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無量義経(むりょうぎきょう)17

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菩薩の性質

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(正字体・歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

無量義經德行品第一
むりやう ぎきやう とくぎやうほん だいいち
[ 無量義経徳行品第一
むりょうぎきょう とくぎょうほん だいいち ]

●原文
顚倒亂想 不復得入
てん だう らん さう ふ ぶ とく にふ
[ 顛倒乱想 不復得入
てん どう らん そう ふ ぶ とく にゅう ]

●書き下し文
顚倒亂想、復入ることを得ず。
てんだう らんさう また いる こと を え ず
[ 顛倒乱想、また入ることを得ず。
てんどう らんそう また いる こと を え ず ]

●訳
眞理に反する考へはなく、想ひが亂れることもない。
[ 真理に反する考えはなく、想いが乱れることもない。]

●解説
・顚倒(てんだう)
煩惱が有る爲に、眞理に反する考へを持つこと。
[・顛倒(てんどう)
煩悩があるために、真理に反する考えをもつこと。]

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●原文
靜寂淸澄 志玄虛漠
じやう ぢやく しやう ちやう し げん こ まく
[ 静寂清澄志玄虚漠
じょう じゃく しょう ちょう し げん こ まく ]

●書き下し文
靜寂淸澄に志玄虛漠なり。
じやう じやく しやう ちやう に し げん こ まく なり
[ 静寂清澄に志玄虚漠なり。
じょう じゃく しょう ちょう に し げん こ まく なり ]

●訳
心は靜寂で淸く澄み、考へることは奥深く無限である。
[ 心は静寂で清く澄み、考えることは奥深く無限である。]

●解説
・玄・・・
奥深い。
・虛[ 虚 ]・・・
何もない。
・漠
果てしなく広い。

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≪参考文献≫
・三木随法 (2002)『真訓対照 法華三部経』東方出版
・白川静 (2003)『常用字解』平凡社

 
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無量義経(むりょうぎきょう)16

(正字体・歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

無量義經德行品第一
[ 無量義経徳行品第一 ]

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[キーワード]
とらわれない

●原文
恬安憺怕
てん なん たん ぱく

●書き下し文
恬安憺怕に
てんなんたんぱく に

●訳 1
穏やかで、安らかで、落ち着いており、心しずかで、

●訳 2
物事に拘(こだわ)ることがなく、常に穏やかで、

●訳 3
こころ安らか、こころ静かで、

●言葉の意味 1
・恬安(てんなん)・・・
こころ安らか。
・憺怕(たんぱく)・・・
こころ静か。

●言葉の意味 2
・恬(読み)・・・
[ テン
しず(か),やす(らか) ]
・恬(意味)・・・
やすらか。しずか。落ち着いている。
あっさりしている。とらわれない。
・安(読み)・・・
[ アン,ナン
やす(い),やす(んじる) ]
・憺(読み)・・・
[ タン
やす(らか) ]
・憺(意味)・・・
憺(やす)らか。しずか。落ち着いている。
・怕(読み)・・・
[ ハ,ハク
おそ(れる) ]
・怕(意味)・・・
おそれる。
静(しず)か。穏(おだ)やか。安(やす)らか。

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●原文
無爲無欲
むゐむよく
[ 無為無欲
むいむよく ]

●書き下し文
無爲無欲なり。
[ 無為無欲なり。 ]

●訳
自然のままに任せて、必要以上の欲もない。

●説き【とき】
・諸々の菩薩に恬安憺怕無爲無欲の徳あるを言ふ。
【もろもろ の ぼさつ に てんなんたんぱく むいむよく の とく ある を いふ】
・己を消し去り、空気の如(ごと)くなる。
・外部が押し付けた(本当の欲望ではない)欲望に振り回されない。あるがままに与えられたもの受け取り、味わう。
・無執着。
・縦横無尽、臨機応変。
・感じるままに。
・あるがままに物事を観(み)る。

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≪参考文献≫
・三木随法 (2002)『真訓対照 法華三部経』東方出版
・白川静 (2003)『常用字解』平凡社
・『さいこうの法華経講座 無量義経 徳行品 第1(1)』(YouTube動画)

 
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無量義経(むりょうぎきょう)15

(正字体・歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

無量義經德行品第一
[ 無量義経徳行品第一 ]

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[キーフレーズ]
菩薩の性質

●原文
其心禪寂
ごしんぜんぢやく
[ 其心禅寂
ごしんぜんじゃく ]

●書き下し文
其の心禪寂にして
その こころ ぜんぢやく に して
[ 其の心禅寂にして
その こころ ぜんじゃく に して ]

●訳 1
その菩薩たちの心は悟りの境地にあり、

●訳 2
その菩薩たちは生死を超越した無の境地にあり、

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●原文
常在三昧
じやうざいさんまい
[ 常在三昧
じょうざいさんまい ]

●書き下し文
常に三昧に在って
つね に さんまい に あって
[ 常に三昧に在って
つね に さんまい に あって ]

●訳 1
常に心を一つのものに集中させて、雑念を捨て去っている状態にあって、

●訳 2
常に精神を集中させて、安定した精神状態にあって、

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≪参考文献≫
・三木随法 (2002)『真訓対照 法華三部経』東方出版
・白川静 (2003)『常用字解』平凡社

 
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無量義経(むりょうぎきょう)14

(現代字体と正字体を併記)

無量義経徳行品第一
無量義經德行品第一

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[キーワード]
菩薩の徳

●原文
戒 定 慧 解脱 解脱知見 之所成就
戒 定 慧 解脫 解脫知見 之所成就
かい じょう え げだつ げだつちけん ししょじょうじゅ

●書き下し文
戒(かい)・定(じょう)・慧(え)・解脱(げだつ)・解脱知見(げだつちけん)の成就せる所なり。

●訳
菩薩たちは、戒・定・慧・解脱・解脱知見などの優れた徳を備えていた。

●解説
・「戒(かい)」・・・
仏の戒めを守って外(はず)れることがないこと。
自分自身を管理する内面的な道徳に適(かな)った規範。
戒を守ることを持戒という。
・「定(じょう)」・・・
禅定(ぜんじょう)。
心が定(さだ)まって動かないこと。
一つの対象に心を集中して、散り散りに乱れる心を安定させること。
心を静めて特定の対象に集中している状態。
・「慧(え)」・・・
智慧(ちえ)。
智慧が深いこと。
仏教の教えに基づいて、正しく物事を認識し判断する精神作用。
・「解脱(げだつ)」・・・
世間の迷いや苦しみから離れること。
煩悩の束縛から解き放たれて、苦から脱し、自由な悟りの境地に達すること。
・「解脱知見(げだつちけん)」・・・
自分が解脱してることを自分で認識していること。

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≪参考文献≫
・伏見友貴 (2013)『無量義経』
(無量義経徳行品第一)
・白川静 (2003)『常用字解』

 
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無量義経(むりょうぎきょう)13

[キーワード]
菩薩衆

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●原文
如是等菩薩摩訶薩 八萬人倶
にょぜとうぼさつまかさつ はちまんにんく。
           
●書き下し文 1
是の如き等の菩薩摩訶薩八萬人と倶なりき。

●書き下し文 2
是の如き等の菩薩摩訶薩八萬人と倶なり。

●訳 1
このような菩薩と摩訶薩が八万人いらっしゃった。

●訳 2
このような悟りを求める修行者や大乘を求める修行者が八萬人いらっしゃった。

●解説
・菩薩衆へ向けての説法。

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●原文
是諸菩薩 莫不皆是 法身大士
ぜしょぼさつ まくふかいぜ ほっしんだいじ

