●方便とは…
真実に導くための手段。
(つまり、目的は「真実への導き」で、
そのための手段が「方便の使用」。)
≪参考文献等≫
・三木随法 (2002)『真訓対照 法華三部経』東方出版
・『さいこうの法華経講座 はじめに、時空を超えて!』(YouTube動画)
●十界(じっかい)・・・
九界(迷いの世界・悟りへ向かっている途上の世界)と
悟りの世界である「仏界」を合わせて
十界(じっかい)という。
●九界(くかい)・・・
十界のうち、仏界以外の九つの世界(拡がり)。
「地獄界」「餓鬼界」「畜生界」「修羅界」「人間界」「天上界」が迷いの世界。
「声聞界」「縁覚界」「菩薩界」が悟りへ向かっている途上の世界。
●九界即仏界(くかい そく ぶっかい)・・・
九界すべての中に、仏界が具(そな)わっていること。
《参考文献等》
・石田次男, 本橋雅史(1986)『現代諸学と仏法』日経企画出版局
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
{ キーフレーズ }
一つの統合体としての宇宙
●「悟り」とは・・・
宇宙サイズのゲシュタルトを観れたのが、釈尊。
宇宙を一つの統合体として、
何らかの意味を持つ
一つの統合体として分かった瞬間が、釈尊の悟り。
●「宇宙が一つの統合体として分かる」とは・・・
全ての部分が平等に重要と感じること。
●釈尊の思い・・・
この悟りをどうやって人に伝えようかと思った。
そして、鹿野園(ろくやおん)で、自分の国の言葉(パーリ語)で悟りについて語った。
その語った内容が、「縁起(えんぎ)」(北伝仏教における「空(くう)」)に関する話。
≪参考文献等≫
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
・苫米地英人 (2010)『お釈迦さまの脳科学』小学館
・『釈迦の悟った内容 – 苫米地英人』(YouTube動画)
{ キーフレーズ }
脳を使う
●悟りの手順・・・
徹底的にに頭を使う。
それをガチャーンと越えて、
宇宙のゲシュタルトを観る。
言語を突き詰めて、非言語に至る。
●頭を使う・・・
神が創った人(ひと)。
神が創った人の脳。
脳を徹底的に使って、考えて考えて、
論理を積み重ねる。
頭を使うことは快感だ。
快感と感じないのは、
「頭を使うことは努力を要する」という考えを刷り込ませた
過去のドリームキラーのせい。
≪参考文献等≫
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
・『モーゼが偶像崇拝を禁止した理由 by 中杉弘』(YouTube動画)
・『釈迦の悟った内容 – 苫米地英人』(YouTube動画)
{ ポイント }
「矛盾」という概念と
「空」という概念で
閉じる。
西洋哲学では、
一番下は「矛盾」で閉じていて、
一番上は開いていると考える。
西洋哲学と東洋哲学を統合して、
一番下は「矛盾」で閉じていて、
一番上は「空(くう)」で閉じている、
そういう巨大な空間が宇宙である、
というのが苫米地英人(とまべち ひでと)氏の定義。
これが分かると、
言葉で表現できる最大限の悟りを得られたことになるが、
釈尊の悟りは非言語の領域にある。
体感でしかわからない。
ちゃんと瞑想して、悟りへの体感修行をしないと分からない。
つまり、釈尊の悟った内容は
空(くう)の思想でもなければ
縁起(えんぎ)の思想でもないということ。
言葉で表現できる範囲内での悟りを得て、
あとは瞑想をして真の悟りを得れば、
名刺に「仏陀(ぶっだ)」(悟った人)と書ける。
今はとりあえず、菩薩(ぼさつ)。
≪参考文献等≫
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
・苫米地英人 (2010)『お釈迦さまの脳科学』小学館
・『釈迦の悟った内容 – 苫米地英人』(YouTube動画)
{ ポイント }
自分という関数は、
特別な関数。
自分というのは、
宇宙の中からたった一人の自分を選び出す関数である。
「犬」という概念は、
全宇宙の中で、過去現在未来にいる
全ての犬を選び出す関数。
無限に近い犬を選び出す関数が
「犬」。
「人間」という概念は、
全宇宙の中で、過去現在未来にいる
全ての人間を選び出す関数。
無限に近い人間を選び出す関数が
「人間」。
その中で、
「自分」という関数だけは、
時間と空間すべてを超えて、
今の「自分」だけを選び出す関数。
「自分」とは、そういう特別な関数。
≪参考文献等≫
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
・苫米地英人 (2010)『お釈迦さまの脳科学』小学館
・『釈迦の悟った内容 – 苫米地英人』(YouTube動画)
{ キーワード }
自分・物事・関連づけ
●「自分」の定義・・・
「父は~」、
「母は~」、
「住所は~」...
自分のとって重要と思うものから挙げていき、
どんどん細かく挙げていく。
そうして、宇宙全体にまでなる。
「自分」 =「宇宙全体」となる。
●「自分が有る」の定義・・・
「自分にとって重要と感じる物事を、
重要な順番に選んで
並べることができる自分が有る」
「自分と物事を
関連づけることができる」
悟りとは、
自分とどんな物事とも
関連づけることが出来ない状態。
何物とも関係が結ばれていない状態。
だから、選べない。
どれが重要か分からない。
そんな人はいないが
(釈尊はそうだったかもしれないが)、
定義上は、そうなる。
悟っている人は、
アフリカの子供より
日本の子供が大切だと思わない。
釈尊になれ
と言っているわけではなく、
釈尊に近づく修行
(八正道 -はっしょうどう- など)をすること。
そうすると、
宇宙に良いことがある。
八正道は、
悟りの内容の一部分
(言葉で語れる部分)。
釈尊の悟りに近づいていく人が
社会的価値がある。
{ ポイント }
悟りとは、
自分とどんな物事とも関連づけることが出来ない状態。
≪参考文献等≫
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
・苫米地英人 (2010)『お釈迦さまの脳科学』小学館
・『釈迦の悟った内容 – 苫米地英人』(YouTube動画)
{ キーフレーズ }
言語と非言語
●悟りの手順・・・
脳を徹底的に使って、
論理を積み重ねて、
空(くう)(= 縁起(えんぎ) )の思想を学ぶ。
同時に、
「言語を超えたもの」に到達しなければならない。
「言語を超えたもの」は、
言葉をいくら積み重ねても定義できない。
「言語を超えたもの」は、
体感でのみ得られる。
●体感とは・・・
五感や魂など、
自分自身が持つ全てで感じること。
≪参考文献等≫
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
・苫米地英人 (2010)『お釈迦さまの脳科学』小学館
・『釈迦の悟った内容 – 苫米地英人』(YouTube動画)
≪関連記事≫
・悟りとは 1
・「自分」という関数
・空(くう)とは
・中観派(ちゅうがんは)とは
・釈尊の考え 1
●悟りの状態とは・・・
「自分」という関数が成り立たない。
全てを平等に重要とみることが出来る。
どれが重要なのか分からない。
石と母親とどっちが重要か分からない。
何物とも関係が結ばれていない。
●なぜ、「どれが重要なのか分からない」か?・・・
悟っている人には自分(自我)が無いから。
何も重要と思わない人は、
何も見えない。
言い換えれば、
全てを重要と感じる人は、
全てが重要に見える。
全てのものが、
同じように重要だと感じる状態が、
釈尊の悟りの境地。
完全にスコトーマがはずれている。
宇宙を、
すべて平等に(全く同じ重要性で)
見ることができる。
「全てを見ることができる」=
「自分が完璧に見えている」
自分自身をはっきり見ることができる。
{ ポイント }
悟りとは、
自分(自我)が無い状態。
≪参考文献等≫
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
・苫米地英人 (2010)『お釈迦さまの脳科学』小学館
・『釈迦の悟った内容 – 苫米地英人』(YouTube動画)
≪関連記事≫
・「自分」という関数
・空(くう)とは
・中観派(ちゅうがんは)とは
・釈尊から見た中観派(ちゅうがんは)
・釈尊の考え 1
{ ポイント }
「自分」という関数は、
重要度順に並べ替える関数。
●関数とは・・・
ある物[A]を、
あるブラックボックスに入れると、
ブラックボックスから
何か[W]が出てくる。
このとき、
そのブラックボックスを関数という。
また、
「[W]は[A]の関数である」
という。
●「自分」という関数・・・
「自分」という関数は、
自分にとって重要と感じる順番に、
「宇宙」に存在する物事を並び替える関数。
つまり、
関数「自分」は、
重要度順に並べ替える関数、
評価関数といえる。
例えば、「宇宙」の中から、
「自分の住んでいる土地」
「見知らぬ人」
「自分の肉体」
という3個を選ぶ。
これを
「自分」という関数(ブラックボックス)
に入れると、
「自分の肉体」、
「自分の住んでいる土地」、
「見知らぬ人」
と、自分にとって重要と感じる順番に
並び替えられて、
「自分」という関数(ブラックボックス)から出てくる。
≪参考文献等≫
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
・苫米地英人 (2010)『お釈迦さまの脳科学』小学館
・『釈迦の悟った内容 – 苫米地英人』(YouTube動画)
≪関連記事≫
・空(くう)とは
・中観派(ちゅうがんは)とは
・中観派(ちゅうがんは)の歴史
・釈尊から見た中観派(ちゅうがんは)
・釈尊の考え 1