{ ポイント }
修飾 = 何かを加えて文節を飾(かざ)る
●修飾語とは・・・
他の文節を修(かざ)る語。
他の文節に係る文節。
(換言すると…)他の文節を詳しく説明する文節。
(換言すると…)被修飾語を詳しく説明する文節。
( 他の文節 = 被修飾語
修(かざ)る = 飾(かざ)る = 詳しく説明する )
●被修飾語とは・・・
他の文節に修(かざ)られる語。
他の文節を受ける文節。
(換言すると…)他の文節によって、詳しく説明される文節。
(換言すると…)修飾語によって、詳しく説明される文節。
( 他の文節 = 被修飾語
修(かざ)られる = 飾(かざ)られる = 詳しく説明される
「被」:受身をあらわす助字。 )
●例文 1・・・
「今日、学校を 休んだ。」
「休んだ」が述語。
「今日は 休んだ」で、
二つの文節が意味の上で結びついているから、
「今日」は「休んだ」に係る。
よって、
「今日」が修飾語。
「休んだ」が被修飾語。
「学校を 休んだ」で、
二つの文節が意味の上で結びついているから、
「学校を」は「休んだ」に係る。
よって、
「学校を」が修飾語。
「休んだ」が被修飾語。
●例文 2・・・
「彼は 海に 行きます。」
「行きます」が述語。
「彼は」が主語。
「海に 行きます」で、
二つの文節が意味の上で結びついているから、
「海に」は「行きます」に係る。
よって、
「海に」が修飾語。
「行きます」が被修飾語。
「海に」という修飾語が、
「行きます」という被修飾語を詳しく説明している。)
~「修」という漢字~
●修(読み)・・・
① おさ(める)
② かざ(る)
③ シュウ
●修(意味)・・・
① 修(おさ)める。形を整える。
② 修(かざ)る。飾(かざ)る。
●修(漢字の成り立ち)・・・
(一)
「亻」:「横から見た人」の形
「|」:水の省略形
「卜」:「ボクッという音を表す擬声語」
「又」:右手の形
↓
「ひとの背に水を流して手で洗うさま」
↓
「洗い清める」
(二)
「彡」:「豊かで艶(つや)やかな髪」の形
(一) + (二)
↓
「洗い清めて、整えたり、飾ったりする」
↓
(「修」の意味)
① 修(おさ)める。形を整える。
② 修(かざ)る。飾(かざ)る。
~「飾」という漢字~
●飾(読み)・・・
かざ(る)
ショク
●飾(意味)・・・
飾(かざ)る。手を加えて美しくみせる。
●飾(漢字の成り立ち)・・・
「食」:「食器に食べ物を盛りそれにふたをした」形
「人」:「人」のかたち
「巾」:「頭に巻く布きれに紐(ひも)をつけ、帯に差し込む」形
↓
「食べ物をきれいに盛るように
家の中を布で飾って美しくみせる」
↓
(「飾」の意味)
飾(かざ)る。手を加えて美しくみせる。
≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・国語の文法 > 文法の基礎 > 文節の働き(2)修飾語
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・語源事典
https://okjiten.jp/index.html
(アクセス日:2017/9/4)
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