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言の葉【ことのは】

「すゑ」(古語)

●「すゑ」の意味‥‥
➀ 結果
➁ 子孫

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●結果の意の「すゑ」の例‥‥
因と果
【もと と すゑ】
[訳]
原因と結果

 
●子孫の意の「すゑ」の例‥‥
女の裔
【をんな の すゑ】
([出典]創世記 第3章)
[訳]
女の子孫

 
≪助け物等【たすけ もの など】(参考文献等)≫
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
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言の葉【ことのは】

動詞の前にある単語の活用形は?(古典文法)

●動詞の前にある単語の活用形は?

連用形。

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[解説]
連用形は用言に連なる。
用言とは、自立語かつ活用する単語、
すなわち、動詞、形容詞、形容動詞。

 
[例]
田舎人多く詣でたりけり
【ゐなかびと おほく まうで たり けり】
(『源氏物語』(一部改め))
[訳 1]
田舎の人が多く詣でていた。
【いなか の ひと が おおく もうで て い た。】
[訳 2]
田舎の人々が沢山参詣していた。
【いなか の ひとびと が タクサン サンケイし て い た。】
[品詞]
「おほく」:形容詞「おほし」(ク活用)の連用形。
「まうで」:動詞「まうづ」の連用形。
「おほく」+「まうで」:連用形 + 用言(動詞)

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≪助け物等【たすけ もの など】(参考文献等)≫
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
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言の葉【ことのは】

「院」(太上天皇の御所)

●「院」(太上天皇の御座所)の大和言‥‥

【●「イン」(おほき すめら みこと の お まし どころ)の やまと こと‥‥
みや】

●「院」(太上天皇の御所)の大和言葉‥‥

【●「イン」(ダイジョウ テンノウ の ゴショ)の やまと ことば‥‥
みや】

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●例‥‥
院の中に
止む事無く思す御寶物
【●たぐひ‥‥
みや の うち に
やむごとなく おぼす みたからもの】
(『源氏物語』(一部改め))
【『みなもと の うじ ものがたり』(ひ ところ あらため)】
[譯き]
院にて
持ち給ひたる御寶物の中にて一際良き物
【[とき]
みや にて
もち たまひ たる みたからもの の うち にて ひときは よき もの】

●例‥‥
院の中に
止む事無く思す御宝物
【●レイ‥‥
みや の うち に
やむごとなく おぼす みたからもの】
(『源氏物語』(一部改め))
【『ゲンジものがたり』(イチブ あらため)】
[訳]
御所にて所持なされている御宝物の中で一際良い物
【[ヤク]
ゴショ にて ショジなされ て いる ゴホウモツ の なか で ひときわ よい もの】

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≪助け物等【たすけ もの など】(参考文献等)≫
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
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言の葉【ことのは】

「確定順接」2(古典文法)

●「確定順接」の「原因・理由」の訳‥‥
~ので…
~から…

 
●「確定順接」の「原因・理由」の例文 1‥‥
「京には見えぬ鳥なれば、皆人見知らず」
([出典]伊勢物語 九)

[訳]
京では見かけない鳥なので、皆その鳥を見ても、何という鳥だか分からない。

[意訳]
京の都では見かけない鳥なので、皆その鳥をよく知らない。

「見知る」:「見て、それとわかる」

 
●「確定順接」の「原因・理由」の例文 2‥‥

いと後ろめたければ、乳母替へてむ。
【いと うしろめたけれ ば、めのと かへ て む。】
(『枕草子』(一部改め))

[訳]
非常に先が気掛かりなので、必ず乳母を替えよう。
【ヒジョウに さき が きがかりな ので、かならず ウバ を かえ よう。】

[意訳]
この乳母では凄く不安だから、絶対に替える!
【この ウバ では すごく フアンだ から、ゼッタイに かえる!】

「て」:強意の助動詞「つ」の未然形。
「む」:意志の助動詞「む」の終止形。

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●「確定順接」の「偶然」の訳‥‥
~(する)と…
~(した)ところ…
~(した)ところたまたま…

 
●「確定順接」の「偶然」の例文‥‥

走り出づれば、地割れ裂く。
【はしり いづれ ば、つち われ さく。】
([出典]方丈記)

[訳 1]
(地震のために)外に走り出すと、地面が割れて裂ける。

[訳 2]
外に逃げ出すと、(大地震の後のために)地面が割れて裂ける。

 
≪助け物等【たすけ もの など】(参考文献等)≫
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
≪關はり有る文章【かかはり ある ふみ あや】(関連記事)≫
「確定順接・仮定順接・確定逆接・仮定逆接」(古典文法)1
「確定順接・仮定順接・確定逆接・仮定逆接」(古典文法)2
「仮定順接」(古典文法)
「確定」(古典文法)
「順接」(古典文法)

 
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言の葉【ことのは】

「うしろめたし」(古語)

●「後ろめたし」の語源‥‥
後ろ目痛し →
後ろで見ていて心が痛くなる →
後ろで見ていて先行き不安になる →
後ろめたし
【●「うしろめたし」の ゴゲン‥‥
うしろ め いたし →
うしろ で みて いて こころ が いたく なる →
うしろ で みて いて さきゆき フアン に なる →
うしろめたし】

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●活用‥‥
ク活用 [く・く・し・き・けれ・○]
(補足:形容詞、形容動詞の活用では、
ク活用が最頻出のため、最優先で覚える。)

