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文花【あやはな】(文学)

源氏物語 若菜(わかな) 6

[キーフレーズ]
出家の準備

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●原文
世に久しかるまじき心地ここちなむする

●訳
この世にそんなに長くはいられないと感じる。

 
●原文
などのたまはせて、

●訳
などと仰せられて、

 
●原文
さるべき御心みこころまうけどもせさせたまふ。

●訳 1
(朱雀院は、)出家をするのに相応ふさしい心もりをしておいでになった。

●訳 2
出家をなされる場合の用意をしておいでになった。

●意訳
朱雀院すざくいんは、)出家の準備をなさっていた。

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●言葉の意味
るべき・・・
「そうなる」+「~(する)のが適当だ」
→ 「しかるべき」、「したほうがよい」
・心積もり・・・
前もって考えておくこと。計画。
・設(まうもう)く・・・
準備する
[例文]お酒の席をもうける。

 
《今日の言葉》
「私が人生を知ったのは、人と接したからではなく、本と接したからである」
アナトール・フランス
(フランスの作家)
(1844~1924)

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