111(いちいちいち)

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古事記(1~9のまとめ ~ やさしい古事記編)

★~ やさしい 古事記 ~★

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古事記 上巻并序
ふることふみ かみつまき ならびに じょ

●原文
臣安萬侶言

混元既凝 氣象未效

●書き下し文
臣安萬侶言す、夫れ混元既に凝りて、気象未だ效れず。
{ 臣(おみ)安萬侶(やすまろ)言(もう)す、夫(そ)れ混元(まろかれ)既(すで)に凝(こ)りて、気象(きざし)未(いま)だ效(あらわ)れず。}

●訳
臣下(しんか)の安萬侶(やすまろ)が申し上げます。
元々、宇宙はあの世とこの世とに分かれていなかった。
また、陰(いん)と陽(よう)にも分かれていなかった。
つまり、全てが混じり合っていて、曖昧(あいまい)で、はっきりしていなかった。
陰(いん)と陽(よう)が分かれたり、あの世とこの世とが分かれたりといった、何かが起こる兆(きざ)しはまだ現れていなかった。

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●原文
無名無爲 誰知其形

乾坤初分 參神作造化之首
陰陽斯開 二靈爲群品之祖

●書き下し文
名も無く為も無し。誰か其の形を知らん。
然れども、
乾坤初めて分れて、参神、造化の首と作れり。
陰陽、斯に開けて、二霊、群品の祖と為れり。
{ 名(な)も無(な)く為(わざ)も無(な)し。誰(たれ)か其(そ)の形(かたち)を知(し)らん。
然(しか)れども、乾坤(あめつち)初(はじ)めて分(わか)れて、
参神(みはしらのかみ)、造化(むすひ)の首(はじめ)と作(な)れり。
陰陽(めお)、斯(ここ)に開(ひら)けて、
二霊(ふたはしらのかみ)、群品(もろもろ)の祖(おや)と為(な)れり。}

●訳
名前も付けようが無く、(目的を持って)何かを作りあげることもなかった。誰もその形を知りようがなかった。
それから( 長い年月が経(た)ち )、天界と地上界とが初めて分かれた。
(天界と地上界が別れた後、)三柱(みはしら)の神が産まれた。
その三柱神(みはしらのかみ)の神の名は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、神産巣日神(かみむすひのかみ)である。
三柱神(みはしらのかみ)の誕生が万物創造(ばんぶつそうぞう)の初めとなった。
(万物を造り出す二つの気である)陰と陽が生じて、
万物の生みの親である二柱(ふたはしら)の神が現れた。
その二柱神(ふたはしらのかみ)の名は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)である。

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●原文
所以
出入幽顯 日月彰於洗目
浮沈海水 神祇呈於滌身

●書き下し文
所以に、
幽顕を出で入りて、目を洗ふに、日月彰れ、
海水に浮沈みて、神祗、身を滌ぐに呈れたり。
{ 所以(ゆえ)に、幽(かくりよ)顕(あらわよ)を出(い)で入(い)りて、
目(め)を洗(あら)ふに、日(ひ)月(つき)彰(あらわ)れ、
海水(うしお)に浮沈(うきしず)みて、神(あまつかみ)祗(くにつかみ)、身(み)を滌(すす)ぐに呈(あらわ)れたり。}

●訳
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)は、幽界(ゆうかい)(目に見えない世界)に入っていった。それから、顕界(けんかい)(目に見える世界)に戻ってきた。戻ってきた伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が、左目を洗ったときに日神(ひのかみ)である天照大神(あまてらすおおみかみ)が産まれ、右目を洗ったときに月神(つきのかみ)である月読命(つくよみのみこと)が産まれた。
伊邪那美命(いざなみのみこと)と伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が、海水に浮き沈みして体を洗った時に、多くの神々が現れた。

 
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2017/5/5)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2017/5/5)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第123回)

(アクセス日:2017/5/5)

 
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