●「能ひ」の意の大和言‥‥
る
らる
可し
得
能く
【●「あたひ」の こころ の やまと こと‥‥
る
らる
べし
う
よく】
—
●「可能」の意の大和言葉‥‥
る
らる
可し
得
能く
【●「カノウ」の イ の やまとことば‥‥
る
らる
べし
う
よく】
●「得」の例‥‥
寿命を延ぶることを得たり
([出づる典]今昔物語集)
【●「う」のたぐひ‥‥
ジュミョウ を のぶる こと を え たり
([いづる ふみ]いまむかし ものがたり つめ)】
—
●「得」の例‥‥
寿命を延ぶることを得たり
([出典]今昔物語集)
[訳]寿命を延ばすことができた。
【「う」のレイ‥‥
ジュミョウ を のぶる こと を え たり
([シュッテン]コンジャク ものがたり シュウ)
[ヤク]ジュミョウ を のばす こと が できた。】
●「得」の例‥‥
逢ふことを得たり。
【あふ こと を え たり。】
(『御文章』(蓮如上人))
[訳]
出会うことができた。
「え」:可能の意の他動詞「う」の連用形。
「たり」:完了の助動詞「たり」の終止形。
●「得」の例‥‥
此の( )は電子は( )に( )
[譯き]
此の空間では電子は自由に動く事が出來る。
【「う」の たぐひ‥‥
こ の( )は デンシ は( )に( )
[とき]
こ の クウカン で は デンシ は ジユウに うごく こと が できる。】
●「得」の例‥‥
此の空の間にては電子は緩々に動く事を得
[譯き]
此の空間では電子は自由に動く事が出來る。
【「う」の たぐひ‥‥
こ の むな の ま に て は デンシ は ゆるゆるに うごく こと を う
[とき]
こ の クウカン で は デンシ は ジユウに うごく こと が できる。】
●「能く」の例‥‥
命を能く延ぶ
【●「よく」の たぐひ‥‥
いのち を よく のぶ】
—
●「能く」の例‥‥
命を能く延ぶ
[訳]寿命を延ばすことができる。
【●「よく」の レイ‥‥
いのち を よく のぶ
[ヤク]ジュミョウ を のばす こと が できる。】
≪參ね物(參考文獻)【たづね もの(サンコウ ブンケン)】≫
・林達夫ほか (1972)『世界大百科事典』平凡社
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス
≪關はり有る文章【かかはり ある ふみ あや】(関連記事)≫
・能ふ可から不の意の古語(不可能の意味の古語)