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道
●原文
莫不稽古以繩風猷於既頽 照今以補典教於欲絶
●原文 2(本居宣長『古事記伝』より)
莫不稽古以縄風-猷於既頽、照今以補典-教於欲絶。
●書き下し文 1
●書き下し文 2(本居宣長『古事記伝』より)
古(いにしへ)を稽(かんがへ)て以て風猷を既に頽れたるに縄(ただし)、今を照して以て典教を絶(たへ)むと欲するに補(おぎな)はざると云(いふ)ことな(莫)し。
●訳
(いずれの
●言葉の意味
・「稽」(正規の読み)・・・
ケイ。とどこお(る)。とど(める)。かんが(える)。
・「稽」(正規の意味)・・・
とどこおる。とどめる。かんがえる。
・「稽」(漢字の語源)・・・
穀物の成長がいきつくところまでいって止まる。→ とどまる。→(転じて)→(動かずにじっとして)考える。
・「繩」(正規の読み)・・・
ジョウ。なわ。ただ(す)。
・「繩」(正規の意味)・・・
なわ。ただす。
・「繩」(漢字の語源)・・・
なわ。→ (転じて)→ 直線を引くための道具 →(「直線をきっちり引く」ことから意味が転じて)→法則。正す。
・「風」(正規の読み)・・・
フウ。フ。
かざ。かぜ。
すがた。
ならわし。
ふり。
・「風」(正規の意味)・・・
・「猷」(正規の読み)・・・
ユウ。はか(る)。はかりごと。みち。
・「猷」(正規の意味)・・・
計画。
道。道理。
・「猷」(漢字の成り立ち)・・・
「酒」と「犬」を神棚に献上して、神の
・「風猷」・・・
・「頽」(正規の読み)・・・
タイ。くずお(れる)。くず(れる)。
・「頽」(正規の意味)・・
崩れ落ちる。
衰える。
・「頽」(漢字の語源)・・・
「禾」(丸いツルツルとした粟)+「儿」(人(ひと))+「頁」(人の頭)→ 頭の禿げた人 →(意味が転じて)→ (禿げ具合が進行するにつれて)年老いていく →(意味が転じて)→
・「補」(正規の読み)・・・
ホ。おぎな(う)。
・「補」(正規の意味)・・・
補う。不足したものを埋め合わせる。
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』
(アクセス日:2017/1/2)
・古事記をそのまま読む
(アクセス日:2017/1/2)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第130回)
(アクセス日:2017/1/2)