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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ) 8

[キーフレーズ:日神《ひのかみ》と月神《つきのかみ》]

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●原文
所以出入幽顕 日月彰於洗目

●書き下し文
所以《ゆえ》に、幽《かくりよ》 顕《あらわよ》 を出《い》で入《い》りて、
目《め》を洗《あら》ふに、日《ひ》月《つき》 彰《あらわ》れ、

●訳
(意訳。「所以《ゆえ》に」の訳は省略。)
伊邪那岐命《いざなぎのみこと》は、幽界《ゆうかい》(目に見えない世界)に入っていった。それから、顕界《けんかい》(目に見える世界)に戻ってきた。戻ってきた伊邪那岐命《いざなぎのみこと》が、左目を洗ったときに日神《ひのかみ》(天照大神《あまてらすおおみかみ》)が産まれ、右目を洗ったときに月神《つきのかみ》(月読命《つくよみのみこと》)が産まれた。

●解説
黄泉国《よみのくに》(魔界)から戻ってきた伊邪那岐命《いざなぎのみこと》が左目を洗ったときに日神《ひのかみ》(天照大神《あまてらすおおみかみ》)が産まれ、右目を洗ったときに月神《つきのかみ》(月読命《つくよみのみこと》)が産まれたことを指す。

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●言葉の意味
・所以《ゆえ》・・・理由を言うときに使う。こういうわけで。だから。(なぜ「所以《ゆえ》に」が使われるかが、前後の文脈《ぶんみゃく》からは正確には分からないため、訳文では省略した。)
・所以《ゆえ》(自説)・・・すべてが神の意思であると考えると、伊邪那岐命《いざなぎのみこと》は、最高神である天之御中主神《あめのみなかぬしのかみ》から、万霊《ばんれい》万物《ばんぶつ》を産む役割を与えられた「所以《ゆえ》に」、目を洗う行為により、日神《ひのかみ》と月神《つきのかみ》が産まれた。 
・幽《かくりよ》・・・隠《かく》り世《よ》。幽界《ゆうかい》。あの世。霊の世界。目に見えない世界。
・「幽」(漢字の正式な読み)・・・
ユウ。かす(か)。くら(い)。
・「幽」(漢字の正式な意味)・・・
かすか。はっきり見えない。あの世。
・顕《あらわよ》・・・現世《あらわよ》。現界。この世。人の世界。目に見える世界。
・顕(漢字の正式な読み)・・・
ケン。あき(らか)。あらわ(れる)。
・顕(漢字の正式な意味)・・・
あきらか。あらわれる。おもてに出る。
・彰(漢字の正式な読み)・・・
ショウ。あき(らか)。あらわ(れる)。
・彰(漢字の正式な意味)・・・
あきらか。あらわれる。
・於・・・「~したら」。「~したときに」。(「於」の読みは、上記の書き下し文では省略。)
・於(漢字の正式な読み)・・・
オ。ヨ。お(いて)。
・於(漢字の正式な意味)・・・
おいて。おける。時刻や場所などを表す。
・日《ひ》・・・
日神《ひのかみ》である天照大神《あまてらすおおみかみ》。
・月《つき》・・・
月神《つきのかみ》である月読命《つくよみのみこと》。

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《参考文献》
次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫

 
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今日の言葉:
「大切なのは、どれだけ多くのことをしたかではなく、どれだけ心を込《こ》めたかです」
マザー・テレサ