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文花【あやはな】(文学)

時により 源実朝

[キーフレーズ]
祈願

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●原文
時により 過ぐれば民の 嘆きなり
八大竜王 雨やめたまえ 

ときにより すぐればたみの なげきなり
はちだいりゅうおう あめやめたまえ

金槐和歌集(きんかいわかしゅう)  
源實朝(みなもと の さねとも)

●意訳
日頃、八大竜王様から頂いている雨も、今回の洪水に際しては、多すぎて民衆が嘆いております。
八代竜王様、どうか雨を止めてください。お助けください。

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1211年の洪水に際して、祈りを込めて詠んだ歌。
為政者として心の底から出た歌。
神奈川県伊勢原市にある大山阿夫利(あぶり)神社にて祈念した。(斉藤茂吉「金槐集私鈔」

・八大竜王・・・
八体の龍神で雨を司る。

・源実朝・・・
1192~1219。
12歳で鎌倉幕府の三代将軍となった。
鶴岡八幡宮で甥の公暁に暗殺された。

 
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《今日の言葉》
「まだ名前が付けらていないものが目の前にある。
名前があって初めてものが見えるようになる。
独創的人間とは、命名者である。」
ニーチェ

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