[キーフレーズ]
夢のお告げ
●原文 (本居宣長『古事記伝』より)
聞夢歌而想纂業。
●書き下し文 1
夢の歌を聞きて、
●書き下し文 2(本居宣長『古事記伝』より)
夢の歌を聞(きき)て業を纂むことを想ひ。
●訳
(天武天皇は)、夢の中で歌を聞かれ、将来、御自分が
●意訳
(天武天皇は)、夢の中で歌をお聞きになられ、その歌が神のお告げであるとお感じになられた。歌の内容から、御自分が天子と
●言葉の意味
・「業」(部首)・・・
木
き
・「業」(正規の読み)・・・
ギョウ,ゴウ,わざ
・「業」(正規の意味)・・・
わざ。つとめ。仕事。
わざ。おこない。
わざ。技術。
ごう。別の世での善悪の行為によって、現世で受ける
ごう。立腹。怒りの心。
・「
天子が国を統治する事業。
・「纂」(正規の読み)・・・
サン,あつ(める),くみひも,つ(ぐ)
・「纂」(正規の意味)・・・
あつめる。書物にまとめる。
赤い組ひも。
継ぐ。受け継ぐ。
●解説 1
・「濳龍體元―洊雷應期」「聞夢歌而想纂業―投夜水而知承基」で、対句に成る。
●解説 2(本居宣長『古事記伝』より)(上の原文と無関係な箇所は省略)
聞夢歌而想纂業。
・夢の歌を聞(きき)て業を纂むことを想ひ。
夢ノ歌の事は書紀に見えず。漏(モレ)つるなるべし。
(意訳:
夢の中で聞いた歌の神託の
(解説:
皇太子を辞退なされた
本居宣長は不注意で漏れたと考えている。
しかし、故意に外されたのか、不注意で漏れたのかは、私には判断しかねる。)
《参考文献等》
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』
(アクセス日:2017/1/14)
・古事記をそのまま読む
(アクセス日:2017/1/14)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第131回)
(アクセス日:2017/1/14)