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古事記(ふることふみ) 37

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天武天皇

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●原文 1
洊雷應期

●原文 2(本居宣長『古事記伝』より)
洊-雷應期。

●書き下し文 1
洊雷せむらい おうず。

●書き下し文 2(本居宣長『古事記伝』より)
洊雷期に應ず。

●意訳 1
大海人皇子おおあまのみこは天子(天皇)となる時期を迎えられた。
(本居宣長の説では、易において「洊雷」は「太子」(天皇となるべき皇太子)を意味する。)

●意訳 2
易経でいう、「洊雷震」(しきりに雷震す))の時期を迎えた。
(「洊雷震」は、易において「国のために立ち上がる時」「神仏のご加護を得て、権威を発揮する時」を暗示する。)

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●解説 1
・「濳龍體元―洊雷應期」「聞夢歌而想纂業―投夜水而知承基」で、対句に成る。

●言葉の意味
・「洊」(正規の読み)・・・
セン、 ゼン、 ソン、 ゾン
いた(る)
しき(り)
・「洊」(正規の意味)・・・
1 いたる、水いたる(水が自然に流れてくる)。
2 しきりに、ひきつづき。
・「洊」(熟語)・・・
【洊畳】せんじよう しきりに。
【洊迫】せんぱく しきりに迫る。
【洊保】せんぽ 特別に任用する。

●解説 2(本居宣長『古事記伝』より)(上の原文と無関係な箇所は省略)
潜-龍體元。洊-雷應期。
・潜龍(せんりゅう)元を體(てい)し。洊雷期に應ず。
こはいまだ儲君にて坐ましゝほどを申せる賛(ホメ)詞なり。
潜龍も洊雷も易の言にて、太子のことに申せり。【洊雷は、易に洊雷-震(洊(シキリ)ニ雷震ス)とありて、震爲長子(震ハ長子ト爲(なり))といへるより出たり。洊ノ字、游と作(カケ)るは誤也。】
(意訳:これは、天武天皇がまだ皇太子でいらっしゃった時期の事を述べている文で、賛詞さんしである。
「潜龍」も「洊雷」も易で、皇太子を指す。
【「洊雷」は、易に洊雷震(しきりに雷震す))とあって、震爲長子(震ハ長子トり)との記載がある。
「洊」を「游」とする写本は写し間違いである。】
+
儲君もうけのきみ・・・
東宮とうぐう。皇太子。

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《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/1/13)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/1/13)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第131回)

(アクセス日:2017/1/13)

 
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