 
●例文‥‥
いとはかなければ、後ろめたし。
【いと はかなけれ ば、うしろめたし。】
(『源氏物語』(一部改め))
[訳]
とても幼いので、先行き心配だ。
【とても おさない ので、さきゆき シンパイだ。】

 
≪助け物等【たすけ もの など】(参考文献等)≫
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
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言の葉【ことのは】

完了の助動詞「つ」(古典文法)

●活用型‥‥
下二段活用。

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完了の助動詞「つ」の訳‥‥
〜た。
〜してしまう。
〜してしまった。

 
●完了の助動詞「つ」の例‥‥
弱竹の輝姫と付けつ。
【なよたけ の かぐやひめ と つけ つ。】
『竹取物語』(漢字付加文)

[訳]
なよ竹のかぐや姫と名づけた。

「かぐや姫」:「かがやく姫」→「かがや姫」→「かぐや姫」
「弱竹」:細くてしなやかな竹。

 
≪助け物等【たすけ もの など】(参考文献等)≫
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
≪關はり有る文章【かかはり ある ふみ あや】(関連記事)≫
「過去・完了・存続」(古典文法)
助動詞「り」(古典文法)

 
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神話【かみかたり】(神話)

古事記(ふることふみ)65

●原文‥‥
心鏡煒煌
【もとあや‥‥
シン キョウ イ コウ】

 
●書き下し‥‥
心の鏡は煒き煌めきて
【●かきくだし‥‥
こころ の かがみ は かがやき きらめきて】

 
●訳 1‥‥
心は鏡のように煒き煌めいて、
【●ヤク イチ‥‥
こころ は かがみ の ように かがやき きらめいて】

 
●訳 2‥‥
心の鏡は煒き煌めいて、
【●ヤク ニ‥‥
こころ の かがみ は かがやき きらめいて】

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●原文‥‥
明覩先代
【●もとあや‥‥
メイ ト セン ダイ】

 
●書き下し‥‥
明らかに先つ代を覩たまひき
【●かきくだし‥‥
あきらかに さき つ よ を み たまひ き】

 
●訳‥‥
・歴史に通じておられた。

 
●「覩」‥‥
[読み]ト,み(る)
[意味]しっかりと見る。

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●古事記傳より
心鏡煒煌。明覩先代。
心鏡煒煌として。
明かに先代を覩たまふ。
心鏡とは、御心の明らけきを鏡にたとへて申せるなり。
さて此までは、此ノ天皇の凡ての御うへを申シて、
次の事を申さむ料なり。
【●ふることふみ つたへ より
シン キョウ イ コウ。メイ ト セン ダイ。
シンキョウ イコウ として。
あきらかに さき つ よ を み たまふ。
シンキョウ とは、みこころ の あきらけき を かがみ に たとへ て まをせ る なり。
さて、これ まで は、この すめらぎ の すべて の みうへ を まをし て、
つぎ の こと を まをさ む リョウ なり。】

 
●漢字対への構へ【からかた そろへ の かまへ】(対句構造)‥‥
重加
智海浩瀚 潭探上古
心鏡煒煌 明覩先代

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≪助け物等【たすけ もの など】(参考文献等)≫
・次田真幸(1977)『古事記』講談社学術文庫
・『中杉 弘のブログ』

(アクセス日:2018/5/27)
・古事記をそのまま読む

(アクセス日:2018/5/27)
・南さんちの「つれづれなる記」
(本居宣長大人著『古事記伝』を読んでみよう:第137回)

(アクセス日:2018/5/27)

 
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言の葉【ことのは】

四段・下二段・下一段・サ変・カ変・ナ変・ラ変の覚え方(古典文法)

●四段・下二段・下一段・サ変カ変ナ変ラ変の覚え方‥‥

➀「あ/い/う/う/え/え」

➁  「る・る・れ・よ
      る・れ・よ
え・え・う・う・う・え」

➂「せ/し/す/する/すれ/せよ
こ/き/く/くる/くれ/こよ
な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね」

➃「ラ・ヨ・シュウ・リ」

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●解説‥‥

➀は、四段活用。

➁は、
「る・る・れ・よ」と「え・え・え・え・え・え」を
合わせて、下一段活用の「え/え/える/える/えれ/えよ」。
(ア行の中心「う」の下の「え」を使うから「下」。
エ段音のみ使うから「一段」。
合わせて「下一段」。)

また、「る・れ・よ」と「え・え・う・う・う・え」を
合わせて、下二段活用の「え/え/う/うる/うれ/えよ」。
(ア行の中心「う」の下の「え」を使うから「下」。
ウ段音とエ段音を使うから「二段」。
合わせて「下二段」。)

➂は、
サ変、
カ変、
ナ変。

➃は、
「ラ変・四段・終止・り」。
(ラ変は、ラ行四段活用「ら/り/る/る/れ/れ」の
終止形を「り」にする。)

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≪助け物等【たすけ もの など】(参考文献等)≫
・大野晋 (1988)『日本語の文法〈古典編〉』角川書店
・金田一春彦 (1977)『新明解古語辞典』三省堂
・藤堂明保 (1978)『学研漢和大字典』学研プラス

 
≪關はり有る文章【かかはり ある ふみ あや】(関連記事)≫
動詞の活用(種類)(古典文法)
「動詞」について
動詞の活用(種類の見分け方) (古典文法)
動詞の活用について (古典文法)

 
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