【キーワード】
持戒
●本文
三世諸仏と仏国土との関係というものがある。
●解説
・三世諸仏と仏国土との関係・・・
仏国土は仏の数だけある。
・三世(さんぜ)・・・
永(とこしえ)に流れる時間を、過去・現在・未来と三つに区切ったもの。
・三世諸仏(さんぜしょぶつ)・・・
過去・現在・未来にわたって存在するすべての仏。
過去の仏、現在の仏、未来の仏、即ちすべての仏。
・仏国土(ぶっこくど)・・・
悟りを開いた仏が住む浄(きよ)らかな所。
諸仏それぞれの浄土のこと。
・仏のそれぞれの仏国土・・・
阿弥陀如来は西方極楽浄土(さいほうごくらくじょうど)。
薬師如来は東方浄瑠璃世界(とうほうじょうるりせかい)。
釈迦如来は霊山浄土(りょうぜんじょうど)。
●本文
防非止悪(戒)で自ら身口意の三業を規制することに依って、凡身凡心を外側から規制して、規制の強制力で反省させ、その反省をバネにして仏と法を求めさせ、その求道の力で仏界を自覚できるように仕向けている訳です。
●解説
持戒する
→
反省させる
→
仏と法を求めさせる
→
仏界を自覚させる
・防非止悪(ぼうひしあく)・・・
非を防ぎ悪を止めること。
・仏の定めた戒律を守ることを持戒という。
持戒は、反省自覚の具体的行為の一つである。
・身(しん)・・・
身体で行うもの。身体的活動。身体動作。
・口(く)・・・
言葉を発すること。言語活動。言語表現。
・意(い)・・・
心で物事を感じたり、考えたりすること。精神活動。精神作用。
・業(ごう)・・・
行い。行為。造作。
・身口意の三業(しんくいのさんごう)・・・
人間の一切の活動。
《参考文献等》
・石田次男, 本橋雅史(1986)『現代諸学と仏法』日経企画出版局
・中村元(翻訳)(1958)『ブッダのことば―スッタニパータ』岩波書店
・『中杉 弘のブログ』
(アクセス日:2017/5/23)