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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ) 42

[キーフレーズ]
関ケ原

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●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
虎-歩於東國
コホ ヨ トウゴク

●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
東國(とうごく)に虎の如(ごと)く歩みたまひき

●解説 1(本居宣長『古事記伝』より)(上の原文と無関係な箇所は省略)
人事共洽。虎-歩於東國。
人事共に洽(あま)ねくして。東國に虎の如く歩みたまひき。
道より人多(サハ)に従ひ附キ奉て、御威(ミイキホヒ)さかりになりまして、美濃ノ国に幸行(イデマシ)しことなり。
皆書紀に見ゆ。
(意訳:
多くの豪族が大海人皇子(おおあまのみこ)に付き従い、御威光(ごいこう)も盛んになられ、美濃國(みののくに)にお入りなられた。
日本書紀に記載あり。)

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●原文 2
虎步於東國

●書き下し文 2
東國(あづまのくに)に虎歩む。

●解説 2
・然「天時未臻蟬蛻於南山―人事共給虎步於東國」で、対句構造。
「天」「人」、「蝉」「虎」、「南」「東」をそれぞれ交換による同位性を持たせて、対句構造を整備させている。
・虎步・・・
日本書紀には、大海人皇子(おおあまのみこ)が出家して吉野山に移った時、「虎に翼を付けて之(これ)を放てり」とある。
天智天皇崩御の後、豪族を味方につけ、東国(関ケ原付近)に向かって進軍を開始した。
・東國・・・
この時代の「東國」というと、不破の関(岐阜県関ケ原付近)より東全部を指した。

 
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/3/5)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/3/5)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第133回)

(アクセス日:2017/3/5)

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《今日の言葉》
「天の下のすべてのことには季節があり、すべてのわざには時がある」
ユダヤ教聖書

 
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