著(じゅうちゃく)・・・
一(ひと)つ所(ところ)に留(と)め居(を)るさま。

・無住著(むじゅうちゃく)・・・
心を一つ境(さかひ)に留(と)めず、悟りへと向かひ続くるさま。

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●本文の大意(訳)

仏教で言う「反省」は、世に言う「反省」ではない。

天台では、この「反省→自覚」の道筋を「反照観察」と言う。

『止観』大意章の「心の起こす所の善悪の諸念(九界の諸念)に従って、無住著の智を以って反照し観察すべし」と言うがこれにあたる。

この<反照観>を反省行と言う。

 
●解説(訳)

・九界(くかい)・・・
十界(じっかい)のうち、仏界を除いた九つの境(さかい)。
六(む)っつの、迷いの境(さかい)。
三(み)っつの、悟りへと向かっている途すがら(みちすがら)の境(さかい)。
九界(迷いの境・悟りへ向かっている途すがら(みちすがら)の境)及び、悟りの境である仏界を合わせて十界(じっかい)という。

・住著(じゅうちゃく)・・・
一(ひと)つ所(ところ)に留(とど)まり続けること。

・無住著(むじゅうちゃく)・・・
心を一つ境(さかい)に留(とど)めず、悟りへと向かい続けること。

・反省 = 反照観察 = 「反省→自覚」の道筋

 
●言葉の意味
・「おく」・・・
除く。
・「居(を)る」・・・
~し続ける

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《参考文献等》
・石田次男, 本橋雅史(1986)『現代諸学と仏法』日経企画出版局
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/6/2)

 
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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

無量義経(むりょうぎきょう)22

【キーワード】
滴(しずく)

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( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )

無量義經德行品第一
むりょうぎきょう とくぎょうほん だいいち
[ 無量義経徳行品第一 ]

●原文
微渧先墮
み たい せん だ
[ 微渧先堕
み たい せん だ ]

●書き下し文
微渧、先ず墮ちて、
みたい まず おちて
[ 微渧、先ず堕ちて、
みたい まず おちて ]

●訳
乾いた土の上に、水の滴(しずく)が落ちると、

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・微(部首)・・・

ぎょうにんべん(行人偏)

・微(読み)・・・
ビ,ミ
かす(か),ひそ(か)

・微(意味)・・・
① 微(かす)か。ぼぉっとしてはっきり見えない。
② 微(かす)か。小さい。細かい。
例:微細
③ 微(かす)か。ほのか。
例:微風
④ 微(ひそ)か。目立たない。隠れる。
例:微行(意味:目立たぬように歩くこと。)
⑤ わずか。
例:微力(意味:わずかの力)

・微(漢字の成り立ち)・・・
「彳」は、「十字路の左半分」の象形(意味:行(い)く,行(ゆ)く)。
「微」の真ん中の部分は、「草木(くさき)がわずかに芽を出した」象形と「草木(くさき)の根」の象形(意味:①物事の始まり,②わずか)。
「攵」(「攴」)は、「右手に杖(つえ)を持つ」象形(意味:右手に持った杖で物を叩(たた)く )。


・芽が出たばかりで小さい。→
→ ① 微(かす)か。ぼぉっとしてはっきり見えない。
・芽が出たばかりで小さい。→
→ ② 微(かす)か。小さい。細かい。
・芽が出たばかりで小さい。→
→ ③ 微(かす)か。ほのか。
・微(ひそ)かに道を歩く。人目につかずに歩く。→
→ ④ 微(ひそ)か。目立たない。隠れる。
・右手に持った杖で僅(わず)かの力で叩(たた)く。→
→ ⑤ わずか。

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≪参考文献≫
・三木随法 (2002)『真訓対照 法華三部経』東方出版
・白川静 (2003)『常用字解』平凡社

 
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文花【あやはな】(文学)

源氏物語 若菜(わかな)18

【キーセンテンス】
寺を造り終えた。

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●原文
西山なる御寺 造り果てて
(にしやま なる みてら つくりはてて)

