[キーフレーズ]
壬申の乱
●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
人事共洽
●書き下し文(本居宣長『古事記伝』より)
人事共に洽(あま)ねくして
●訳
人の勢いも、天の時も、多いに満ち、
●言葉の意味
・洽(正規の読み)・・・
コウ,あまね(し),うるお(う),うるお(す)
・洽(正規の意味)・・・
広くゆきわたっている。全体を覆(おお)っている。
うるおう。うるおす。
・天の時・・・
神々からの導きによる、戦いの開始時期の到来。
●解説(本居宣長『古事記伝』より)(上の原文と無関係な箇所は省略)
人事共洽。虎-歩於東國。
人事共に洽(あま)ねくして。東國に虎の如く歩みたまひき。
道より人多(サハ)に従ひ附キ奉て、御威(ミイキホヒ)さかりになりまして、美濃ノ国に幸行(イデマシ)しことなり。
皆書紀に見ゆ。
洽ノ字、延佳本には給と作(カケ)り。それもあしからず。
(意訳:
多くの豪族が大海人皇子(おおあまのみこ)に付き従い、御威光(ごいこう)も盛んになられ、美濃國(みののくに)にお入りなられた。
日本書紀に記載あり。
延佳本では「洽」を「給」としている。それでも意味は通じる。)
●原文 2
人事共給
●書き下し文
人事(ひとこと)共に給(そな)はり
●訳
人と事が共に備わり、
●意訳
多くの人々を味方につけ、天の時も至り、
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』
(アクセス日:2017/3/2)
・古事記をそのまま読む
(アクセス日:2017/3/2)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第133回)
(アクセス日:2017/3/2)
《今日の言葉》
「才能は学ぶことで開花する」