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孫子韓非子君主論戰爭論ショーペンハウアーセネカ兵法

孫子(そんし) 4

[キーワード]
情報

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●原文
而索其情

●書き下し文
じょうさが

●訳
情報を集める

●言葉の意味
・情(読み)・・・
ジョウ。
・情(意味)・・・
物事の実際の様子。実際の姿。
(例:「情報」)
・情(漢字の成り立ち)・・・

「心臓」の形を表した字 →(意味)→ こころ
image1
 
「草が生える」形を表した字 →(意味)→ そだつ。
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「井戸の中のみ切った水」の形を表した字 →(意味)→
み切っている。
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→「こころ」+「青くみ切る」
→「いつわりのない心」「まこと(本当)」
→物事の実際の様子。実情。
・「青」が入る漢字に共通するイメージ・・・
けがれない。

・索(読み)・・・
サク。さが(す)。もと(める)。
・索(意味)・・・
さがす。もとめる。

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≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
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≪今日の言葉≫
「断じて行えば鬼神きしんもこれを避く」
司馬遷しばせん
(紀元前145~紀元前86)
(同時代の人:
第10代 崇神すじん天皇
紀元前148~紀元前29
在位 紀元前97~紀元前29)

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孫子(そんし) 3

[キーフレーズ]
感情的に行動しない

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●原文
校之以計

●書き下し文
これくらぶるにけいもってし、

●訳
冷静な(客観的な)計算により、敵味方の優劣を比較ひかくし、

●言葉の意味
・校(読み)・・・
コウ。くら(べる)。
・校(意味)・・・
二つの物を比較ひかくする。よく調べてあやまりをただす。
・計(読み)・・・
ケイ。はか(る)。かぞ(える)。
・計(意味)・・・
数をかぞえる。はかる。計画する。

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≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
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≪今日の言葉≫
「悪法も、また、法である」
ソクラテス
(紀元前471~紀元前399)
(同時代の人:
第5代 孝昭こうしょう天皇 紀元前506~紀元前393 
第5代 孝昭こうしょう天皇 在位:紀元前475~紀元前393
墨子ぼくし 紀元前480年生まれ)

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孫子(そんし) 2

[キーフレーズ]
5つの事柄を基に精査せいさ熟考

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●原文
故經之以五事

●書き下し 一
故に之を經るに五事を以てし
【●かきくだし ひ
ゆゑ に これ を はかる に いこと を もちて し】

●書き下し 二
ゆえこれはかるに五事ごじもってし、

●訳
五つの基本事項でもって、これ(戦争に関する全ての事)を注意深く調べ、また考え、

●言葉の意味
・経(漢字の成り立ち)・・・
機織はたおりの縦糸たていとの形をかたどった漢字 →
糸が真っ直ぐ通っている →
すじみち, 規則 →
筋道すじみちをたてて(注意深く, しっかりと, 丹念たんねんに)調べ考える
精査せいさ・・・
詳しく調べること。

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●解説
個人の闘い及び集団の戦争はしない方がいい。
避けられない戦争も軽々しく始めるべきではない。
しかし、5つの事柄を基軸に、常に熟考・準備をしておかないと、良心を持たない人間・集団に、全てをぎ取られてしまうことになりかねない。

 
≪今日の言葉≫
かまえありてかまえなし」
宮本武蔵
(1584~1645)
(同時代の人物:
シェイクスピア 1564年生まれ
宮本武蔵の武術最盛期 1604~1614
シェイクスピアの創作活動最盛期 1594~1604)
 

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孫子(そんし) 1

[キーフレーズ]
戦争の重大さ

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●原文
孫子曰、兵者國之大事、

●書き下し 一‥‥
孫子曰く、兵は國の大き事なり、
【●かきくだし ひ‥‥
ソンシ いはく、いくさ は くに の おほき こと なり、】

●書き下し 二‥‥
孫子曰く、兵は國の大事なり、
【●かきくだし ふ‥‥
ソンシ いはく、ヘイ は くに の ダイジ なり、】

●書き下し 三‥‥
孫子曰く、兵とは國の大事なり、

●書き下し文 四‥‥
孫子曰く、兵とは國の大事、

●訳
孫子は言う。戦争は国にとって一大事である。

●別の訳
孫子は言う。戦争は、国家の命運を決する重大な行為である。

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●原文
死生之地、存亡之道、不可不察也、

●書き下し 一‥‥
死に生きの地、在り亡きの道、察らめざるべからざるなり。
【●かきくだし ひ‥‥
しに いき の つち、あり なき の みち、あきらめ ざる べから ざる なり。】

●書き下し 二‥‥
死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。
【●かきくだし ふ‥‥
シセイ の チ、ソンボウ の みち、サッせ ざる べから ざる なり。】

●書き下し 三‥‥
死生の地、存亡の道、察せざるべからず。

●訳
国民の命、国家の存亡に関わる行為である。平時から熟考しておかねばならない。

●別の訳
国民の生死、国家の存亡がかかっている。それゆえ、前もってよく考えておかねばならない。

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≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
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≪今日の言葉≫
「百年兵をやしなうは、ただ平和をまもるためである」
山本五十六いそろく
(日本の軍人)
(1884~1943)

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風姿花伝/世阿弥

世阿弥『風姿花伝』 (100分 de 名著)
土屋 惠一郎

風姿花伝は理論的に能楽を解説している書物ですが、今の時代にも役立つことが沢山書かれています。しかしながら、能楽の知識がないと何が言いたいのかよく分かりません。

本書では、能楽の評論家として有名な土屋氏が、はじめに能楽とはどんなものであるのかを分かりやすく解き明かします。その後に、現代人にも役立つような風姿花伝の読み方を提示します。

世阿弥は能楽の父と言われている人です。当時、彼は芸能という不安定な人気商売に身をおいていました。そのため、その中で生き残るにはどうすればいいか、どのように芸を磨くべきかを必死で考えました。そうした試行錯誤の結果をまとめたものが風姿花伝です。

本書は、人に興味を持たせる表現方法、自分の芸を上達させる方法など、誰にでもすぐに使えるコツが章ごとに書かれています。

風姿花伝の他の解説書では理解できなかった箇所を、土屋氏が内容をイメージしやすいように解説しています。私は、この本で全体像を掴むことができ、原書もきちんと読んでみたくなりました。

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