{ ポイント }
用言に連なる修飾語
●連用修飾語とは・・・
用言に連(つら)なる修飾語。
(換言すると…) 用言を含む文節に係る修飾語。
(換言すると…) 用言を修飾する文節。
●用言とは・・・
「動詞」「形容詞」「形容動詞」のこと。
単独で述語になることができる単語。
自立語で、活用する。
●動詞とは・・・
物事の動作・作用・存在を表す単語。
主語が「どうする」という述語になる。
最後が「ウ」段の言葉で終わる。
●動詞を使った例文・・・
「彼は ゆっくりと 話した。」
「話した」は、述語であり、ウ段の言葉で終わる文節だから動詞である。
「ゆっくりと」は「話した」に係る。
換言すると、「ゆっくりと」は「話した」を修飾する。
よって、「ゆっくりと」は連用修飾語である。
●形容詞とは・・・
物事の性質・状態・様子を表す単語。
最後が「い」で終わる。
●形容詞を使った例文・・・
「家の 庭は 緑色で すがすがしい。」
「すがすがしい」は、物の様子を表す単語で、「い」で終わるから形容詞である。
「緑色で」は「すがすがしい」に係る。
換言すると、「緑色で」は「すがすがしい」を修飾する。
よって、「緑色で」は連用修飾語である。
●形容動詞とは・・・
物事の性質・状態・様子を表す単語。
最後が「~な」「~だ」で終わる。
●形容動詞を使った例文・・・
「常に トップで 走るなんて、 彼は とても 優秀だ。」
「優秀だ」は、人の性質を表す単語で、「だ」で終わるから形容動詞である。
「とても」は「優秀だ」に係る。
換言すると、「とても」は「優秀だ」を修飾する。
よって、「とても」は連用修飾語である。
~「連」という漢字~
●「連」(読み)・・・
つら(なる)
レン
●「連」(意味)・・・
連(つら)なる。引き続く。
●「連」(漢字の成り立ち)・・・
① (「辶」(しんにょう)の成り立ち)
「止」「立ち止まる足」の形
「彳」:「十字路」の形
↓
(意味)
「行く」
② (「車」の成り立ち)
「車」:「二つの車輪が付いた箱車(はこぐるま)」の形
① + ②
「二つの車輪が付いた箱車(はこぐるま)を引いて道を行くさま」
↓
「箱車を引いて道を行くには、二つの車輪がしっかりと連なって(つながって)いなければならない。」
↓
(「連」の意味)
連(つら)なる。引き続く。
二つの物が何らかの関係で繋(つな)がる。
●「連」(漢字のイメージ)
「二つの車輪が付いた箱車(はこぐるま)を人が引いて、行き来するイメージ」
↓
「二つの物が何らかの関係で繋(つな)がりながら、物事が進むイメージ」
≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・国語の文法 > 文法の基礎
https://www.kokugobunpou.com/
(アクセス日:2017/9/4)
・語源事典
https://okjiten.jp/index.html
(アクセス日:2017/9/4)
≪関連記事≫
・修飾語とは (国語文法)
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・主語とは (国語文法)
・文節とは(国語文法)
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