~現代言葉~
{ キーフレーズ }
神の道
●原文
設神理
【セツ シン リ】
●書き下し文
神の理を設け
【かみ の ことわり を もうけ】
●訳
神がつけた理道を(神の教えを)、言葉に纏めたり、それを象徴する物を作り、
【かみ が つけた すじみち を (かみ の おしえ を) 、ことば に まとめ たり、それ を しょうちょう する もの を つくり】
●古事記伝より
設神-理
神理を設け
神理は神妙の道理なり。
(神妙・・・
人知、人力を超えた不可思議な現象。神の道。
●解説
・理・・・
何者かが理(すじ)をつけた道。
・神の理・・・
神が理(すじ)をつけた道。
●言葉の意味
・理(読み)・・・
① おさ(める)
② ことわり
③ すじ
④ リ
・理(意味)・・・
① おさめる。整える。磨(みが)く。
② 理(ことわり)。理道(すじみち)。道。道理。
③ 理(すじ)。模様。
・設(読み)・・・
もう(ける)
セツ
・設(意味)・・・
もうける。作る。
もうける。整える。
~大和言(やまとこと)~
{ 手掛かり言葉 }
神の道
【 { てかかり ことは }
かみ の みち】
●原文
設神理
【●もとあや
セツ シン リ】
●書き下し
神の理お設ひ
【●かきくたし
かみ の ことはり お もひ】
(「設ひ」:ハ行四段活用「もふ」の連用形)
●訳き
神のつけし理道お (神の教お)
言に纏め
或は其お表す物お作り
【●とき
かみ の つけ し すちみち お (かみ の をしゑ お)
こと に まとめ
あるひは そ お あらはす もの お つくり】
●説き
・理・・・
何者かか理おつけし道
・神の理・・・
神か理おつけし道
【●とき
・ことはり・・・
なにもの か か すち お つけ し みち
・かみ の ことはり・・・
かみ か すち お つけ し みち】
(つけ:カ行下二段活用の他動詞「つく」の連用形
し:過去の助動詞「き」の連体形.直前語は連用形.)
●言の意
・理(読み)・・・
一 をさ(む)
二 ことはり
三 すち
四 リ
・理(意)・・・
一 理む.整ふ.磨く.
二 理.理道.道.
三 理.綾.
【●こと の こころ
・理(よみ)・・・
一 をさ(む)
二 ことはり
三 すち
四 リ
・理(こころ)・・・
一 をさむ.ととなふ.みかく.
二 ことはり.すちみち.みち.
三 すち.あや.】
(綾:模様)
・設(読み)・・・
も(ふ)
セツ
・設(意)・・・
一 設ふ.作る.
二 設ふ.整ふ.
【・設(よみ)・・・
も(ふ)
セツ
・設(こころ)・・・
一 もふ.つくる.
二 もふ.ととなふ.】
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』
(アクセス日:2017/8/28)
・古事記をそのまま読む
(アクセス日:2017/8/28)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第137回)
(アクセス日:2017/8/28)