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mathematics【mæ`θəmǽtiks】

項とは(數學(数学))

●「項」とは…
・或(あ)る基準を以(も)て分けたる數式の單位。
・(具體的に言へば、)
「足し算」のみの式に直したる時の丸括弧の中身をいふ。
・(詳しく言へば、)
まず、式を、「足し算」のみの式に直す。
次に、
正の數は、加算記号を付けて丸括弧(まるカッコ)を以(も)て括(くく)り、
負の數は、減算記号を付けて丸括弧を以(も)て括(くく)る。
その丸括弧の中が、その式の項なり。

●「項」を探す手順…
1.「掛け算」と「割り算」をす。
2.全ての塊(かたまり)を丸括弧内に入れて、「足し算」のみの式にす。
3.その丸括弧の中が、その式の項なり。

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●「項」を説く例式 1…
加法のみの式、
「(+4)+(-6)+(+7)+(+2)」
で、
「+4」「-6」「+7」「+2」
を、この式の項(こう)と言ふ。

●「項」を説く例式 2…
「3-9+1」
といふ式は、
「(+3)+(-9)+(+1)」
となる故(ゆゑ)、
「3-9+1」といふ式の項は
「+3」「-9」「+1」
なり。

●「項」を説く例式 3…
「4-2÷3×6+9」
といふ式は、
「掛け算」と「割り算」を、まず計算して、
「(+4)+(-4)+(+9)」
となる。因(よ)りて、
「4-2÷3×6+9」
といふ式の項は
「+4」「-4」「+9」
なり。

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●「項」(部首)…
頁(おほがい)
●「項」(讀み)…
コウ
うなじ
●「項」(創りし讀み)‥‥
もと
かたまり
(例(たぐひ):單つの項の式し(ひつの もとの あらはし = 單項式(タンコウシキ) )
(例(たぐひ):單つの項の式し(ひつの かたまりの あらはし = 單項式(タンコウシキ) )
●「項」(意)‥‥
① 項(うなじ)。首筋(くびすじ)。首の後ろの部分。
② 事柄(ことがら)。ある基準を以(も)て物事を細かく分けたる一つ一つの事柄。
(例:項目,事項,要項,条項)
③ ある基準を以(も)て數式を小分けしたる一つ一つの塊(かたまり)。(單位には非(あら)ざるが、單位に近き意(こころ)を持つ一(ひ)つ一(ひ)つの塊(かたまり)。)
(例:単項式,多項式)

●「項」(漢字の成り立ち)…
「工」: 「鍛冶(カジ)をする時に使ふ台」を象(かたど)りたる形。
(鍛冶台は呪術の際に使ふ呪器としても用ゐられけり。)
(「たる」:「その状態が續いてゐる存續」の意(現代語「~た」「~だ」)の助動詞「たり」の連體形.
「用ゐ」:動詞「用ゐる」の連用形(ワ行上一段活用).
「られ」:受身の助動詞「らる」の連用形(下二段型).)
「頁」:「人の頭部を強調したる」象形。

ここでは「工」の漢字の成り立ちとは無關係で、同音の「後(コウ)」と同義、卽ち「うしろ」の意と、
「人の頭部を強調したる」象形より、

[意] ① 項(うなじ)。首筋(くびすじ)。首の後ろの部分。

項(うなじ)は、「人の體の一部分」であることより、

[意] ② 事柄(ことがら)。ある基準を以(も)て物事を細かく分けたる一つ一つの事柄。(例:項目,事項,要項,条項)
[意] ③ ある基準を以(も)て數式を小分けしたる一つ一つの塊(かたまり)(例:単項式,多項式)

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《参考文献等》
・藤田宏(2012)『理解しやすい数学Ⅰ+A』文英堂
・『Qikeru』
media.qikeru.me/
(アクセス日:2017/10/29)
・白川静 (2003)『常用字解』平凡社
・語源辞典
https://okjiten.jp/kanji876.html
(アクセス日:2017/10/29)

 
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