●訳
西山にある御寺(みてら)を造り終え、

●言葉の意味
・「なる」・・・
「~にある」
存在の助動詞「なり」の連体形

●「西山なる御寺」
仁和寺(にんなじ)。

●ふること(古言)「なり」(名詞)のこころ(意)・・・
なりいづること。
生(な)り出(い)づること。
生(う)まれ出(で)ること。

●ふること(古言)「なり」のみなもと(源)・・・
「なる」が名詞に化(か)わった。

●ふること(古言)「なる」(動詞)のこころ(意)・・・
なりいづ。
生(な)り出(い)づ。生(な)る。成(な)る。
生(う)まれ出(で)る。

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●「な」の音霊(おとたま)・・・
核(さね)。中心(なかうら)。

●核(さね)・・・
形有るものと形無き霊(たましい)を合わせ統(す)べている核(さね)というものがある。
その核(さね)は「な」という音でもある。

●「な」の数霊(かずたま)・・・
14。

●大和言葉(やまとことば)の源(みなもと)は、二つの音から成る動詞群。

 
≪参考文献≫
・山岸徳平(校注)(2010)『源氏物語』岩波書店
・吉野信子 (2015)『カタカムナ 言霊の超法則』徳間書店
・前田富祺 (監修) (2005)『日本語源大辞典』小学館
・やまとことばのみちのく

(アクセス日:2017/5/31)

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≪今日の言葉≫
「物事に名前が付けられると、それに対する不安感が減る」

 
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歷し史【へしふみ】(歴史)

開化天皇

( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )

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●代
9代

●幼名(おさなな)

●諱(いみな)

●和風諡号(わふうしごう)(日本書紀)
稚日本根子彦大日日天皇
わか やまと ね こ ひこ おほ ひ ひ の すめらみこと
[ 稚日本根子彦大日日天皇
わか やまと ね こ ひこ おお ひ ひ の すめらみこと ]

●漢風諡号(かんふうしごう)
開化天皇
かいか てんのう
[ 開化天皇
かいか てんのう ]

●父
孝元天皇
こうげん てんのう
[ 孝元天皇
こうげん てんのう ]

●母
欝色謎命
うつ しこ め の みこと
[ 欝色謎命
うつ しこ め の みこと ]

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●同母兄弟
大彦命
おほ ひこ の みこと
[ 大彦命
おお ひこ の みこと ]

●同母兄弟
少彦男心命
すくな ひこ を こころ の みこと
[ 少彦男心命
すくな ひこ お こころ の みこと ]

●同母兄弟
倭迹迹姫命
やまと と と ひめ の みこと
[ 倭迹迹姫命
やまと と と ひめ の みこと ]

倭迹迹日百襲姫命
やまと と と ひ もも そ ひめ の みこと
[ 倭迹迹日百襲姫命
やまと と と ひ もも そ ひめ の みこと ]

●異母兄弟
彦太忍信命
ひこ ふつ おしの まこと の みこと
[ 彦太忍信命
ひこ ふつ おしの まこと の みこと ]

●異母兄弟
武埴安彦命
たけ はに やす ひこ の みこと
[ 武埴安彦命
たけ はに やす ひこ の みこと ]

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大彦命(おほひこのみこと)は、崇神天皇の時代に北陸に派遣された。四道将軍(しどうしょうぐん)の一人。
稲荷山古墳出土鉄剣の銘文に「オホヒコ」とあるが、これが大彦命である。

 
彦太忍信命(ひこ ふつ おしの まこと の みこと)の孫が武内宿禰(たけのうち の すくね)。
つまり、武内宿禰(たけのうち の すくね)は孝元天皇の曾孫(ひまご)(孫の子供)。

古事記より、
彦太忍信命(ひこ ふつ おしの まこと の みこと)

布都御魂大神(ふ つ の み たま の おほ かみ)

布都御魂大神(ふ つ の み たま の おほ かみ)は、石上神宮(いそのかみじんぐう)(奈良県天理市)の御祭神。

 
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・竹内睦泰 (2016)『古事記の宇宙』青林堂
・井沢元彦 (1997)『逆説の日本史〈1〉古代黎明編』小学館

 
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