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文花【あやはな】(文学)

源氏物語 若菜(わかな) 14

【キーフレーズ】
藤壺女御(ふじつぼのにょうご)と女三の宮(おんなさんのみや)

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●原文
世の中を恨みたるやうにて亡せたまひにし。
(よのなか を うらみ たる やう にて うせ たまひ に し)

●原文に漢字を付加
世の中を恨みたる様にて亡せ給ひにし、

●訳
世の中を恨んでいる様子で、お亡くなりになった、

●解説
・「たる」・・・
「~ている」
存続の助動詞「たり」の連体形。
動作が行われてその結果が残っていることを表す存続。
・「やうに」・・・
「~の状態で」「~の様子で」
状態の助動詞「やうなり」の連用形。
・「て」・・・
接続助詞。
・「にし」・・・
「~てしまった」
完了の助動詞「ぬ」の連用形+過去の助動詞「き」の連体形
(本文ではその後の名詞に続くため、連体形の「し」となる)

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●原文
その御腹の女三の宮を
(その おほんはら の をんなさんのみや を)

●訳
その人(藤壺女御)がお産みになった女三の宮(おんなさんのみや)を、

●言葉
『源氏物語』では「御」を「おほん」と読むのが一般的。

●若菜1~14までの話
始めに朱雀院の事、次に藤壺女御の事が語られ、その後に若菜上巻で大きな位置を占める女三の宮の紹介が始まる。

●感想
略(ほぼ)すべての文に敬語&敬語に敬語...

 
≪参考文献≫
・山岸徳平(校注)(2010)『源氏物語』岩波書店

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≪今日の言葉≫
「本を読み進める分だけ、私はより豊かになっていく」
チェーホフ

 
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