●書き下し文
是の諸の菩薩、皆是れ法身(ほっしん)の大士(だいじ)ならざることなし。

●訳 1
この諸々(もろもろ)の菩薩たちは、 真理そのものの身に、将来、必ずなる。

●訳 2
この菩薩たちは、皆、真理そのものの身となった偉大な者たちである。

 
≪参考文献≫
・伏見友貴 (2013)『無量義経』
(無量義経徳行品第一)
・白川静 (2003)『常用字解』 

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《今日の言葉》
「天、萬像(ばんぞう)を造るに、人を造るを貴しとなす」
(天は万物を造るにあたって、人(ひと)を造ることを価値の高いこととした)
栄西禅師

 
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無量義経(むりょうぎきょう)12

[キーワード]
菩薩

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●原文
其菩薩名曰。
ごぼさつみょうわつ。

文殊師利法王子。
もんじゅしりほうおうじ。

大威徳蔵法王子。
だいいとくぞうほうおうじ。

無憂蔵法王子。
むうぞうほうおうじ。

大辯蔵法王子。
だいべんぞうほうおうじ。

弥勒菩薩。
みろくぼさつ。

導首菩薩。
どうしゅぼさつ。

藥王菩薩。
やくおうぼさつ。

藥上菩薩。
やくじょうぼさつ。

花幢菩薩。
けどうぼさつ。

花光幢菩薩。
けこうどうぼさつ。

陀羅尼自在王菩薩。
だらにじざいおうぼさつ。

観世音菩薩。
かんぜおんぼさつ。

大勢至菩薩。
だいせいしぼさつ。

常精進菩薩。
じょうしょうじんぼさつ。

寳印手菩薩。
ほういんしゅぼさつ。

宝積菩薩。
ほうしゃくぼさつ。

宝杖菩薩。
ほうじょうぼさつ。

越三界菩薩。
おつさんがいぼさつ。

毘摩跋羅菩薩。
びまばつらぼさつ。

香象菩薩。
こうぞうぼさつ。

大香象菩薩。
だいこうぞうぼさつ。

師子吼王菩薩。
ししくおうぼさつ。

師子遊戲世菩薩。
ししゆけせぼさつ。

師子奮迅菩薩。
ししふんじんぼさつ。

師子精進菩薩。
しししょうじんぼさつ。

勇鋭力菩薩。
ゆえいりきぼさつ。

師子威猛伏菩薩。
ししいみょうぶくぼさつ。

荘厳菩薩。
しょうごんぼさつ。

大荘厳菩薩。
だいしょうごんぼさつ。

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●訳
其の菩薩の名を、文殊師利法王子・大威徳蔵法王子・無憂蔵法王子・大弁蔵法王子・弥勒菩薩・導首菩薩・薬王菩薩・
薬上菩薩・華幢菩薩・華光幢菩薩・陀羅尼自在王菩薩・観世音菩薩・大勢至菩薩・常精進菩薩・宝印首菩薩・宝積菩薩・
宝杖菩薩・越三界菩薩・毘摩跋羅菩薩・香象菩薩・大香象菩薩・師子吼王菩薩・師子遊戯世菩薩・師子奮迅菩薩・
師子精進菩薩・勇鋭力菩薩・師子威猛伏菩薩・荘厳菩薩・大荘厳菩薩という。

●解説
お釈迦様の説法に多くの菩薩が集まった。

 
≪参考文献≫
・伏見友貴 (2013)『無量義経』
(無量義経徳行品第一)
・白川静 (2003)『常用字解』 

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無量義経(むりょうぎきょう)11

[キーフレーズ]
釈迦様しゃかさまを囲む

●原文
退一面坐
たいいちめんざ

●書き下し文
退しりぞいて一面に

●訳
(人々は、)退いて、お釈迦様を囲んで座った。

●言葉の意味
・一面・・・
そのあたりいったい。
(例:一面の霧が立ちこめる)
・面(漢字の成り立ち)・・・
「目だけあらわれている仮面」の形を表したもの →(意味)→ 顔面

