[キーフレーズ:お釈迦様から聞いた話]
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●原文
如是我聞。
にょぜがもん。
●書き下し文
是の如きを我聞きき。
●訳
このように私は聞いた。
●解説
・多くの仏教経典が、「如是我聞」から始まる。
釈尊の教えを直接聞いた弟子が、「私はこのように聞いた」と言ってから、自分の聞いた内容を話した。
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●原文
一時仏住。王舎城。耆闍崛山中。
いちじぶつじゅう。おうしゃじょう。ぎしゃくせんちゅう。
●書き下し文
一時、仏、王舎城・耆闍崛山の中に住したまい
●訳
ある日の事であった。お釈迦様はマガダ王国の首都ラージャグリハにある耆闍崛山(別名 霊鷲山)という山の中で暮らしていた。
●解説
・はじめに、『無量義経』が、いつ・どこで・誰に対して説かれたのかを述べている。
・王舎城
中インドのマガダ国の首都。ラージャグリハ。
・耆闍崛山
霊鷲山のこと。
王舎城の東北にあり、釈尊が晩年に説法をした場所。名前の由来は、鷲が多く、霊山(神と交信できる場所)だったことから。
・釈尊が暮らしていた場所が王舎城(ラージャグリハ)の耆闍崛山(霊鷲山)。ここから、仏教の世界が開かれていく。
・霊鷲山が釈尊が説法をした場所であることから、日蓮はこの山を「霊山浄土」とも称した。
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≪参考文献≫
伏見友貴 (2013)『無量義経』
(無量義経徳行品第一)
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今日の言葉:
「水が一滴ずつでも滴り落ちるならば、水瓶を満たすことが出来る」
ゴータマ・シッダールタ
(紀元前460年頃~紀元前380年頃)