●「既に」「もう」の大和言‥‥
( ),( )
( )
( )
【●「すでに」「もう」の やまと こと‥‥
( ),( )
( )
( )】
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●「既に」「もう」の大和言‥‥
已に,既に
疾く
早
【●「すでに」「もう」の やまと こと‥‥
すでに,すでに
とく
はや】
●「既に」「もう」の現代の類語‥‥
( )
【●「すでに」「もう」の いま よ の たぐひ こと‥‥
( )】
●「既に」「もう」の現代の類語‥‥
疾っくに
【●「すでに」「もう」の いま よ の たぐひ こと‥‥
とっくに】
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●例‥‥
( )
[出で典]今昔物語り集め(一部改め)
[直譯き]
盗人は既に射落とした。
[意譯き]
盗人は射落とした。
【●たぐひ‥‥
( )
[いで ぶみ]いま むかし ものがたり つめ(ひ ところ あらため)
[なほ とき]
ぬすびと は すでに いおとし た。
「こころ とき」
ぬすびと は いおとし た。】
●例‥‥
盗人は已に射落としぬ
[出で典]今昔物語り集め(一部改め)
[直譯き]
盗人は既に射落とした。
[意譯き]
盗人は射落とした。
【●たぐひ‥‥
ぬすびと は すでに いおとし ぬ
[いで ぶみ]いま むかし ものがたり つめ(ひ ところ あらため)
[なほ とき]
ぬすびと は すでに いおとし た。
「こころ とき」
ぬすびと は いおとし た。】
–
「ぬ」:完了の助動詞。
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●例‥‥
( )
『源氏物語り』(一部改め)
[譯き]
息は疾っくに絶え果ててしまってゐた。
【●たぐひ‥‥
( )
『みなもと うぢ ものがたり』(ひ ところ あらため)
[とき]
いき は とっくに たえはて て しまっ て ゐ た。】
●例‥‥
息は疾く絶え果てにけり
『源氏物語り』(一部改め)
[譯き]
息は疾っくに絶え果ててしまってゐた。
【●たぐひ‥‥
いき は とく たえはて に けり
『みなもと うぢ ものがたり』(ひ ところ あらため)
[とき]
いき は とっくに たえはて て しまっ て ゐ た。】
–
「に」:完了の助動詞「ぬ」の連用形。
「けり」:過去の助動詞。
●例‥‥
( )
[出で典]伊勢物語り(一部改め)
[譯き]
鬼は既に一口で(女を)食ってしまってゐた。
【●たぐひ‥‥
( )
[いで ぶみ]イセ ものがたり(ひ ところ あらため)
[とき]
おに は すでに ひとくち で (をんな を)くっ て しまっ て ゐ た。】
●例‥‥
鬼早一口に食ひてけり
[出で典]伊勢物語り(一部改め)
[譯き]
鬼は既に一口で(女を)食ってしまってゐた。
【●たぐひ‥‥
おに はや ひ くち に くひ て けり
[いで ぶみ]イセ ものがたり(ひ ところ あらため)
[とき]
おに は すでに ひとくち で (をんな を)くっ て しまっ て ゐ た。】
–
「に」:動作の手法の助詞。
「て」:完了の助動詞「つ」の連用形。
「けり」:過去の助動詞。
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス
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