{ ポイント }
・「自立語 + 付屬語」で一文節。
・付屬語は自立語にくっ屬(つ)きて(付屬して)一つの文節を作る。
●付屬語とは…
・國文法での單語の分類(單語は自立語と付屬語に分類される)の一つ。
・その一單語だけでは言葉として「意が分からぬ」單語。
●「意が分からぬ」とは…
意味が通じない。
ある觀念を持つことができない。
頭の中で考へやイメージを抱(いだ)くことができない。
(觀念 = 頭の中に抱いてゐる考へやイメージ)
●付屬語の特徴 1…
・その一單語だけでは文節を作ることが出来ない。
・文節の一部で、直前語は必ず自立語なり。
(換言すれば、)文節の一部で、常に自立語のあとに付く。
・直前語の自立語と合はせて一つの文節を作る。
●付屬語の特徴 2…
日本語(やまとこと)にとりて大きな役割を持つ。
日本語は付屬語が付いて初めて文全體の意味が通じる言語なり。
●付屬語の種類(2種類)…
助詞
助動詞
●例への文(たとへの あや)…
「私は動いてゐる。」
まず、文節に區切る。
「私は/動いて/ゐる。」
次に、單語に區切る。
「私/は/動い/て/ゐる。」
この中で、意味の分かる單語は、
「私」「動い」「ゐる」
これらが自立語なり。
「は」「て」は、
意味が分からなぬ故(ゆゑ)、
これらが付屬語なり。
●漢字の意味など…
・「付」(部首)…
亻(にんべん)
・「付」(読み)…
フ
つ(く)
・「付」(意味)…
付く。くっつく。
・「屬」(部首)…
尸(しかばねかんむり)
・「屬」(読み)…
ゾク
つ(く)
・「屬」(意)…
属(つ)く。属(つ)き従ふ。
●「付屬語」といふ名前の由来…
付屬語は、自立語に付屬して(付(つ)きて,屬(つ)きて)一つの文節を作るゆゑ、「付屬語」と呼ばれる。
≪参考文献等≫
・原沢 伊都夫 (2012)『日本人のための日本語文法入門』講談社
・国語の先生が教える国語文法
国語文法.com/
(アクセス日:2017/8/23)
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