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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ) 10

[キーフレーズ]
古くからの言い伝え

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●原文
故 太素 杳冥

●書き下し文
かれ太素もと杳冥くらけれども、

●訳
このように、この世の始まりは、はるかに遠くておぼろげだが、

●言葉の意味
かれ・・・
このように。
太素もと・・・
この世の初め。天地創造。
・杳(漢字の正式な読み)・・・
ヨウ。くら(い)。はる(か)。
・杳(漢字の正式な意味)・・・
はるかに遠い。はっきりしない。
・冥(漢字の正式な読み)・・・
メイ。くら(い)。
・冥(漢字の正式な意味)・・・
光がなくて暗い。
杳冥くらい・・・
くらくてはっきりしないこと。

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●原文
因 本教 而 識 孕土産嶋 之時

●書き下し文
本教もとつおしえりて、くにはらしまみしときり、

●訳
古くからの言い伝えによって、国土こくどつくり、島を造った時代の話を知ることができ、

●別の訳
古伝承こでんしょうによって、日本列島が造られた時代の話を知ることができ、

●言葉の意味
もと・・・
大本おおもと。一番大切なもの。一番古いもの。
おしえ・・・
人に物を語り聞かすこと。言い伝え。伝承でんしょう
本教もとつおしえ・・・
古くからの言い伝え。
・而・・・
~して。(訓読くんどくしなくともよい)

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《参考文献》
次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫

 
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今日の言葉:
「神なくしては何ものも存在しえない」
スピノザ
(オランダの哲学者 / 1632~1677)