[キーフレーズ]
大海人皇子(おおあまのみこ)の進軍
●原文 1
淩渡山川
リョウ ト サン セン
●原文 2(本居宣長『古事記伝』より)
淩-渡山-川
●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
山川を淩渡り
●書き下し文 2
山川(さんせん)を淩渡(りょうと)し
●訳 1
山を越え川を渡り、
●訳 2
山や川をおし渡り、
●解説 1(本居宣長『古事記伝』より)(上の原文と無関係な箇所は省略)
淩は歴也と註せり。
【汎海淩山(海に汎山を淩)など云り。
延佳本に凌と作(カケ)るは誤なり。】
(意訳:
「淩」は「歴也」(「経る」の意)との註がある。
【汎海淩山 <海に汎(う)かび、山を淩(りょう)す>などと言う。
延佳本の「凌」は誤りである。】)
●言葉の意味
・淩(正規の読み)・・・
リョウ
の(る)
・渡(正規の読み)・・・
ト
わた(す),わた(る)
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』
(アクセス日:2017/3/6)
・古事記をそのまま読む
(アクセス日:2017/3/6)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第133回)
(アクセス日:2017/3/6)
《今日の言葉》
次の二つは軽視してはならない。
第一は、寛容と忍耐で接しても、人間の敵意は溶解しない。
第二は、金銭などの援助を与えても、敵対関係は好転しない。
(マキャヴェリ)