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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

観音経(かんのんきょう)19

●原文(正字体)
聞其稱觀世音菩薩名者
【●ゲンブン(セイジタイ)
モン ゴ ショウ カン ゼ オン ボ サツ ミョウ シャ】

●原文(現代字体)
聞其称観世音菩薩名者

●書き下し文
其の觀世音菩薩の名を稱ふるを聞かば
【●かきくだしブン
その カンゼオンボサツの なを となふるを きかば】
(「となふる」:ハ行下二段活用の動詞「となふ」の連体形。
「となふ」の活用例:「となへず/となへたり/となふ/となふるとき/となふれども/となへよ」
「(下一)るるれよ、(下二)るれよ、いいううう」より、下二段活用。
ハ行下二段活用:「へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ」
「を」:格助詞「を」。動作の対象を示す。直前語は連体形(体言)。)

●直訳
其(そ)の人が觀世音菩薩の名を稱(とな)えるのを聞けば、

●意訳
夜叉羅剎(ヤシャラセツ)に襲われた者が觀世音菩薩の名を稱(とな)えるのを夜叉羅剎が聞けば、

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≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社

 
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