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言の葉【ことのは】

「理解する」

●「理解する」の大和言‥‥
解く
【●「リカイする」の やまと こと‥‥
わく】

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●「わく」に當つる漢字‥‥
解く,理く,分く
【●「わく」に あつる からかた‥‥
わく,わく,わく】

●「わく」に当てる漢字‥‥
解く,理く,分く
【●「わく」に あてる カンジ‥‥
わく,わく,わく】

 
●例の文句ひ‥‥
(     )
[譯き 一]
分からない
[譯き 二]
理解できない
【●たぐひ の あや さかひ‥‥
(     )
[とき ひ]
わから ない
[とき ふ]
リカイ でき ない】

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●例の文句ひ‥‥
分く能は不
[譯き 一]
分からない
[譯き 二]
理解できない
【●たぐひ の あや さかひ‥‥
わく あたは ず
[とき ひ]
わから ない
[とき ふ]
リカイ でき ない】

「わく」:カ行四段活用

 
●例の文句ひ‥‥
意の分かるる單つ語
(「るる」:能ひの動き助け詞「る」の體連なりの形)
【●たぐひ の あや さかひ‥‥
こころ の わか るる ひつこと
(「るる」:あたひ の うごき たすけ こと「る」の な つらなり の かた)】

●例文句‥‥
意の分かるる単つ語
[訳]
意味の分かる単語
(「るる」:可能の助動詞「る」の連体形)
【●レイ モンク‥‥
こころ の わか るる ひつこと
[ヤク]
イミ の わかる タンゴ
(「るる」:カノウ の ジョドウシ「る」の レンタイケイ)】

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≪參ね物等【たづね もの など】(参考文献等)≫
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
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言の葉【ことのは】

「なふ」(古語)

{鍵となる文句ひ}
「あふ」より「なふ」へ
【{かぎ と なる あや さかひ}
「あふ」より「なふ」へ】

{キーフレーズ}
「あふ」から「なふ」へ
【{キーフレーズ}
「あふ」から「なふ」へ】

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●「なふ」に當つる漢字‥‥
平ふ。
均ふ。
正ふ。直ふ。
竝ふ。
比ふ。
【●「なふ」に あつる からかた‥‥
なふ。
なふ。
なふ。なふ。
なふ。
なふ。】

●「なふ」に当てる漢字‥‥
平ふ。
均ふ。
正ふ。直ふ。
並ふ。
比ふ。
【●「なふ」に あてる カンジ‥‥
なふ。
なふ。
なふ。なふ。
なふ。
なふ。】

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●「なふ」の意‥‥
平す。
均す。
正す。直す。
竝ぶ。
比ぶ。
【●「なふ」の こころ‥‥
ならす。
ならす。
なほす。なほす。
ならぶ。
くらぶ。】

●「なふ」の意味‥‥
平らにする。
平均化する。
(「正しくする」の意の)直す。
並べる。
比べる。
【●「なふ」の イミ‥‥
たいらに する。
ヘイキンカする。
(「ただしく する」の イ の )なおす。
ならべる。
くらべる。】

 
●「なふ」の語源‥‥
合ふ。
合はす。
【●「なふ」の こともと‥‥
あふ。
あはす。】

●「なふ」の語源‥‥
合う。
合わせる。
【●「なふ」の ゴゲン‥‥
あう。
あわせる。】

 
●「あふ」より「なふ」へ‥‥
「合はす」行ひに別の行ひを加ふる故、
「ahu」に「n」音を加へて「nahu」となりぬ。
【●「あふ」より「なふ」へ‥‥
「あはす」おこなひ に ほか の おこなひ を くはふる ゆゑ、
「ahu」に「n」おと を くはへ て「nahu」と なり ぬ。】

●「あふ」から「なふ」へ‥‥
「合わせる」行為に別の行為を加えるため、
「ahu」に「n」音を加えて「nahu」となった。
【●「あふ」から「なふ」へ‥‥
「あわせる」コウイ に ベツ の コウイ を くわえる ため、
「ahu」に「n」オン を くわえ て「nahu」と なっ た。】

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●「なふ」(語源 → 意転び)一‥‥
(語源)「合はす」
→(低き地に土砂を合はせ、地を平らかにす)
→「平す,平らぐ」
→「均す」
【●「なふ」(こともと → こころ まろび)ひ‥‥
(こと もと)「あはす」
→(ひくき つち に つちすな を あはせ、つち を たひらかに す)
→「ならす,たひらぐ」
→「ならす」】

●「なふ」(語源 → 転意)1‥‥
(語源)「合わせる」
→(低い地盤に土砂を合わせて、地面を平坦にする)
→「平す,平らにする」
→「均す,平均化する」
【●「なふ」(ゴゲン → テンイ)イチ‥‥
→(ひくい ジバン に ドシャ を あわせ て、ジメン を ヘイタン に する)
→「ならす,たいらに する」
→「ならす,ヘイキンカする」】

 
●「なふ」(語源 → 意転び)二‥‥
(語源)「合はす」
→(低き地に土砂を合はせ、地を平らかにす。)
→「平す,平らぐ」
→(平らかなる地面といふ、然るべき基準に、盛れる土を合はす。)
→(然るべき基準に、或る物を合はす。)
→「直ふ,正ふ」
→(基準と爲る物と或る物を竝べて比ぶ。)
→「竝ぶ」「比ぶ」
【●「なふ」(こともと → こころ まろび)ふ‥‥
(こと もと)「あはす」
→(ひくき つち に つちすな を あはせ、つち を たひらかに す。)
→「ならす,たひらぐ」
→(たひらかなる つちおも と いふ、しかる べき もと のり に、もれ る つち を あはす。)
→(しかる べき もとのり に、ある もの を あはす。)
→「なふ,なふ」
→(もと のり と なる もの と ある もの を ならべ て くらぶ。)
→「ならぶ」「くらぶ」】

●「なふ」(語源 → 転意)2‥‥
(語源)「合わせる」
→(低い地盤に土砂を合わせて、地面を平坦にする。)
→「平す,平らにする」
→(平坦な地面という、そうあるのが相応しい基準に、盛った土を合わせる。)
→(そうあるのが相応しい基準に、ある物を一致させる。)
→(「正しくする」の意の)「直す」
→(基準となる物とある物を並べて比べる。)
→「並べる」「比べる」

【●「なふ」(ゴゲン → テンイ)ニ‥‥
(ゴゲン)「あわせる」
→(ひくい ジバン に ドシャ を あわせ て、ジメン を ヘイタン に する。)
→「ならす,たいらに する」
→(ヘイタンな ジメン と いう、そう ある の が ふさわしい キジュン に、もっ た つち を あわせる。)
→(そう ある の が ふさわしい キジュン に、ある もの を イッチさ せる。)
→(「ただしく する」の イ の)「なおす」
→(キジュン と なる もの と ある もの を ならべ て くらべる。)
→「ならべる」「くらべる」】

 
≪助け物等【たすけ もの など】(参考文献等)≫
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス
・やまとことばのみちのく

(アクセス日:2018/6/15)

 
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言の葉【ことのは】

「運く」【はく】(古語)

●「運く」の意‥‥
物を或る所より他の所へ移す
【●「はく」の こころ‥‥
もの を ある ところ より ほか の ところ へ うつす】

●「運く」の意味‥‥
物をある場所から他の場所へ移す
【●「はく」の イミ‥‥
もの を ある バショ から ほか の バショ へ うつす】

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●「はく」(語源と転化)1‥‥
息を吐く音(「ハー」「フー」)
→「(息を)吐く」「(息を)吹く」
→ 息を吹くように風が塵【ちり】を払うことから
→「掃く」【はく】(意:塵を払い除く)
→「運く」【はく】(意:物をある場所から他の場所へ移す)

 
●「はく」(語源と転化)2‥‥
息を吐く音(「ハー」「フー」)
→「(息を)吐く」「(息を)吹く」
→ 息を吹くように風が塵【ちり】を払うことから
→「掃く」【はく】(意:塵を払い除く)

 
●「はく」(語源と転化)3‥‥
息を吐く音(「ハー」「フー」)
→「(息を)吐く」「(息を)吹く」
→ 風が輪を描くように塵【ちり】を払うことから
→「回く」【はく】(意:輪を描くように動く)→(転じて)
→「巡く」【はく】(意:回ってまた元に戻る)→(転じて)
→「還く」【はく】(意:元へ戻る)

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●派かれ生まれ‥‥
・「運く」→「運ぶ」
・「運く」→(名詞化はり)→「運か」
【●わかれ うまれ‥‥
・「はく」→「はこぶ」
・「はく」→(な こと かはり)→「はか」】

●派生‥‥
・「運く」→「運ぶ」
・「運く」→(名詞化)→「運か」
【●ハセイ‥‥
・「はく」→「はこぶ」
・「はく」→(メイシカ)→「はか」】

 
≪助け物等【たすけ もの など】(参考文献等)≫
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス
・やまとことばのみちのく

(アクセス日:2018/6/10)

 
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「すゑ」(古語)

●「すゑ」の意味‥‥
➀ 結果
➁ 子孫

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●結果の意の「すゑ」の例‥‥
因と果
【もと と すゑ】
[訳]
原因と結果

 
●子孫の意の「すゑ」の例‥‥
女の裔
【をんな の すゑ】
([出典]創世記 第3章)
[訳]
女の子孫

 
≪助け物等【たすけ もの など】(参考文献等)≫
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
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「うしろめたし」(古語)

●「後ろめたし」の語源‥‥
後ろ目痛し →
後ろで見ていて心が痛くなる →
後ろで見ていて先行き不安になる →
後ろめたし
【●「うしろめたし」の ゴゲン‥‥
うしろ め いたし →
うしろ で みて いて こころ が いたく なる →
うしろ で みて いて さきゆき フアン に なる →
うしろめたし】

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●活用‥‥
ク活用 [く・く・し・き・けれ・○]
(補足:形容詞、形容動詞の活用では、
ク活用が最頻出のため、最優先で覚える。)

 
●例文‥‥
いとはかなければ、後ろめたし。
【いと はかなけれ ば、うしろめたし。】
(『源氏物語』(一部改め))
[訳]
とても幼いので、先行き心配だ。
【とても おさない ので、さきゆき シンパイだ。】

 
≪助け物等【たすけ もの など】(参考文献等)≫
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
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