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≪参考文献≫
伏見友貴 (2013)『無量義経』
(無量義経徳行品第一)

 
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≪今日の言葉≫
「他人に合わせようとすると、本当の自分の75%を失ってしまう」
ショーペンハウアー
(1788~1860)
(同時代の人:
二宮尊徳 1787年生まれ
第120代 仁孝にんこう天皇
1800~1846
在位 1817~1846)

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無量義経(むりょうぎきょう)10

[キーフレーズ]
供養くようする

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●原文
焼香散華
しょうこうさんげ

●書き下し文
こうはなさんじ、

●訳
こうき、花をさんじ、

 
●原文
種種供養已
しゅじゅくようい

●書き下し文
種々しゅじゅ供養くよう みて、

●訳
諸々もろもろ供養くようが終わり、

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≪参考文献≫
伏見友貴 (2013)『無量義経』
(無量義経徳行品第一)

 
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≪今日の言葉≫
「本を丁寧ていねいに読むことで、自分を成長させていきなさい。本は著者が長い時間をかけて身に付けたことを、容易たやすく手に入れさせてくれるのだ」
ソクラテス
(紀元前471~紀元前399)
(同時代の人:
第5代 孝昭こうしょう天皇 紀元前506~紀元前393 
第5代 孝昭こうしょう天皇 在位:紀元前475~紀元前393
墨子ぼくし 紀元前480年生まれ)

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無量義経(むりょうぎきょう)9

[キーフレーズ]
釈迦様しゃかさまのまわりをめぐ

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●原文
遶百千匝
にょうひゃくせんそう

●書き下し文
めぐること百千ひゃくせんそうして、

●訳
釈迦様しゃかさまのまわりを何度もめぐりながら、

●言葉の意味
・遶(読み)・・・
ニョウ。めぐ(る)。
・遶(意味)・・・
めぐる。
・匝(読み)・・・
ソウ。めぐ(る)。
・匝(意味)・・・
めぐる。周りをひとまわりする。

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≪参考文献≫
伏見友貴 (2013)『無量義経』
(無量義経徳行品第一)

 
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≪今日の言葉≫
敵國てきこく外患がいかんものくにつねほろぶ」 
(敵国もなく外国に攻められる心配もない国は、国全体に緊張感がなくなり、必ず滅亡する)
孟子もうし
(紀元前372~紀元前289)
(同時代の人:
6代 孝安天皇 紀元前427~紀元前291 
6代 孝安天皇 在位 紀元前392~紀元前291)

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無量義経(むりょうぎきょう)8

[キーフレーズ]
れいくす

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●原文
來詣佛所
らいけいぶっしょ

●別の原文
来詣仏所
らいけいぶっしょ

●書き下し文
ほとけの所に来詣らいけいして

●別の書き下し文
仏所ぶっしょ来詣らいけいして

●訳
(人々は、)お釈迦様しゃかさまのところにいたり、

●別の訳
(人々は、)次々とお釈迦様しゃかさまのもとへと進み、

●言葉の意味
・詣(読み)・・・
ケイ。まい(る)。いた(る)。
・詣(意味)・・・
いたる。ゆく。

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●原文
頭面禮足
ずめんらいそく

●別の原文
頭面礼足
ずめんらいそく

●書き下し文
頭面ずめんあしらい

●訳
(人々は、)ひたいをお釈迦様しゃかさまの足につけてれいくし、

 
≪参考文献≫
伏見友貴 (2013)『無量義経』
(無量義経徳行品第一)

 
≪今日の言葉≫
「神は人間を創った。人間の本質を天使の本質と獣類じゅうるいの本質との中間に位置するように、人間を創った」
アウグスティヌス 『神の国』
(354~430)
(同時代の人:
17代 履中りちゅう天皇 336年生まれ
陶淵明とうえんめい 365年生まれ)

 
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