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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ)52

[キーフレーズ]
年と月

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(正字体・歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)

●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
歳次大-梁

●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
歳大梁に次り。

●原文 2
歲次大梁
サイ ジ タイ リヤウ
[歳次大梁
サイ ジ タイ リョウ ]

●書き下し文 2
歲、大梁に次り、
さい たいりやう に やどり
[ 歳、大梁に次り、
さい たいりょう に やどり]

●訳
そうして、酉の年、

●解説
・「歳」は歳星(さいせい)。木星の別名。
中国において、木星の公転周期12年も基(もと)にして、12年周期法(十二次 – じゅうにじ – )を用いた時代があった。
それぞれの位置に名前を付けた。「大梁(たいりょう)」はその内の一つ。
「大梁」は昴(すばる)の漢名。昴は西の方角にある。
「酉」は西の方角を表す。
木星が昴の方角に宿る年を酉年という。
つまり、「歳、大梁に次り」とは、「酉年に」という意味になる。

●解説(本居宣長『古事記伝』より)
歳次大-梁。
歳大梁に次り。
大梁は、十二次の内の昴宿(ボウノホシ)の次(ヤドリ)にて、昴は二十八宿の中の西ノ方の星、酉は酉ノ方なればなり。
(意訳;
「大梁」は、十二次(じゅうにじ)の内の昴宿(ぼうのほし)の次(やど)りで、昴は二十八宿の中の西の方の星、酉は西の方角である。)

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●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
月踵夾-鍾

●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
月夾鍾に踵(あた)りて

●原文 2
月踵夾鐘
ゲツ シヤウ ケフ シヤウ
[ 月踵夾鐘
ゲツ ショウ キョウ ショウ]

●書き下し文 2
月、夾鐘に踵り、
つき けふしやう に あたり
[ 月、夾鐘に踵り、
つき きょうしょう に あたり ]

●訳
二月に、

●解説
・夾鐘(きょうしょう)・・・
陰暦二月の別名。

●解説(本居宣長『古事記伝』より)
月踵夾-鍾。
月夾鍾に踵(あた)りて。
夾鐘は、十二律の中の二月の律なり。
さて書紀を考るに、此ノ天皇、癸酉ノ年二月癸未【二十七日】に御位に即(ツキ)ませり。
(意訳:
夾鐘は、十二律の中の二月の律である。
日本書紀から考えて、この天皇は、癸酉ノ年二月癸未(二十七日)に御位に即位したことになる。)

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《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/5/1)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/5/1)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第136回)

(アクセス日:2017/5/1)

 
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