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孫子(そんし)20

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化(ば)かす

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( 正字体・大和言葉の歴史的仮名遣いと
[現代字体・現代仮名遣い]を併記 )

●原文
近而示之遠
【キン ジ ジ シ エン】
●原文(現代字体・現代仮名遣い)
近而示之遠
【キン ジ ジ シ エン】

●書き下し文
近くとも之に遠きを示し、
【近(ちか)くとも之(これ)に遠(とほ)きを示(しめ)し、】
●書き下し文(現代字体・現代仮名遣い)
【近くとも之に遠きを示し、
近(ちか)くとも之(これ)に遠(とお)きを示(しめ)し、】

●訳
近くに居ても、遠くに居るように見せかけ、
【近(ちか)くに居(い)ても、遠(とお)くに居(い)るように見(み)せかけ、】

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●古言「ちく」(動詞)に当てる漢字
近く,交く
【●古言(ふること)「ちく」(動詞(どうし) )に当(あ)てる漢字(かんじ)
近(ち)く,交(ち)く】

●古言「ちく」(動詞)の意
① 合う(自動詞)。
② 合わす(他動詞)。
【●古言(ふること)「ちく」(動詞(どうし) )の意(こころ)
① 合(あ)う(自動詞(じどうし) )。
② 合(あ)わす(他動詞(たどうし) )。】

●今言「合う」(自動詞)の意
二つ以上のものが近寄って一つに集まる。
二つ以上のものが近寄り混じって一つになる。
〈 自動詞とは、その詞に含まれる意の動きを、自らの力で行う時に使う動詞。 〉
【●今言(いまこと)「合(あ)う」(自動詞(じどうし) )の意(こころ)
二(ふた)つ以上(いじょう)のものが近寄(ちかよ)って一(ひと)つに集(あつ)まる。
二(ふた)つ以上(いじょう)のものが近寄(ちかよ)り混(ま)じって一(ひと)つになる。
〈 自動詞(じどうし)とは、その詞(ことば)に含(ふく)まれる意(こころ)の動(うご)きを、自(みずか)らの力(ちから)で行(おこな)う時(とき)に使(つか)う動詞(どうし)。 〉】

●今言「合わす」(他動詞)の意
二つ以上のものを近付けて一つに集める。
二つ以上のものを近付けて、混ぜて一つにする。
〈 他動詞とは、その詞に含まれる意の動きを、他の誰かの力によって行われる時に使う動詞 〉
【●今言(いまこと)「合(あ)わす」(他動詞(たどうし) )の意(こころ)
二(ふた)つ以上(いじょう)のものを近付(ちかづ)けて一(ひと)つに集(あつ)める。
二(ふた)つ以上(いじょう)のものを近付(ちかづ)けて、混(ま)ぜて一(ひと)つにする。
〈 他動詞(たどうし)とは、その詞(ことば)に含(ふく)まれる意(こころ)の動(うご)きを、他(ほか)の誰(だれ)かの力(ちから)によって行(おこな)われる時(とき)に使(つか)う動詞 〉】

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●古言「ちかし」の源
「ちか(近)」+「し(形容詞の語尾)」
「ち(近)く」(動詞)が名詞に化わり、「ちか」となった。
〈 形容詞とは、物事に触れて心が動くその思いを、その思いに近い意が含まれる動詞に「し」をつけたもの。
(まず、動詞があり、その後に形容詞、名詞などができた。) 〉
【●古言(ふること)「ちかし」の源(みなもと)・・・
「ちか(近)」+「し(形容詞(けいようし)の語尾(ごび) )」
「ち(近)く」(動詞(どうし) )が名詞(めいし)に化(か)わり、「ちか」となった。
〈 形容詞(けいようし)とは物事(ものこと)に触(ふ)れて心(こころ)が動(うご)くその思(おも)いを、その思(おも)いに近(ちか)い意(こころ)が含(ふく)まれる動詞(どうし)に「し」をつけたもの。
(まず、動詞(どうし)があり、その後(あと)に形容詞(けいようし)、名詞(めいし)などができた。) 〉】

●「ち」の音霊
合い縮まる。
二つ以上のものが近寄り、混じって一つになり、縮まる。
【●「ち」の音霊(おとたま)・・・
合(あ)い縮(ちぢ)まる。
二(ふた)つ以上(いじょう)のものが近寄(ちかよ)り、混(ま)じって一(ひと)つになり、縮(ちぢ)まる。】

●「ち」の数霊(かずたま)
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≪参考文献≫
・金谷治 (2000)『新訂 孫子』岩波文庫
・吉野信子 (2015)『カタカムナ 言霊の超法則』徳間書店
・前田富祺 (監修) (2005)『日本語源大辞典』小学館
・やまとことばのみちのく

(アクセス日:2017/6/2)

 
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