●「探究」の大和言‥‥
探り究らめ
【●「タン キュウ」の やまと こと‥‥
さぐり あきらめ】
●例‥‥
人間の探究
[譯き]
人の探り究らめ
【●たぐひ‥‥
ニン ゲン の タン キュウ
[とき]
ひと の さぐり あきらめ】
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス
●「目的」の大和言‥‥
目當て
的
【●「モク テキ」の やまと こと‥‥
め あて
まと】
●例‥‥
生きる目的
[譯き]
生くる目當て
【●たぐひ‥‥
いきる モク テキ
[とき]
いくる め あて】
●例‥‥
天下統一と云ふ目的
[譯き]
天の下一統べと云ふ目當て
【●たぐひ‥‥
テン カ トウ イツ と いふ モク テキ
[とき]
あめ の した ひ すべ と いふ め あて】
●例‥‥
其れが目的である。
[譯き]
其目當てなり
【●たぐひ‥‥
それ が モクテキ で ある。
[とき]
そ め あて なり】
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス
見渡せば 花も紅葉も なかりけり
浦の苫屋の 秋の夕暮れ
みわたせば はなももみぢも なかりけり
うらのとまやの あきのゆふぐれ
新古今和歌集め
藤原定家
一一六二年生まれ
【にひ いにしへ いま やまと うた つめ
ふじはら の さだいへ
ち も むと ふ とせ うまれ】
[譯き]
海邊を見渡してみると、
此処には色美しい春の櫻の花も
秋の紅葉もない。
海邊には苫屋があるだけだ。
寂しい秋の夕暮れよ。
【[とき]
うみべ を みわたし て みる と、
ここ に は いろうつくしい はる の さくら の はな も
あき の もみぢ も ない。
うみべ に は とまや が ある だけ だ。
さびしい あき の ゆふぐれ よ。】
[說き]
西行に勧められて詠んだ歌。
華やかさと寂しさの対比。
【[とき]
サイギョウ に すすめら れ て よん だ うた。
はなやかさ と さびしさ の タイヒ。】
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス
東の 野に炎の 立つ見えて
返り見すれば 月傾きぬ
ひむがしの のにかぎろひの たつみえて
かへりみすれば つきかたぶきぬ
萬葉集め
【よろづはつめ】
柿本人麻呂
(六六〇年生まれ)
【かきのもと の ひとまろ
(むも むと とせ うまれ)】
●譯き【とき】
東の野に日の出前の光が射し始めるのが見えて、
振り返って西の方を見ると、月が沈みかけてゐた。
●言葉
「かぎろひ」:明け方に射す太陽の光。
「かたぶく」:月が沈みかける。
「ぬ」:完了の助動詞。
「かたぶきぬ」:沈みかけ始めた。
●說き【とき】
・早朝、柿本人麻呂が軽皇子【かる の みこ】に従って狩りに出かけたときの歌。
・「東方の日の出前の光の射し始め」と「西方の月の沈み始め」をほぼ同時に見た状景を詠んだ歌。
・軽皇子(後の第42代文武天皇【あやたける の すめらみこと】)を昇る太陽に、亡くなった父の草壁皇子【くさかべ の みこ】を月に喩【たと】へた。
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス
●「創建」の大和言‥‥
( )
【●「ソウ ケン」の やまと こと‥‥
( )】
●「創建」の大和言‥‥
建て創め
【●「ソウ ケン」の やまと こと‥‥
たて はじめ】
●例‥‥
( )
[譯き]
靑井阿蘇神社の創建は806年である。
【●たぐひ‥‥
( )
[とき]
おを ゐ アソ ジンジャ の ソウ ケン は ハッピャク ロク ネン で ある。】
●例‥‥
靑井阿蘇神社の建て創めは八〇六年なり
[譯き]
靑井阿蘇神社の創建は806年である。
【●たぐひ‥‥
あを ゐ アソ の かみ やしろ の たて はじめ は やも む とせ なり
[とき]
おを ゐ アソ ジンジャ の ソウ ケン は ハッピャク ロク ネン で ある。】
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス
●「健康だ」の大和言‥‥
( ),( )
( ),( )
( ),( )
【●「ケンコウだ」の やまと こと‥‥
( ),( )
( ),( )
( ),( )】
●「健康だ」の大和言‥‥
健よかなり,康よかなり
健やかなり,康やかなり
健なり,康なり
【●「ケンコウだ」の やまと こと‥‥
すくよかなり,すくよかなり
すくやかなり,すくやかなり
まめなり,まめなり】
●例‥‥
( )
[譯き]
健康を有難う御座います。
【●たぐひ‥‥
( )
[とき]
ケンコウ を ありがたう ゴザい ます。】
●例‥‥
健よかなるを畏く候ふ
[譯き]
健康を有難う御座います。
【●たぐひ‥‥
すくよかなる を かしこく さもらふ
[とき]
ケンコウ を ありがたう ゴザい ます。】
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス
●「發」の讀み‥‥
( 〈六個〉 )
●「發」の讀み‥‥
ハツ
ホツ
ひら(く)
た(つ)
はな(つ)
あば(く)
●「發」の意‥‥
( 〈四個〉 )
●「發」の意‥‥
開く。開く。
發つ。出づ。
放つ。矢を放つ。
見顕す。明らむ。
【「發」の こころ‥‥
ひらく。あく。
たつ。いづ。
はなつ。や を はなつ。
みあらはす。あきらむ。】
—
●「發」の意味‥‥
開く。開ける。
發つ。出かける。
放つ。矢を放つ。
暴く。明らかにする。
【●「ハツ」の イ ミ‥‥
ひらく。あける。
たつ。でかける。
はなつ。や を はなつ。
あばく。あきらか に する。】
●「發」の分け‥‥
( 〈三個〉 )
●「發」の分け‥‥
癶(開き頭)/弓(弓)/殳(殳)
【●「ハツ」の わけ‥‥
ハツ(ひらきがしら)/ゆみ(ゆみ)/ほこ(ほこ)】
—
●「發」の分解‥‥
癶(癶頭)/弓(弓)/殳(殳)
【●「ハツ」の ブン カイ‥‥
ハツ(ハツがしら)/ゆみ(ゆみ)/ほこ(ほこ)】
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス
●「癶」の讀み‥‥
( )
( )
●「癶」の讀み‥‥
ハツ
ひら(く)
●「癶」の意‥‥
( )
●「癶」の意‥‥
兩足を開く
【●「ハツ」の こころ‥‥
もろ あし を ひらく】
—
●「癶」の意味‥‥
兩足を開く。
【●「ハツ」の イ ミ‥‥
リョウ あし を ひらく。】
●「癶」の分け部の名‥‥
( )
【●「ハツ」の わけ どころ の な‥‥
( )】
—
●「癶」の部首としての名‥‥
( )
【●「ハツ」の ブ シュ と し て の な‥‥
( )】
●「癶」の分け部の名‥‥
開き頭
【●「ハツ」の わけ どころ の な‥‥
ひらき がしら】
—
●「癶」の部首としての名‥‥
癶頭
【●「ハツ」の ブ シュ と し て の な‥‥
ハツ がしら】
●「癶」(漢字の成り立ち)‥‥
( )
【●「癶」(からかた の なりたち)‥‥
( )】
—
●「癶」(漢字の成り立ち)‥‥
( )
【●「癶」(カンジ の なりたち)‥‥
( )】
●「癶」(漢字の成り立ち)‥‥
兩足を開きて立つ形
【●「癶」(からかた の なりたち)‥‥
もろあし を ひらき て たつ かたち】
—
●「癶」(漢字の成り立ち)‥‥
兩足を開いて立つ形
【●「癶」(カンジ の なりたち)‥‥
リョウあし を ひらい て たつ かたち】
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス
●「部首」の大和言‥‥
( )
【●「ブ シュ」の やまと こと‥‥
( )】
●「部首」の大和言‥‥
分け部
【●「ブ シュ」の やまと こと‥‥
わけ どころ】
●例‥‥
( )の( )は( )なり
[譯き]
「癶」の部首としての名は癶頭である。
【●たぐひ‥‥
( )の( )は( )なり
[とき]
「ハツ」の ブ シュ と し て の な は ハツ がしら で ある。】
●例‥‥
癶の分け部の名は開き頭なり
[譯き]
「癶」の部首としての名は癶頭である。
【●たぐひ‥‥
ハツ の わけ どころ の な は ひらき がしら なり
[とき]
「ハツ」の ブ シュ と し て の な は ハツ がしら で ある。】
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス