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佛の敎へ【ほとけのをしへ】(佛敎)

観音経(かんのんきょう)15

【キーフレーズ】
バラバラになる刀

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( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )

●原文
彼所執刀杖
【ひ しょ しゅ とう じょう】

●原文(現代字体・現代仮名遣い)
(同上)

●書き下し文
彼の執る所の刀杖、
【彼(かれ)の執(と)る所(ところ)の刀杖(とうじょう)、】

●書き下し文(現代字体・現代仮名遣い)
(同上)

●訳 1
相手が振りかざした刀(かたな)は、

●訳 2
相手の持つ刃物は、

●解説
・刀杖・・・
刀や剣の類の総称。
【・刀杖(とうじょう)・・・
刀(かたな)や剣(つるぎ)の類(たぐい)の総称(そうしょう)。】

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●原文
尋段段壞
【じん だん だん ね】

●原文(現代字体・現代仮名遣い)
尋段段壊
【じん だん だん ね】

●書き下し文
尋いで段段に壞れて、
【尋(つ)いで段段(だんだん)に壊(やぶ)れて、】

●書き下し文(現代字体・現代仮名遣い)
尋いで段段に壞れて、
【尋(つ)いで段段(だんだん)に壊(やぶ)れて、】

●訳
切っ先の方からバラバラと砕けていって、

 
●解説

・「壊(やぶ)る」の意味・・・
「壊(こわ)れる」

・「尋」の意味・・・
「尋(つ)いで」「次(つ)いで」「次々と」
本文では、「刀が切っ先の方から次々と細かく砕けていくさま」。

・「尋」の字源より・・・
「尋」の字源である「同じ種類のものが次々と加わる」の意から、転じて、「次々と」という意。
本文では、「同じ力(ちから)が、刀(かたな)に次々と加わって、切っ先の方からバラバラと細かく砕けていくさま」。

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≪参考文献≫
・坂本幸男 (翻訳), 岩本裕 (翻訳) (1976)『法華経』岩波書店
・鎌田茂雄 (1991)『観音経講話』講談社
・白川静 (2003)『常用字解』平凡社
・『もりの学校』

(アクセス日:2017/6/10)

 
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