【キーフレーズ】
天皇に即位
(正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと[現代字体・現代仮名遣い]を併記)
●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
清-原大-宮
●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
清み原の大宮にして
●原文 2
淸原大宮
セイ ゲン タイ グウ
[ 清原大宮
セイ ゲン タイ グウ ]
●書き下し文 2
淸原の大宮にて、
きよみはら の おほみや にて
[ 清原の大宮にて、
きよみはら の おおみや にて ]
●書き下し文 3
淸原の大宮にして、
きよみはら の おほみや にして
[ 清原の大宮にして、
きよみはら の おおみや にして ]
●訳
(大海人皇子は)
●原文 1(本居宣長『古事記伝』より)
昇即天-位
●書き下し文 1(本居宣長『古事記伝』より)
昇て天位に即(つ)きたまふ。
●原文 2
昇卽天位
ショウ ソク テン イ
[ 昇即天位
ショウ ソク テン イ ]
●書き下し文 2
昇りて天位に卽きたまひき。
のぼりて あまつくらゐに つき たまひき
[ 昇りて天位に即きたまひき。
のぼりて あまつくらいに つき たまいき ]
●訳 1
即位された。
●訳 2
(
●解説(本居宣長『古事記伝』より)
歳次大-梁。月踵夾-鍾。清-原大-宮。昇即天-位。
・歳大梁に次り。月夾鍾に踵(あた)りて。清み原の大宮にして。昇て天位に即(つ)きたまふ。
大梁は、十二次の内の昴宿(ボウノホシ)の次(ヤドリ)にて、昴は二十八宿の中の西ノ方の星、酉は西ノ方なればなり。
夾鐘は、十二律の中の二月の律なり。
さて書紀を考るに、此ノ天皇、癸酉ノ年二月癸未【二十七日】に御位に即(ツキ)ませり。
(意訳:
「大梁」は、十二次(じゅうにじ)の内の昴宿(ぼうのほし)の次(やど)りで、昴は二十八宿の中の西の方の星、酉は西の方角である。
夾鐘は、十二律の中の二月の律である。
日本書紀から考えて、この天皇は、癸酉ノ年二月癸未(二十七日)に御位に即位したことになる。)
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』
(アクセス日:2017/5/17)
・古事記をそのまま読む
(アクセス日:2017/5/17)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第136回)
(アクセス日:2017/5/17)