花は散り その色となく ながむれば
むなしき空に 春雨ぞ降る
式子内親王
(はなはちり そのいろとなく ながむれば むなしき
そらに はるさめぞふる)
桜の花が散って、何を眺めるというのでもなく、ぼんやりとしている。何もない空に春雨が降っている。
平安時代の終わり頃に詠まれた歌です。天皇による政が終わろうとしていました。また、式子の人生も終わろうとしていました。桜が散るのを見た式子内親王は、色々なものを重ね合わせながら歌を詠みました。
式子の歌は、
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≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス